Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
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海辺の家で思うこと


人生二回目のブルターニュに来ています。こんにちは。714日、今年は火曜日が、日本でよく言われる「パリ祭」、革命記念日で祝日なのだが、そこは得意の有給で埋めて、13日月曜日も休みにしてしまった(彼が)。長い、週末のさなかです。なんかもう、毎晩アパート探しまたは内見に明け暮れて、あちこち見に行ってはがっかりするのを繰り返していたら、私も彼も、すっかり参ってしまって。まだ始まったばかりだというのに、一体どうなるんでしょうという感じですが、結局はいつも、思ってもなかったような場所の、いいところに決まるのであって、ポジティブでいようと思っているよ。

 

 

面積はむちゃくちゃ広いが、ただし工事が必要  それも莫大な。という物件を二件見た。一件目は主にキッチンとバスルームの大改造が必要で、それ以外は部屋の状態もいいし、電気系統はちゃんと標準に直してあるしで(それが大前提じゃないフランスってすげーだろ)、広いし、一階にあるしで、よかったのだけれど、大通りにあるせいで、二重窓を開けると車の音が聞こえる、聞こえる。それもバスまで通る、二車線だった。

 

 

不動産屋のおっちゃんは、「欲しいのなら、急いで」と言ったが、私たちが買いたいとオファーするか迷っている次の日に、分かったことは、なんと私たちが前日内見に行ったとっくの前に、15分だけふらっと見に来て、「現金で買っていく」人がいたらしい。。そういうのは、予めサイトで部屋面積や写真を見ただけでほぼ確信していて、工事をするのも怖くはないし、投資または賃貸目的なのだろう。まぁ、こういうのは稀なケースだと思うし、そう多くはないと願うが、改めて、パリ近郊のちょっとでも条件のいい、掘り出し物件の売られ具合、その速度に、唖然としてしまった、私も彼も。私たちが馬鹿みたいに、「どうする?どうする?いくらでオファーする?」と悩んでいるうちに、実はとっくに売れていたのだ、それも、現金で。。。

 

 

ブルターニュはやはりブルターニュらしく、曇り空が続き小雨が降るかと思えば、午後には太陽がゆっくりと顔を出してきたりして、本を読みに行ったビーチに着く頃には、やっぱり水着、脱がなければよかったなと後悔したりするのだった。(とは言え、ここだけの話だけれど、着いた日には、まったくもって中に水着を着てきておらず、砂浜に敷いたタオルの上にごろんとなれば、世間的にはもうバカンスが始まっていることもあり、海沿いの開放的な空気に任せて、サマーニットを脱ぎ、ブラのまま本を読んだ。さすがに下だけは、ショートパンツのままでいたけれど。なんてことはない、すぐ隣には、トップレスの人だって普通にいるのだからー!(キャーおフランスってば!)

 

 

12月。年明けのほんの前に前回初めてやって来た以来、二回目の、半年ぶりのブルターニュ。あの時と季節は変わっているけれど、行き交う人々のシックさ、本場のマリンルックは変わらない。私がいるのは、ブルターニュはブルターニュでも、サン・マロの向かい側にある、ディナールという町なのだが、どうしてディナールなのかというと、彼の両親が去年、そこにアパートを買ったからなのであった。不動産好きのママである。そのうち完全にこっちに住み移ってしまうだろう。それも、新築!おかげでフランスには珍しい、超超最先端のモダン住宅で、何もかもがドキドキしてしまうくらい、快適である。義理の両親に、感謝。

 

 

「この夏ディナールの家に行ってくれていいのよ、いつでも、好きな時に」とことあるごとにママは言ってくれていたのだが、急にこの週末に行くことに決めたのが、4日前くらい、、?運転こそ5時間少々かかるものの、ここに来るのだったらホテルが要らないし、何より海こそ見えないが、とても静かで、部屋に付いている小さなテラスのようなスペースに出ると、そこを飛ぶのは、カモメが数匹という具合なのである。カモメですよ、カモメ。昨日は思わず、どこか猫が鳴いているのだと思ったら、それは空を飛ぶカモメであった。そうでなくとも、何か鳥のさえずり声がする。なんという幸福な環境であることか。私は是非とも、そこのテラスに出してある、長椅子というか寝そべられるロングチェア(長椅子を英語にしただけ)に座って、この様にとりとめのない文章でも書いてみたいと思って、今回は夏だし、三泊四日分の荷物に加えて、MacBook Airを持ってきたのだけれど、やはり肌寒く、薄手のニットは必須なブルターニュの夏である。まぁさすがに、先週の熱波の際には、暑くなったのであろう。ロンドンでも暑かったという話だし。そしてあの2003年を思い出した異常な熱波は、一時はどこまで続くかと思われたが、5日程で無事、過ぎ去ってくれたので、杞憂に終わったと言える。あんなに寝苦しい思いをしたのは初めてだった、フランスで。猛暑が去ると、やって来たのはまた、ひんやりとしたいつもの夏だった。

 

 

ビーチに来ると、いつも思うのだが、私は砂が怖い。臆病になる。頼んでもないのに肌に貼り付くだろうか。公園の砂場と同じで、形を成さない、どこにでもするりと入り込んでしまう、ずるい存在。コンタクトをしている関係で、もう何年も、頭の先までずぶりと海の水に入り込んでしまう経験もしていない。いざ入ると、海の中は、浜辺から見るよりもうんと強い波の力があって、これまた怖くなる。とにかく私は、beach personじゃないけれど、それでも砂浜に来たら、サングラスを掛けて、日焼け止めをしっかりと塗って、ごろんと横になれば、ただひたすら本でも雑誌でもを読むのが好きである。

 

 

今年はちょっと前に、ビアリッツにも行ったし、その数週間後には、予想もしてなかったけど、急に決めて、ここブルターニュに。もう二回も海を見た。なんて幸運な夏だろう。幸先がいい。ちなみにここディナールのビーチの方が、土地柄なのか家族連れが多く、ビアリッツの海の方が若い!という印象である。潮が引いた砂浜を歩くだけで、無数の糸のようにぐるぐるとなった結び目の、それは砂で出来ている、、を見つける。綺麗と思った貝殻を、ぱっと拾ったり、干涸びて、もう原型さえも留めていない、何か海藻なようなものを見たり、必死になって砂で出来た丘を這い上がろうとする、砂と同じ色をした、初めて見る小さな虫、、、。いろいろなおかしく、面白いものを見る。顔を出した砂浜の部分だけでもこんなにおかしなことがあるのだから、目に見えない、海の奥深くは一体どうなっていることだろうと想像を掻き立てられる。


 

ディナールにはいくつかビーチがあって、彼は通称三番目のビーチがいいと言うけれど、私はその手前にある、小さめの、ひっそりとしたビーチが好きだった。古本でもらった、デュラスの対談集と迷ったけど、もう何度も読んでいる、村上春樹の「辺境・秘境」という旅の記録本を読む。文庫本で、これまでも飛行機の中や、旅先、移動の際に読んできた。ブルターニュのビーチに、香川のうどんやメキシコ横断の話はまだしも、ノモンハンが合うかどうか不安だったのだが、読み始めると不思議と引き込まれて、何も違和感は感じなかった。むしろ、ノモンハンの章が一番面白いとさえ思えた、ブルターニュのビーチでは。Mix and match. 意外と思われる組み合わせ。

 

 

南仏でも同じような現象が起こっているだろうけど、ご存知フランスのいわゆる海辺の町、もしくは別荘に最適と言われるような恵まれた地では、イギリス人がよく家を買っていて、それはディナールでも例外ではなく、町の中心地にある商店街は心なしかイギリス風だし、イギリスのナンバープレートもよく見かけるし、海をぐるっと囲んで遊歩道になっているその上にある高台の丘には、まるで冗談ではないかと思うような豪邸、ヴィラがあるのだった。以下、参考にされたい写真である。


まじで、これはお城なんではないか、個人の持ち物なのか、この人たちは、一体どういう風にしてこういう家をお持ちなのか、、、いろいろ考えずにはいられない、それはそれはゴージャスな町並みが続く。彼によると、こういうのは昔からの相続で、どうしてここの人たちがこのようにして財産を築いたかというと、それは大航海時代の云々、、、という話であった。その当時には、こういう家だってそんなには高くなかったかもよということであるが、そうなると、もう何世紀にも渡って、しっかりとそびえ立っている頑丈な、石組みの家である。あっぱれ。今だったらもうべらぼうに高いんじゃないの、維持費だって、、と、思わず人のことなのに勝手に心配してしまう有様である。(今、不動産情報に敏感な時期だからさ、えへ!)

 

 

実はこの写真は、後で出てくるサン・リュネールの海岸で撮った写真だけれど、、、

 

 

そしてディナールのいいところは数あれど、特筆すべきは波が打つすぐその上に遊歩道が作ってあり、歩いたり、なんとランニングしたり出来ることである。さすがに満潮になると危険とのことであるが、そうでなくても私はちょっと、ランニングする勇気はない。。私だったら、つるっと滑って落ちるのが目に見えているし。

 

 

今日は車に乗って、このもう少し先にある、サン・リュネールという町に行ってきた。これまたディナールに負けるとも劣るとも言えない素晴らしい景観の住宅街の中を抜けて、崖っぷちに着くと、そこには十字架が立っていた。そのすぐ手前にあるレストランで、クレープを食べて、夕食にする。ディナールに来る度に必ずクレープを食べることにしているが、パリでいうモンパルナスの駅界隈にあるクレープ屋とは違って、本場のクレープは何が違うかって、その気前の良さである。ふんだんに具が入り、そして安い。以前シャルトルに行った際もブルターニュの手前だからという理由でクレープを食べたが、そこでもその気前の良さにびっくりした。モンパルナスの3倍以上のボリュームだろうか。今晩私が頼んだクレープは、ホタテと刻んだネギがふんだんに入って、フレッシュクリームと、レモンを絞って食べる。薄めでぱりっと焼いてある生地だったため、いつもは出来ないけど、デザートのクレープまで頼んでしまった。(しかも、チョコレートとバナナ入り、、、)

 

 

夏という季節のおかげで、この頃は夜10時頃まで明るい。9時過ぎにレストランを出て、すっかり人気がなくなったサン・リュネールのビーチを歩く。犬を走らせている人もいる。なぜなのか、砂浜に大きな円を描いている人も見かけた。ナスカの地上絵のブルターニュ版である。まぁ、あそこまで凝ったものでは到底なかったが、それにしてもなぜ、大きな円を、、、

 

 

どうするとも言えないけど、気が向いたままに貝殻を拾い、ただ空気を楽しんでいると、彼は突然、「俺、走ってくる!」と言って、私に荷物を預けると海辺まで、もしくは数百メートル先の、ブイが置き去りになっている箇所まで、一目散に走って、消えて行ってしまった。男の人を突き動かすものって、一体、、、。砂浜に描かれた巨大な円に次ぐ謎である。

 

 

明日はいよいよQuatorze Juillet, Bastille Day, 革命記念日だけれど(いろいろな言い方があるなぁ)、この静かなディナールではどういう盛り上がるを見せるんだろう。明日は一応、快晴、26℃という予報なので、しっかり水着を着て行って、またビーチでごろんとなり、サン・リュネールのまだ先にある海浜公園みたいなところに行く予定である。名前は忘れてしまった。けれど、そんなことは重要じゃない。(おっ、村上春樹風)


その様子も、追ってまた!お伝えしまする。皆様もよい夏を!

 

 

 

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