Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
ただ挨拶するだけでも
昼間、普通の人は働いてる時間に、ここのところ好きなだけうろうろ出来るのが目立つのか、住んでいるアパートを出た正面のところにある古着屋のおっちゃんと、毎朝「ボンジュール!」、「よう!」、と挨拶するようになって、数ヶ月が経つ。大して話したこともないのに、彼は初対面から、いつもタメ口なのがいい感じ


事の始まりは、夏の終わりに、レイバン風の丸い、レトロなフレームのサングラスをここのお店で買ったことだった。(9ユーロ!)


支払いの際、「君、正面に住んでる子だよね?」といつも出かける私を目撃されていたのがきっかけ。まさか見られている&覚えられているとは思っていなかったため、びっくり。地味な顔だし、アジア人はごまんといるので、びっくりして思わず笑ってしまった。以来、会うと必ず挨拶する。出かける際や、帰ってきた際。お兄さんは大体店先に立っているので、目を合わせて。それだけのことなのに、嬉しくなる。


それからその古着屋さんの数軒先にある、インド料理の小さなレストラン。少し前から無性にインドカレーが食べたくなって、お昼にテイクアウトすること、数回。

まだ3回しか行ってないと思うのだけど、ここのウエイターのインド人のおっちゃんも、二回目の時から、待っている間にオレンジジュースをサービスしてくれたりと、優しい。昨日は出かける際、お店の前でちょうど電話してて、足早に歩き去る私に気付いてくれ、通話中の相手との会話を止めてまで挨拶してくれた。(ちなみにこのお兄さんには、私は一枚のナンでは足りず、二回目から二枚ナンを頼むようになったので、『この子よく食べるなぁw』と思われているに違いない。そして次回からは、三枚頼もうと考えていることは秘密だ。)


こんな繁華街なのに、こういうふれあいがあって、そのギャップに嬉しくなる。少しずつ、自分はここに住んでいるんだと知られていく感じ、同じ地区に住む人たちと顔見知りになっていく過程。こんな賑やかな地区なのに、こんな風なふれあいがあると、予期していなかったので、本当に嬉しい。心が暖かくなる。



今住んでいるアパートも、ドアが開かなくて困っている時に助けてくれた、隣の部屋に暮らすアンヌ・マリーおばぁちゃんや、スペイン人の管理人のご夫妻、廊下など共同スペースの工事を日中行っているインド人のお兄さんたち… 顔を合わせば必ず挨拶し、「どう?元気ですか?」と簡単な会話をする。このアパートに住む全員と顔見知りなわけじゃないけど、こういう、ご近所さんのちょっとした付き合いに、異国に住む外国人としてはすごく嬉しくなる。なんだか、ここの共同体の一員になったような気がして。別に何でもないことでも、気にかけてもらえるというか、きちんと立ち止まって、挨拶を交わしたり、世間話したりする間柄というのが嬉しい。(『なんでこの子は秋ぐらいからうろうろしているんだ?w 大体いつも家にいるし。w』と思われているだろーけど。まぁ深く他人に干渉しないのがフランス人のいいところである。繰り返すけど。)


引っ越してきたばかりの頃は、別に好みのエリアだったわけじゃないし、アパートに一目惚れして決めたのが理由だった。けれど、今ではどこに行くのも便利で、気に入っている。いきなりは無理でも、こうやって少しずつ、段々とこのカルチエを好きになってくる。きっとまたいつか引っ越す際には、寂しく思うんだろうな。そういうものだ。



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困るジョーク
これも、もうだいぶ前のことになってしまったけれど、印象に残る出来事だったので、書いておきたい。(リアルタイムで書けない自堕落な自分を恨むw)


その日、彼の高校時代の友達の、30歳の誕生日パーティーがあり、郊外に住む、その子のお姉さんの家へと向かった時のことだ。RERのB線で、パリの南の郊外へ。


その彼は普段、ニースに住んでいるので、誕生日ということで、久しぶりにパリに帰ってきていたよう。ニースで出会った彼女も連れて。

彼もその子とは久しぶりに会うようで、もちろん私は初対面。なんと、大学の時、東京に二年間留学していた経験があり、日本のことについて、話す。


大きな庭があり、あちこちにライトが灯してあるなど、さすがフランスらしい素敵なインテリアで、大きなお家だった。豪邸なんだけど、どこかフレンチ・カントリーというのかな、可愛らしいインテリアで、すごく好みのインテリア。


始めはお庭で話していたんだけど、9月下旬の夜となると、次第と冷えてくる。私も初対面だし、いろんな人に会うんだし、きちんとした格好をと思って、ソワレ(パーティー)の時、女子は絶対(でもないけど)ワンピース、ドレスなのがマストだ。けれど、寒くなってきたので、着ていたニットを羽織り、家の中へ。そこでおしゃべり続行。


主役の彼と同時期に東京へ留学していた、別の友達カップルとも話す。ちなみに、みんなバリバリの超理系なので、例えばその日知り合った女の子と自己紹介する時にも、「どういう業界で働いてるの?」というお決まりの質問に対し、返ってきた答えは「航空関係よ」だったのだけど、彼女はバリバリ飛行機をデザインしている航空エンジニアだから、なんかもう、ぶっ飛んで、恐縮してしまうというか、、、理系の血がこれっぽっちも入っていない私としては、もうなんか『ひぇー!XD』って感じの、緊張するソワレだった、終始。w


これ以外にも、私の彼、主役の彼、上記友達カップルは、全員同じ、ナントにあるエンジニア学校を出ているので、「ほーう、では全員サントラリアン?(その学校を出ている人はサントラリアンと呼ばれる)」と言われて、みんな誇らしげに「はい」と言うと同時に、みんな咄嗟に私の方を見て、『この子以外はね、、』と私に視線が集中する、気まずい感じ...!X'D そういう一幕もあった。当たり前のことだし、しょうがないんだけどさ。



主役の彼はお姉さんが三人、兄一人という、大家族だったのだけど、やはし30歳ということもあるのか、お父さんも来ていて、再婚した奥さんと一緒に来ている辺り、すごくフランスらしい。家の主であるお姉さんの旦那さんと、その父親に当たる人もいた。このおじさんは、私たちが始め、玄関に付いて、挨拶していると、


「この家はカトリックだから、この家に入る若い恋人同士なんて、ちゃんと結婚しているんだろうなぁ」


というような意味のジョークを到着して早々、言われたんだけど、幸い、本当にその週にパックスしたばかりだった私たちは、胸を張って「パックスしてます!しかも、今週パックスしました!」って答えられたからよかったものの、そんな風に、悪気はないけどピリリとするようなユーモアの持ち主、という印象だった。


招待客の中には、主役の従兄弟だという男性も来ていて、その人は最近まで日本人の女性と付き合っていたらしく、自然と目が合い、話し始める。「あっ、君、日本人?」みたいな感じで。私のみが完全外国人と分かる外見で、誰もが私が何人なのか、気になっていたのだろう。日本人だと分かると、するするとみんなが氷が解けたみたいに近寄ってくる。そのまましばし、日本の話題で盛り上がる。フランスにいると、大抵のフランス人は日本に対してものすごくいい印象と興味を抱いていてくれるので、こちらが嬉しくなるような言葉をかけてくれることがほとんだ。それが本当に有り難く、嬉しくなるので、私はいつも一生懸命説明する。(アメリカではこうではなかった、アメリカでは…..)



そのお家には、放し飼いになっている猫と、大型犬がいて、お利口に辺りをうろついていた。みんなが立ったまま食べてるケーク・サレやカナペなどが、落ちてきて、おこぼれに預かれないかなってそわそわして。動物が好きなので、私も犬の頭を撫でる。すると、前出の男性が私に近付いてきて、私を見て、

「美味しそうに食べて、おこぼれに預かれるのを、待っていたみたいだね」

という意味のジョークを言ったと思い、私は「そうですね」と笑ったんだけど、それがそうじゃなかったのだと分かったのは、帰りのRERでのことだった。




最終の電車を逃してはなるまいと、パーティーに来ていた彼の友達に、車で駅まで送ってもらう。そのおかげで、ぎりぎりパリに向かう最終電車に間に合った。金曜日の夜、しかも、パリへ行く最終電車だから、車内は若い子達で賑わっている。その場でワインのボトルを飲回して、飲んだくれ、騒がしい。こういうことはしょっちゅうだ。特に、金曜や土曜の夜は。いつものことなので、そのまま構わず彼と、「楽しいパーティーだったね、久しぶりに会えて、嬉しかったんじゃない」などとたわいもない話をする。すると彼が、

「マリさー、なんであの時笑ってたの?あんな酷いこと言われて、怒鳴り返せばよかったのに」


と言うではないか。「はい?」と訳が分からず聞き返すと、どうやらその男性の言った一言を、私は聞き間違えて理解していて、笑ったようなのだけど、断固として私の耳にはそうとしか聞こえなかったんだけど、私が言われていた一言とは….. 彼曰く、

「美味しそうに食べて、次は君の番だね。食べれるのを待っているんだろう」


と、私がアジア人ゆえに、「アジア人は犬を食べる」ということをからかったものだったらしいのだ。



それを知って、ショックで呆然…。そりゃもちろん、まだまだいい間違えることも、聞き間違えることもいっぱいあるけれど、私の耳には確かに、そんな風には聞こえなかった。けれど、あの時すぐ傍にいて、私たちのやり取りを聞いていた彼が言うんだから間違いない。残念ながら、、、。


「マリ、怒ると思ってさ、見ていたのに、笑っていたから、こういうジョーク嫌いなのに、あぁよかったんだな、面白いんだなと思って、俺何も言わなかったよ。クソー、分かってなかったって分かっていたら、俺が『おい、お前何言ってんだよ』って一言怒ったのに」と言うではないか。それを聞いて、私も本当に悔しい思い。確かにアジアの一部の国で、犬を食べる風習はあった、あるのか、それは私もよく知っている。常に物議をかもす問題だ。そのコメントを言われる前に、私が日本人だと言うことが分かり、日本について話をし、盛り上がったばかりで、しかも、その男性自身、私に向かって、「あー、君日本人なの!」と聞いてきていたばかりであったというのに、、、そんな風に思われたのだ。


しかも、何が一番悔しいかって、聞き間違えたせいだけど、そんな風なひどい冗談を言われて、笑って対処した自分だ。それから、「アジア人は犬を食べる」という、特にフランスの、高齢の人に未だ信じられているらしいステレオタイプ、それを、ジョークとしてぶつけてきた、男性に対する怒りだった。分かっていれば、その場できちんと、いくら場が冷めても、自分のプライドのために、「私そんなことしません!」と、毅然とした態度で言い返すことが出来たのに…。悔しかった。


悔しくて、電車に乗りつつ、涙が出てくる。遠目に郊外の街が走り過ぎる。同情してくれる彼も有り難いけど、私が感情的になっていると、「どうしたいって言うんだよ、馬鹿なやつ(フランス語でConと言う)は一生馬鹿、どうにも出来ない」と言われたので、その通りだと思うけれど、ステレオタイプでものを見て、皮肉ったジョークを言うこと、何とも思わないその男性の心理、そのいろいろに、私は怒ると同時、なんだかひどく、悲しくなってしまって、せっかくの楽しいソワレだったのに、どんよりとした暗い気持ちで家路に着いた。



確かに、彼が言う通り、"Tu peux pas empêcher un con d'être un con."、本当に、その通りだと思う。けれど、フィルターを通してしかものを見ない人が、私はひどく苦手だ。

関係ないけど、昔、会社で、その時の上司が「自分は世界あちこち旅をして、アフリカにも赴任たし、中東にも住んで、文化が全然違って、すっごく苦労したけど、俺は全部やり遂げた、自分はすごく国際的な経験がある」と、ことあるごとに自慢する人で、鼻持ちならないなぁというか、そういうことって別に自慢して人に言うことじゃないし、私が何か、きりりと反応して喋ると、すぐに私が「攻撃的になっている」、「日本人女性はそのようにならない」、というステレオタイプをひどく信じている人で、どう言っても彼に私の言いたいことは伝わらなかったので、いつもすごく腹が立ったのを、思い出した。私がきりっとなりたいのは、彼にとって自分の理解範疇を越える行動になるので、理解出来ないのだ。

あんなに国際的な経験があるんだから、俺は視野が広いんだからと自慢するのなら、私がそうならずとも、理解して欲しかった。あんなのって、一番の矛盾で、恥ずかしく、愚かなことだと思う。幸い、その人は一年も経たず、会社を去って行った。悪い人ではなかったけど、ちっとも思い出さない人の例。






もうあの男性に会うことは、二度とないと思うけど、この経験から学ぶことは、もしまたこんな風に"Blague gênante(困るジョーク、心外なジョークの意)"を言われたら、その時はすかさず、毅然とした態度で対処したい。もちろん、すぐに声を上げたりして、激昂することないけれど、少なくとも冷静に、相手を訂正したいと思う。そして、いくら年配の方でも、そんな風にアジア人をひとくくりにして見られること、ましてや、犬食について触れられるなんて、思ってもなかったので、びっくりした。本当に、驚いた。普段から、「区別」はあるけど「差別」はない、と思ってここフランスで生きていたのに、こんな風にあからさまに当てられて、本当に驚いたのだ。それから、そういうことを何の気なしに言ってのける、彼に対して、悲しみ…。


苦い、思い出になってしまった、郊外の素敵な家での夜だった。残念。



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緊張の1番線
もう本当にいろいろあり過ぎて、ついに弁護士さんにお願いすることに。秋になったら泥沼化は避けられないと思っていたから、予想通りだったけど、友達にいい人を紹介してもらえて、本当によかった。


初めて弁護士さんに相談するという機会を得たけど、当たり前なんだけど、いや〜法律に基づいて、的確にアドバイスしてくれる凛々しい姿に、同じ女性ながらも惚れそうになりました。なんてかっこいいの!! おかげで、どんなに無茶苦茶なことを言われても、私には法が付いている!日本の友達も、家族も、パリの友達もみんなが応援してくれている、付いてくれてる!と、強い気持ちで向かうことが出来ました。大勢の友達がメッセージをくれたおかげで、本当に心強かったし、優しさに、感動。。


打ち合わせをしたオフィスは、エッフェル塔も見える、16区の閑静な通りにあったのだけど、そこへ行くまでは、1番線に乗らなくてはならない。1番線に乗る時は、やはり緊張する。なぜなら絶対にスリがいるから。もう4年もパリに住んでいても、気が引き締まる。前なんて、「1番線に乗って通勤していますが、毎日スリを見ます」というコメントをあるところで読んで、「毎日?!」とそれは驚いた。でも、それって決して大げさじゃなく、本当だと思う。



何事もなく行きは無事、弁護士の彼女のオフィスに辿り着き、それは、帰りのことだった。適当にやってきた車両に乗り込むと、明らかに、ロマの女の子の3人組が同時に乗り込んで来る。辺りにいた人は、とっさに状況を理解して、と言うよりは、そういうことはもう本当に日常茶飯事なので、近くにいたマダムなんて、さっと移動して、自然に少し遠くへ向かう程。


そういう時、車内にピリッとした空気が漂う。そんな気がする。皆、身構えるのだ。ロマ達は大体いつも似通った格好をしているので、すぐに分かる。私も持っていたバッグに手をかけ、注意してそのまま椅子にもたれ、立っていた。すると、視界に飛び込んできたのは、中央付近に立っていた男性のポケットを目がけて、斜めにかけたショルダーバッグの下で、怪しげに動く手…


スリを目撃するのは初めてのことだったので、一瞬息を飲んだけど、次の瞬間、私は何も考えず、

"Monsieur ! Attention, attention Monsieur !!" (おじさん、危ない!気をつけて!)


と、車内中に響き渡る声で叫んでいた。本当に無意識に、口から付いて出た言葉だった。



すると、どうやらその狙われた親子は見た目から言うと、東欧からの旅行者で、フランス語が分からなかったらしく、隣にいた息子の方が、私が父親に向かって叫んでいると理解した瞬間、父親も咄嗟に状況を把握し、男性は身を交わし、ロマ達は手を引っ込め、何事もなく済んだのだけど、そこにいた人ほぼ全員が、こんな東洋人の女の子(私である)がいきなり声を上げて、叫び出すとはたぶん誰も思っていなかったので、なんだか逆に、びっくりさせてしまったみたいで恐縮した。


作戦が上手く行かなかったロマ達は、よく分からない言葉で示し合わせた後、意地悪な目つきのまま、次の駅で何事もなかったかのように降りて行く。すると、先ほどさっと移動してきたマダムと目が合い、「危ないところだったわね」という会話を、目だけでする。「手が動いたのが見えて、、、」と答えると、私の隣で折りたたみの席に座っていた女の子が、「私も見た」と言う。けれど、きっと私が叫ばなかったら、きっと誰も何も言わなかったと思う。隣にいた子も、何も反応していなかったし。残念ながら、こういうことは日常茶飯事で、しょっちゅうあることなのだから…。


ロマ達が狙ったおじさんのジャケットのポケットにも、もしかしたら何も入っていなかったかもしれない。けれど、示し合わせたかのように、私の視界の真ん中で、怪しげな手が動いて、いてもたってもいられなくなったのだ。疲れて、体はちょっとも動かさなかったけれど、その代わり、私はその場にいつつ、叫ぶことを選んだ。あのまま見逃すことは、正義感が許せなかった。人ごととは流せない。誰も反応したりなどしないのは目に見えている。だからこそ、助けたかった。パリに来た、健気な旅行者を…。



ロマ達が去った後、私はもちろん、あんな大声を上げて、みんなの目に晒されたので、恥ずかしい気持ちはあったのだけど、あんな風に出来たのは、正義感が働いたのと、それから600ユーロの小切手を切った後だったので、『もうこれ以上、何も失うものはない、、、』と開き直っていたからだ。w (何に切ったのかは、本文中から察して下さい…….)



改めて、自分の目でスリの現場を目にし、スリがさらに身近になった今日この頃。前にも、一度だけ、土曜日の朝に、4番線のエチエンヌ・マルセルの駅で日本人の友達に会い、おしゃべりに夢中になりながら、共にメトロに乗ったところ、後ろから急に乗り込んで押してくる子どもの集団に遭ったかと思いきや、気が付くと私のバッグが開けられていて、財布と手帳を抜き取られた後だったことがあるのだけど、幸い次の駅に着くまでに気付いて、すぐにその場でその子達に叫び、怒り、叱って取り返したことがある。大事にならなくてよかった!!今でも思うと、背筋がぞっとするエピソード。


日本人の友達と一緒にいて、嬉しくて、しかも日本語で夢中になって喋っていた隙を、どこかホームの端から見ていて、目を付けられていたんだと思う。荷物も持っていたし、私はその日、恰好のカモだったと思う。その時も、すぐに気付いて取り返せたからよかったものの、私が怒って声を上げている時も、車内の誰も反応せず、助けてくれなかった。あの経験が効いたのかもしれない。私だったら、取り入って仲介したいと。もちろん、逆上されたり、危ない目に遭いたくはないけれど…



これからも1番線に乗ることは必ずある。1番線に限らず、どのメトロに乗る時も気が許せない。「恐怖の」とは言わない。緊張するのだ。せっかく花の都パリ、一大観光地に来た人々、もしくはそこに暮らす人々、こんな卑怯な目に遭い、ひどい気分になることがないよう、心から願っている。もちろん、旅行者側も、残念ながらいつも以上に気を引き締めていることが必要だろう。パリの印象が少しでも悪くならないことを祈る。決してその数は多くなくとも、反応し、助けようとする人がいるということを、身を以って証明したい。





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Best Halloween party ever !
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Happy Halloween ! Trick or treat ! でした……(笑)。


もうちょっと、遅くなっちゃったけど先日、妹の家でハロウィンパーティーをした様子を。今年はようやくちゃんとコスチュームを買って、私は本気だったよ!買ったのは、セクシー白雪姫。とあるEショップで見つけたんだけど、魔女のコスチュームがなんと7ユーロだったので、二着買った。帽子も付いてたんだけど、それにしても7ユーロって… 破格過ぎる!!また来年も使えるしね。

なので、両方持参し、衣装を持ってきていなかった(私の)右隣に座っている友達に貸してあげた程。今年の私はひと味違うぜ!と、気合いが入っていたのです…。(特に理由はないw)



毎年思うけど、ハロウィンの仮装って、こっちの子がやるとメイクも衣装もハマって、本当に怖い!XD
彫りが深いせいでしょうか…。私は31日、本番の夜は大人しく家にいて、出かけなかったんだけど、きっとどこのバーも怖いメイクした人で溢れていたことでしょう。メトロの中からもうすごいもんね。私たちは翌日1日に集まったんだけどさ。




もう誰も、誰かが自動的に踊り出す程若くないのか、パーティーをしても、ずーっとみんなで喋っていた。男子が全員すごい面白いせいもあり、本当に笑ったー!X'D

みんななかなか忙しく、月1回会えるか会えないかなので、こんな風に集まれると本当に楽しくて嬉しい。







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おまけ。

みんなが怖い格好して来るので、トラウマになって悪い夢を見ちゃいけないと、みんなが来る前に、早めに寝かしつけられちゃった姪っ子と、ノリノリの私。

ちなみに姪っ子は、リトル・インディアンだったよ XD




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渡り鳥と根無し草
順調に更新していたのに、急に(また)滞ってしまってごめんなさい。風邪を引いていました…。私の場合、大体いつも、熱は出ないんだけどまず喉がやられて、鼻と咳が伴う。やっぱり空気が汚れてるからでしょうか。どんな白い目で見られても、毎朝出勤したら必ず、紙コップに水入れて、うがいするのを欠かさなかったんだけどな。(そう、こっちの人は「うがい」を知らない!)



さて、話は変わるが、私にはかれこれ10年以上愛用している、英語・フランス語の電子辞書があるのだけど、ある時うっかり、確か会社で床に落としてしまって、画面とキーボード部分をくっつけている片方の足みたいな部分が、割れてしまった。けれど、完全に割れたわけではなく、かろうじてつながっている状態。一体どうなっているか分からないけど、その後液晶にも、キーボードにも何の問題もなく、依然現役なのだけど、いつ、どうなるか分からないので、それ以来、さらに大事に使っているのだけど。


ふと思うと、最初にこの電子辞書を買った頃は、大学の英米語学科にいたこともあって、押すのはもっぱら英日のボタンの方だったのに、気が付くと、もう仏日、もしくは日仏しか押さなくなっていることに気付く。(決して、知らない単語なんてもうないよ、という意味ではなくて、習慣の問題です)


留学していた頃だって、指は仏日を押したいのに、頭が勝手に英日を先に押しちゃって、仏日を押し直すことがしょっちゅうだった。それが今では、条件反射的に、必ず押すのは仏日のボタン。英語で分からない単語を引く時なんか、一度仏日を押してから、英日を押し直すという、昔とは正反対になっているから、年月の経った様に、驚いてしまう。


もう、学生の頃のようにTOEICに向けて勉強したりだとか、仏検に向けてカリカリと勉強するということはなくなったけど、それでも私にとって、電子辞書はかげがえのないアイテムだ。引き離せないと言ってもいいと思う。こうやって、趣味のレベルでも文章を書くのが好きな限り、広辞苑だって重宝しているし、日頃から言い間違いが多いせいで、手放せない。辞書がないと、安心できない体質になってしまった。


オフィスでは、いつも引き出しに入れて、常備していて、今は、家のリビングのテーブルの上に、常に常駐している。テレビなんか見てて、知らない言葉が出てくると、すぐに引いて、調べたくなるため。




昔、ファニー様が、ドイツかウィーンだったかを旅行してる時に、現地のフリーペーパーを作ってる人と知り合いになって、インタビューされたと言っていた。その時のテーマが、「あなたにとって、欠かせない5つのものは?」だった。何を答えるか、一緒にカフェで考えたことがあったので、今でもよく覚えている。その時も話題に上ったのだけど、私の場合、きっとこうなるだろう。


1 上記の電子辞書。もう本当にこれは欠かせない。紙の辞書でもいいのだけど、持ち運びが簡単という点を上げると、この上に勝るものはない!加えて、英語・フランス語の二カ国語対応という点も素晴らしい。


2 もう、これなしでは顔がぼやっとして、誰なんだか分からないと言われてもおかしくない… 「キャッツ・アイライナー」!ボビー・ブラウンの、ジェルタイプのを使ってる。色はエスプレッソ!黒でもなく、茶でもない、絶妙ないい色なんだ。


3 これはファニー様に言われたのだけど、私はいつも腕時計をしてるのが印象的なんだってさ。週末は付けない主義なんだけど。ということで、「腕時計」がランクイン。ちなみに細い、ゴールドタイプのもの。


4 今だったら、間違いなく上記の腕時計に加わるであろう、右の薬指にしている細いゴールドのチェーンになった指輪と、左の人差し指にしている、これまた細いゴールドの指輪。右手のは9金だから、ずーっと付けっぱなし。実はある日、同僚がくれたもの(笑)。


5 うーん、何だろう…。ぱっと浮かんで来ない。よく目にゴミが入るから、「鏡」かな?!いつも鞄に入れている。5年前くらいに妹から奪ったw、マーク・ジェイコブスの赤いハートのもの。二面あって、片方が拡大鏡になっていて、便利なのです。



***



もうすっかりフランス語、もしくは時々日本語で生活しているせいで、いざ英語を喋るとなると、出てこないわ、喋りづらいわで、本当にひどい。落ち込んでいると、私の隣でさらに必死になって英語喋ってるフランス人(彼である)の姿が目に入るから、『なーんだ、みんな、一緒か』と思って、気が楽になったりして。


私には、昔、京都で知り合ったアメリカ人の友達が数人いて、大抵はアメリカ各地に住んでいるので、もう頻繁に会うということはないけれど、そのうちの一人、男の子(Dとしよう)が、今までも大阪で働いていたり、東京でも何回か会ったりと、楽しく付き合っていたんだけど、二年前からなんとパリ勤務になり、2〜3ヶ月に一回会うようにしている。


学生の頃の友達と、社会人になってからできた友達というのは、やはり少し格別だと思う。Dと同じ学校に通ったことこそないものの、こうして昔からの友達とパリで会えるというのは、すごく嬉しい。まるで京都、もしくは東京で会っているような錯覚に陥り、ここはフランスだというのを忘れてしまう程。彼も赴任で来ているので、最初は会社が払って、フランス語のレッスンを受けてたみたいだけど、「発音が難し過ぎる!!」といつも言っている通り、フランス語の習得はどうやら諦めた模様…


とは言っても、見た目はなんとも爽やかな東海岸出身のアメリカ人青年、という出で立ちで、パリにいるアメリカ人同士特有の集まりがあったり、決してフランス語が喋れないと生きていけない、ということはない。仕事も英語のようだし、しょっちゅうヨーロッパのあちこちに出張があり、インターナショナルな環境だ。


Dはものすごく日本が好きで、言わば「日本オタク」だけど、決してGeekなオタクではない。Coolなオタクなのだ。ある時、日本語で会話している時に、「今度日本に行ったら、瀬戸内海一周して、釣りでもしたいわぁ」みたいなことをしみじみと言ったので、本当に笑ってしまった。和菓子などに使う「餡子」にいたっては、「餡子ね、最初は好きやねん、誰も。でももう今になっては甘過ぎて食べられへん」と流暢な関西弁で言うもんだから、私はいつも、カフェのテラスで爆笑している。



それ程日本が好きなDだけど、ある時、「パリでの暮らしはどう?」と赴任して間もない頃に聞いてみたことがある。その時帰ってきた答えが(是非関西アクセントで読んで頂きたい)、


「楽しいよ、ほんま、パリが文化的にすごい深いからね、物足りてる」


というようなことを言ったので、新大陸アメリカに対し、今の基盤となる文化を持ち込んだヨーロッパ人、その元の、ヨーロッパ大陸、ひいてはフランスに対し、さらっと「文化的にすごい深いから」と当たり前のことを言ってのけた様に、普段、フランスに対して敬意を抱いているというか、びびりまくっている日本人の私としては、こういうことをさらっと言ってしまえるアメリカ人の彼のことを、心底羨ましく思った。(なんか、言いたいこと伝わるでしょうか…。決して彼のことを批判したいわけではなくて。)


そんなDも、「パリでの生活は楽しいけれど...」だそうで、もしかしたら満期の3年を待たず、またどこか、次の土地へ行ってしまうかもしれない。それこそ、日本かな?この発言を聞いて、私の彼は、「英語で仕事して、毎週どっかの国に出張があって、それだけで超セクシー、インターナショナルな仕事なのに、これ以上一体何がしたいって言うんだ!世界でも動かしたいのか?!」と言ったもんだから、私は帰りのメトロで爆笑してしまった。X'D


Dと、偶然にも今同じパリで暮らし、こうしてたまに会える時間が本当に嬉しい。私にとってDは、すごく貴重で、大切な友達だから。よく旅行をし、広い視野を持つことの意義。大きい心に、マインド。Dはキラキラと輝いていて、眩しくもある。私はおせっかいのおばさんみたいに、パリでの生活は大丈夫か、何か困ったことはないか、いつも聞いてはDを困らせている。大事な友達が安全か、不安で仕方ないのだ。相手は私よりも遥かに大きく、立派な、青年だというのに。



私たちは、あちこちの土地を自由に行き来できる時代に生まれて、まるで根無し草のように暮らしている。渡り鳥で、根無し草だ。いや、少しずつでいいから、フランスにしっかりと根を張りたいという気持ちはあるのだけど、まだまだ時間が掛かりそう…。そして、「一生フランスにいたいか」と聞かれたら、まだまだ自信を持って"Oui"とは答えられない。理由は分からないけれど。


数年後、いつかDとこうしてパリで会った日々のことを振り返ったら、懐かしくてたまらなくなるだろう。その時私はどこにいるんだろうか。日々は移り変わるから飽きることがない。








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