Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
December at the fullest

Happy holidays soon! :)





ギャー!またもちょっと間が空いちゃった!ごめんなさい!(得意の平謝り!)



もうすぐ、クリスマスですね!街の中も、あちこちのお店の紙袋を持った、家路に着く人で溢れてる。
みんなプレゼントかな、って思うと、あたたかい気持ちに。


パリは今年も暖冬で、ほっとしています。
こんなにのんびり、純粋に12月という時だけを楽しめるのは初めてのことなので、天気が良ければ、プレゼント探しを兼ねて、あちこちいろいろ歩きました。


私が好きなデパートはこの写真の通り、ボン・マルシェ!なぜなら大体いつも空いているからw
プランタンは見やすいのでたまに行く。
ギャラリー・ラファイエットは、なんか苦手… クーポール(ドームになっている天井部分)の美しさは認めるが...








素敵で、思わず足を止めてしまったウィンドー。

一番右に見える、こういうもこもこふわふわの、ロシア帽?が今すごく流行っているんだけど、あったかそうだし、面白いから(相変わらず求める服の基準が「面白いこと」、である)、探してるんだけど、なかなか似合うのに出会えず…

それに私が被ると、顔が平たいせいか、本格的に「私は中央アジアの遊牧民です」って感じになってしまうので、要注意が必要である。
彫りの深い、こっちの子が被ると可愛いのよね〜。はー なかなかだわ。






今年パックスしたおかげで、いろいろとお祝いを頂き、今後の旅行に貯めてもよかったけど、せっかくなので、ずっと食べたいと思っていた、鉄板焼きを食べに、かの「弁慶」へ行ってきました!先週金曜日のこと。

美味しかったー!しかし、高過ぎて、もう二度と食べに行けることはないであろう(笑)。


これはデザートのお皿にしてあった、抹茶のパウダーとお砂糖の、デコレーション。憎い心遣いに思わずニヤリ、撮ってしまいました。





今年のクリスマスは、24日の夜は妹の家でパーティー。25日のお昼に例年通り、彼の実家へ行って、お祝いする予定です。26日からは、初めてのブルターニュへ、2泊3日で行く予定。初めてモンサンミッシェルへも行けそう!もう4年も住んでるのに!!XD




クリスマスまで、いよいよあと3日!プレゼントを交換して、食事するのがこんなに楽しみなんて、そわそわして、まったく子どものような心持ちでいるよ(笑)。
皆さんも、よいクリスマスをー☆



また書きます!




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迫り来る金太郎の恐怖
また突拍子もないタイトルを付けて、一体??と思われるかもしれないけれど、これには訳がある。気が付くとフランスに移り住んで4年。今年はいろいろあったけど、パックスもして、まだまだフランス生活は続きそうな感じだ。そして12月になった。2014年という、始めはよく思えた、けれど途中から急転直下、滅茶苦茶な、とんでもない年となってしまった、が、その2014年があと一ヶ月で終わる、去っていく。早く除去したい気持ちもあり、こんな風に街の綺麗さや、純粋にノエル(クリスマス)だけを楽しめるのは、やって来て以来初めてのことなので、ゆっくり楽しみたい気もある。仕事をしていないクリスマスというのはどこか変な具合がして、虚しい気にもなり、落ち込んだりもした。いつも、クリスマスは普段の3倍忙しくなっていたから。けれど、今はただこの美しい季節を謳歌したい。今年だけ、特別に。自分を甘やかしてもいいよね?



普段、いわゆる超西洋的エレメントの数々に自然に触れ、目にしていると、意識していなくとも、自然と「和」のものが恋しくなってきたことに気付く。私が引っ越してきて以来、仕事に慣れた二年目、子どもの頃にしていた習字をふと思い出し、おかしなことにここパリで再び始めたのも、日本的エレメントに飢えていたからで、この思いは同じところに繋がっていると思う。


もっと若い頃は、長年海外暮らしをしている人の家が、まるで日本食レストランのように日本的工芸品とでも言えばいいのだろうか、たくさんの日本チックな雑貨で飾り付けられ、溢れているのがイヤでたまらなかった。ああいうインテリアだけはするものか、と、西洋崇拝じゃないけど、自分の趣味は違っていると思っていたし、あえて日本的なものを置かずとも、私は日本と繋がっていると思っていた。それは日々、精神の中にあったし、私の振る舞いは当たり前だけど日本的なのであって、私の中から日本人的アイデンティティが消え去ることはないと思っていた。



けれど、この三年間に渡る、超フランス的環境、フランス語で言うところの、Franco françaisな仕事環境、ひいては日常の中で、たぶん、目に見て分かる日本文化に触れたい、恋しいと思うようになったのだと思う。いつからだとは分からない。けれど、私が生まれて育ったのは日本なのであって、心の隅で、いつも日本のことを思っている。育った街の、夕暮れの団地や、自転車で下った坂、そんなセンチメンタルで、ノスタルジックな情景ばかり思い浮かぶ。ちょっと涙したくもなる。そして辺りを見回すと、聞こえるのは近くにある教会の鐘の音であったり、石畳の道、すれ違うのは私とはまったく違った容姿の人々ばかりで… 急に辛くなったのだ。異国でたった一人、誰に褒められることもなく戦ってきた事実に。そしてそんな異国の環境で、一人身を置いていた事実に。



まぁ大げさに言うと、こういうような心的変化はあった。今でもふとメトロに乗っていて、周りを見渡すと、あれ、と唖然とすることがある。すっかり見慣れたはずの光景でも、ふと気付くと自分だけが異人だったことを目の当たりにさせられるというか。



するとどうだろう。週二回の習字のお稽古が楽しくてしょうがない。先生が淹れてくれるお茶は、小花柄が付いたまさに日本で見るような湯のみで、少し苦い煎茶。下敷きは少し黒を含んだ赤で、日本から送られてくる教科書はもちろん日本語、半紙の包装紙にも日本語で表記してある。急にパリから、日本へトリップしたような感覚。すると、もう止まらなかった。もともと習字が好きだったこともあり、そして最近ではさらに時間が出来たこともあり、ほぼ毎日お稽古している。毎日書かずにはいられない。ランニングや貯金と同じで、継続は裏切らない。お稽古すればするだけ、確実に腕が付く。前では必死になって、苦しんだ書いた毎月の課題が、最近では不思議なことに、前程苦労しなくなってきた。これも、必死にお稽古した結果だろう。苦しみはいつか必ず実となり、自分に返ってくる。そんなことを思った。



妹は、私よりも若いくせに、私よりも少し長くフランスに住んでいるせいか、私よりも少し早く、このタイミングが来たのだろうか、家の中のインテリアは至ってフランス風だけど、ある時なんて、日曜日のマルシェでこけしの人形を、2ユーロで買ったと喜んで見せてくれたことがあり、それは本気のこけし、工芸品で売っているような寡黙な表情をしているのでなく、フランス式にポップにデフォルメしてあるような、赤い着物を着た、可愛らしく微笑んだ人形なのだけれど、こういう日本を思い起こすオブジェについ目が留まり、手に取っては、購入したくなる気持ちがよく分かるのだ。


そして思い出すのは、まさに日本的オブジェで埋め尽くされていた、アメリカに住む伯母の家のリビング…。絶対あんな風にだけはなるものか、訳もなく、頑にそう思っていたはずなのに、気が付くと私のアパートのリビングには、自分で書いた書が二つ、額縁に収まっているし、まだまだ大判も、テレビの上の壁に貼りたい、と思っているところ。留まることがない。それに、私が今書を通して目指しているのは、こちらの人のインテリアにすっと溶け込む、アートとしての書だ。それは抽象画のようかもしれないし、ただの文字になるかもしれない。けれど、黒と白、たったこの二色で紙の上だけで表現出来ることはいっぱいあって、可能性は果てしない。その過程に、魅せられている。


私の腕では、まだまだ自分が思い描くものがそう簡単に書けるわけではないし、練習と作品作りはまったく違うことなので、まだまだお稽古が必要だ。けれど、こういうものが作れるようになりたい、先生のテクニックを、出来るだけ早く盗んで…と、確固とした考えはある。あとはそれを、再現出来るだけの腕を身に付けなければ…
そんなことも、私がせっせとアトリエに通い続けている理由の一つだ。そして、小さい頃から書道が好きで、習わせてくれ、こうして大人になった今も、理解を示してくれる両親、家族に恵まれていることを、本当に有り難く思う。




身の回りのものを、もう少し日本的エレメントで埋めたい。今の勢いでは、リビングに金太郎の刺繍が入った色紙のようなもの、を額縁に入れて飾る日もそう遠くない。と思っている。だから、「迫り来る金太郎の恐怖」w



こんな風に生まれ育った国が恋しくなるなんて、私もよっぽど年を取ってもう若くないのか、4年という月日が過ぎて、そしてこれからもこの数字が増え続けることの証か、そのどちらか、もしくは両方だと思って開き直って生きている。若い頃には分からなかった良さが分かるようになったのだろうか。もちろん、年月や年齢に関係なく、日本文化は素晴らしい。超フランス的環境で働いていた反動で、次は、日本らしい環境で、と思うのかもしれない。何はともあれ、(外交面とフクシマに対する政策を除いては)私はフランスに来てからより一層、日本への愛を感じているし、帰る度に素晴らしい国だなと思わずにはいられない。自分の中の日本人度がより一層ぴかぴかと磨かれる感じというか、とにかく見るものすべてに刺激を受けて、ひれ伏さずにはいられない。大げさに言うとそんな感じだ。


私が持っている感性全て、それは日本人であることに多くが起因しているし、こうして異国で一人戦う日々が続こうとも、日本人でよかったと思う。だから先日のように、一緒くたにし、心ないジョークを言われると、面食らってしまって、文字通り困惑してしまうのだ。




フランスから見つめる日本、思いを焦がす。自分の国なのに不思議ね。けれどこれもすべて縁で、人生の色を鮮やかにし、ちょうど良い距離なのかもしれない。普段、日本で暮らしていないってことの現れだ。思い出や憧れだけでは、つい美化しがちになる。フランスにいつつ、私が一日本人として出来ることは何だろう。まだ考え始めたばっかりで、答えはあやふやな雲の中に見え隠れしているけど、最近よく考えている。


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特別な日には思い切って

Friday. 
Dressed up the table and the (almost) whole apartment for special guests!
Happy holidays soon (:





前にも話した、アメリカ人の友達Dと、出張で一週間、東京からフランスにやって来たT子。その二人が偶然同じ時期にパリに!これは集まらなくっちゃ、張り切ってもてなさなくっちゃと、金曜日、仕事でお疲れなところ、うちに来てもらってディナー!もちろん、この素晴らしい再会はシャンパンでお祝いしました。


メインは、前にOvni(在仏日本人向けのフリーペーパー)に載っていた、「子牛の白ワイン煮込み、それもマレンゴ風」というのが作りたい!と決めていたんだけど、私はなんと、前菜を作るのにいつもインスピレーションが湧かない…!そして頑張ってデザートまで作れればいいのだけど、いつもメインだけで疲れて果ててしまって(情けない。。)、チョコレートケーキを買うところが、重いかな、と思い、デザートは急きょマンゴーに。


前菜はお肉屋さんの帰り、そのほぼ隣にあったお惣菜屋さんで買いました、買ってしまいました...。チキンか何かのパテにしようかと思ったところ、私の視線を奪ったのは季節柄、フォアグラのジュレ付きパテ…!チキンのパテと値段を混同したまま、4切れ頂くと、レジにてその後、大汗かいたのは言うまでもありません。。。けど!せっかくの友達との再会だし、こんな機会そうそうない、少し早いけど、もうすぐクリスマス… 買いました、買いましたよ、フォアグラのパテを。はー(滅多に行かないけど)まさかお惣菜屋さんでこんな大きな買い物をする日が来るとは!XD 私も大人になったものだわ。なんて。ふふふん。



肝心のお料理の写真を、食べるのに夢中で撮り忘れましたが、初めて作った割には大成功!と言えよう。けれど、ルクルーゼのようなココット鍋でなく、普通の両手鍋で作ったので、二時間以上煮込んだ割には、とろけ具合が今ひとつだったかも…?是非今度はちゃんとしたお鍋を買って、リトライしたいものです。それからあと思ったのは、これからお皿、全カトラリーの類は、ミニマム4つ要る!ということ。




せっかくだし、ちゃんとフランス式におもてなししたくって(だったら前菜、デザートも作れと言われそうだけど)、チーズも種類の違うものを三種類、モノプリで買ってみた。お客様の二人とも、意外にもこのチーズを一番楽しみにしていた模様。買ったのは、12ヶ月熟成タイプのコンテと、フルム・ドンベールという青カビタイプのもの、それからルブロション。これは彼曰く、山のチーズらしい。どれも美味しかった!私的に一番のヒットは、コンテでした。



次回、このメンバーで集まれる日はいつだろう?どこの国だろう?日本が一番妥当のようだけど、全員揃うかは分からない。そんなことを考えるのが楽しくて、少し切なくなる。それはまたすぐに会える日は、まだ少し先、ということがよーく分かっているから。しょうがないけれど、楽しみがあるからこそ、今会えた時を楽しもう、と思いを新たにし、おしゃべりにより一層華が咲く。本当に、友達が一番!(家族、恋人ももちろん大事だけどね…)




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ただ挨拶するだけでも
昼間、普通の人は働いてる時間に、ここのところ好きなだけうろうろ出来るのが目立つのか、住んでいるアパートを出た正面のところにある古着屋のおっちゃんと、毎朝「ボンジュール!」、「よう!」、と挨拶するようになって、数ヶ月が経つ。大して話したこともないのに、彼は初対面から、いつもタメ口なのがいい感じ


事の始まりは、夏の終わりに、レイバン風の丸い、レトロなフレームのサングラスをここのお店で買ったことだった。(9ユーロ!)


支払いの際、「君、正面に住んでる子だよね?」といつも出かける私を目撃されていたのがきっかけ。まさか見られている&覚えられているとは思っていなかったため、びっくり。地味な顔だし、アジア人はごまんといるので、びっくりして思わず笑ってしまった。以来、会うと必ず挨拶する。出かける際や、帰ってきた際。お兄さんは大体店先に立っているので、目を合わせて。それだけのことなのに、嬉しくなる。


それからその古着屋さんの数軒先にある、インド料理の小さなレストラン。少し前から無性にインドカレーが食べたくなって、お昼にテイクアウトすること、数回。

まだ3回しか行ってないと思うのだけど、ここのウエイターのインド人のおっちゃんも、二回目の時から、待っている間にオレンジジュースをサービスしてくれたりと、優しい。昨日は出かける際、お店の前でちょうど電話してて、足早に歩き去る私に気付いてくれ、通話中の相手との会話を止めてまで挨拶してくれた。(ちなみにこのお兄さんには、私は一枚のナンでは足りず、二回目から二枚ナンを頼むようになったので、『この子よく食べるなぁw』と思われているに違いない。そして次回からは、三枚頼もうと考えていることは秘密だ。)


こんな繁華街なのに、こういうふれあいがあって、そのギャップに嬉しくなる。少しずつ、自分はここに住んでいるんだと知られていく感じ、同じ地区に住む人たちと顔見知りになっていく過程。こんな賑やかな地区なのに、こんな風なふれあいがあると、予期していなかったので、本当に嬉しい。心が暖かくなる。



今住んでいるアパートも、ドアが開かなくて困っている時に助けてくれた、隣の部屋に暮らすアンヌ・マリーおばぁちゃんや、スペイン人の管理人のご夫妻、廊下など共同スペースの工事を日中行っているインド人のお兄さんたち… 顔を合わせば必ず挨拶し、「どう?元気ですか?」と簡単な会話をする。このアパートに住む全員と顔見知りなわけじゃないけど、こういう、ご近所さんのちょっとした付き合いに、異国に住む外国人としてはすごく嬉しくなる。なんだか、ここの共同体の一員になったような気がして。別に何でもないことでも、気にかけてもらえるというか、きちんと立ち止まって、挨拶を交わしたり、世間話したりする間柄というのが嬉しい。(『なんでこの子は秋ぐらいからうろうろしているんだ?w 大体いつも家にいるし。w』と思われているだろーけど。まぁ深く他人に干渉しないのがフランス人のいいところである。繰り返すけど。)


引っ越してきたばかりの頃は、別に好みのエリアだったわけじゃないし、アパートに一目惚れして決めたのが理由だった。けれど、今ではどこに行くのも便利で、気に入っている。いきなりは無理でも、こうやって少しずつ、段々とこのカルチエを好きになってくる。きっとまたいつか引っ越す際には、寂しく思うんだろうな。そういうものだ。



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困るジョーク
これも、もうだいぶ前のことになってしまったけれど、印象に残る出来事だったので、書いておきたい。(リアルタイムで書けない自堕落な自分を恨むw)


その日、彼の高校時代の友達の、30歳の誕生日パーティーがあり、郊外に住む、その子のお姉さんの家へと向かった時のことだ。RERのB線で、パリの南の郊外へ。


その彼は普段、ニースに住んでいるので、誕生日ということで、久しぶりにパリに帰ってきていたよう。ニースで出会った彼女も連れて。

彼もその子とは久しぶりに会うようで、もちろん私は初対面。なんと、大学の時、東京に二年間留学していた経験があり、日本のことについて、話す。


大きな庭があり、あちこちにライトが灯してあるなど、さすがフランスらしい素敵なインテリアで、大きなお家だった。豪邸なんだけど、どこかフレンチ・カントリーというのかな、可愛らしいインテリアで、すごく好みのインテリア。


始めはお庭で話していたんだけど、9月下旬の夜となると、次第と冷えてくる。私も初対面だし、いろんな人に会うんだし、きちんとした格好をと思って、ソワレ(パーティー)の時、女子は絶対(でもないけど)ワンピース、ドレスなのがマストだ。けれど、寒くなってきたので、着ていたニットを羽織り、家の中へ。そこでおしゃべり続行。


主役の彼と同時期に東京へ留学していた、別の友達カップルとも話す。ちなみに、みんなバリバリの超理系なので、例えばその日知り合った女の子と自己紹介する時にも、「どういう業界で働いてるの?」というお決まりの質問に対し、返ってきた答えは「航空関係よ」だったのだけど、彼女はバリバリ飛行機をデザインしている航空エンジニアだから、なんかもう、ぶっ飛んで、恐縮してしまうというか、、、理系の血がこれっぽっちも入っていない私としては、もうなんか『ひぇー!XD』って感じの、緊張するソワレだった、終始。w


これ以外にも、私の彼、主役の彼、上記友達カップルは、全員同じ、ナントにあるエンジニア学校を出ているので、「ほーう、では全員サントラリアン?(その学校を出ている人はサントラリアンと呼ばれる)」と言われて、みんな誇らしげに「はい」と言うと同時に、みんな咄嗟に私の方を見て、『この子以外はね、、』と私に視線が集中する、気まずい感じ...!X'D そういう一幕もあった。当たり前のことだし、しょうがないんだけどさ。



主役の彼はお姉さんが三人、兄一人という、大家族だったのだけど、やはし30歳ということもあるのか、お父さんも来ていて、再婚した奥さんと一緒に来ている辺り、すごくフランスらしい。家の主であるお姉さんの旦那さんと、その父親に当たる人もいた。このおじさんは、私たちが始め、玄関に付いて、挨拶していると、


「この家はカトリックだから、この家に入る若い恋人同士なんて、ちゃんと結婚しているんだろうなぁ」


というような意味のジョークを到着して早々、言われたんだけど、幸い、本当にその週にパックスしたばかりだった私たちは、胸を張って「パックスしてます!しかも、今週パックスしました!」って答えられたからよかったものの、そんな風に、悪気はないけどピリリとするようなユーモアの持ち主、という印象だった。


招待客の中には、主役の従兄弟だという男性も来ていて、その人は最近まで日本人の女性と付き合っていたらしく、自然と目が合い、話し始める。「あっ、君、日本人?」みたいな感じで。私のみが完全外国人と分かる外見で、誰もが私が何人なのか、気になっていたのだろう。日本人だと分かると、するするとみんなが氷が解けたみたいに近寄ってくる。そのまましばし、日本の話題で盛り上がる。フランスにいると、大抵のフランス人は日本に対してものすごくいい印象と興味を抱いていてくれるので、こちらが嬉しくなるような言葉をかけてくれることがほとんだ。それが本当に有り難く、嬉しくなるので、私はいつも一生懸命説明する。(アメリカではこうではなかった、アメリカでは…..)



そのお家には、放し飼いになっている猫と、大型犬がいて、お利口に辺りをうろついていた。みんなが立ったまま食べてるケーク・サレやカナペなどが、落ちてきて、おこぼれに預かれないかなってそわそわして。動物が好きなので、私も犬の頭を撫でる。すると、前出の男性が私に近付いてきて、私を見て、

「美味しそうに食べて、おこぼれに預かれるのを、待っていたみたいだね」

という意味のジョークを言ったと思い、私は「そうですね」と笑ったんだけど、それがそうじゃなかったのだと分かったのは、帰りのRERでのことだった。




最終の電車を逃してはなるまいと、パーティーに来ていた彼の友達に、車で駅まで送ってもらう。そのおかげで、ぎりぎりパリに向かう最終電車に間に合った。金曜日の夜、しかも、パリへ行く最終電車だから、車内は若い子達で賑わっている。その場でワインのボトルを飲回して、飲んだくれ、騒がしい。こういうことはしょっちゅうだ。特に、金曜や土曜の夜は。いつものことなので、そのまま構わず彼と、「楽しいパーティーだったね、久しぶりに会えて、嬉しかったんじゃない」などとたわいもない話をする。すると彼が、

「マリさー、なんであの時笑ってたの?あんな酷いこと言われて、怒鳴り返せばよかったのに」


と言うではないか。「はい?」と訳が分からず聞き返すと、どうやらその男性の言った一言を、私は聞き間違えて理解していて、笑ったようなのだけど、断固として私の耳にはそうとしか聞こえなかったんだけど、私が言われていた一言とは….. 彼曰く、

「美味しそうに食べて、次は君の番だね。食べれるのを待っているんだろう」


と、私がアジア人ゆえに、「アジア人は犬を食べる」ということをからかったものだったらしいのだ。



それを知って、ショックで呆然…。そりゃもちろん、まだまだいい間違えることも、聞き間違えることもいっぱいあるけれど、私の耳には確かに、そんな風には聞こえなかった。けれど、あの時すぐ傍にいて、私たちのやり取りを聞いていた彼が言うんだから間違いない。残念ながら、、、。


「マリ、怒ると思ってさ、見ていたのに、笑っていたから、こういうジョーク嫌いなのに、あぁよかったんだな、面白いんだなと思って、俺何も言わなかったよ。クソー、分かってなかったって分かっていたら、俺が『おい、お前何言ってんだよ』って一言怒ったのに」と言うではないか。それを聞いて、私も本当に悔しい思い。確かにアジアの一部の国で、犬を食べる風習はあった、あるのか、それは私もよく知っている。常に物議をかもす問題だ。そのコメントを言われる前に、私が日本人だと言うことが分かり、日本について話をし、盛り上がったばかりで、しかも、その男性自身、私に向かって、「あー、君日本人なの!」と聞いてきていたばかりであったというのに、、、そんな風に思われたのだ。


しかも、何が一番悔しいかって、聞き間違えたせいだけど、そんな風なひどい冗談を言われて、笑って対処した自分だ。それから、「アジア人は犬を食べる」という、特にフランスの、高齢の人に未だ信じられているらしいステレオタイプ、それを、ジョークとしてぶつけてきた、男性に対する怒りだった。分かっていれば、その場できちんと、いくら場が冷めても、自分のプライドのために、「私そんなことしません!」と、毅然とした態度で言い返すことが出来たのに…。悔しかった。


悔しくて、電車に乗りつつ、涙が出てくる。遠目に郊外の街が走り過ぎる。同情してくれる彼も有り難いけど、私が感情的になっていると、「どうしたいって言うんだよ、馬鹿なやつ(フランス語でConと言う)は一生馬鹿、どうにも出来ない」と言われたので、その通りだと思うけれど、ステレオタイプでものを見て、皮肉ったジョークを言うこと、何とも思わないその男性の心理、そのいろいろに、私は怒ると同時、なんだかひどく、悲しくなってしまって、せっかくの楽しいソワレだったのに、どんよりとした暗い気持ちで家路に着いた。



確かに、彼が言う通り、"Tu peux pas empêcher un con d'être un con."、本当に、その通りだと思う。けれど、フィルターを通してしかものを見ない人が、私はひどく苦手だ。

関係ないけど、昔、会社で、その時の上司が「自分は世界あちこち旅をして、アフリカにも赴任たし、中東にも住んで、文化が全然違って、すっごく苦労したけど、俺は全部やり遂げた、自分はすごく国際的な経験がある」と、ことあるごとに自慢する人で、鼻持ちならないなぁというか、そういうことって別に自慢して人に言うことじゃないし、私が何か、きりりと反応して喋ると、すぐに私が「攻撃的になっている」、「日本人女性はそのようにならない」、というステレオタイプをひどく信じている人で、どう言っても彼に私の言いたいことは伝わらなかったので、いつもすごく腹が立ったのを、思い出した。私がきりっとなりたいのは、彼にとって自分の理解範疇を越える行動になるので、理解出来ないのだ。

あんなに国際的な経験があるんだから、俺は視野が広いんだからと自慢するのなら、私がそうならずとも、理解して欲しかった。あんなのって、一番の矛盾で、恥ずかしく、愚かなことだと思う。幸い、その人は一年も経たず、会社を去って行った。悪い人ではなかったけど、ちっとも思い出さない人の例。






もうあの男性に会うことは、二度とないと思うけど、この経験から学ぶことは、もしまたこんな風に"Blague gênante(困るジョーク、心外なジョークの意)"を言われたら、その時はすかさず、毅然とした態度で対処したい。もちろん、すぐに声を上げたりして、激昂することないけれど、少なくとも冷静に、相手を訂正したいと思う。そして、いくら年配の方でも、そんな風にアジア人をひとくくりにして見られること、ましてや、犬食について触れられるなんて、思ってもなかったので、びっくりした。本当に、驚いた。普段から、「区別」はあるけど「差別」はない、と思ってここフランスで生きていたのに、こんな風にあからさまに当てられて、本当に驚いたのだ。それから、そういうことを何の気なしに言ってのける、彼に対して、悲しみ…。


苦い、思い出になってしまった、郊外の素敵な家での夜だった。残念。



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