Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
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It's hard to believe when the magic is gone


以下、思い上がった文章になるけど…….


私は今まで、自分には何か特別な力と、強力な運があると思っていた。根拠はないけど、こうしてパリに暮らせていることもそうだし、今までの自分を思い浮かべても、努力ではなく、幸運に助けられて、なんとか生きてきている。努力家とはほど遠く、ひどくレイジーで、どうしようもない人間なのだ。けれど、どうやらその魔法は終わったみたい。これからは、好きな業界で働くことも叶わないかもしれない。私にあまり、選択肢はない。けれど、日本に帰るという選択肢は、もっとない………



大げさな言い方になるけど、どこかで人生を誤ったような気がしてた。特に、この高失業率・超学歴社会のフランスでは、「日本で四大卒」なんて意味がない。歯が立たない。昔から、なんとなく大学というものに行ってみたかったし、憧れもあったし、入ったら入ったで安心も感じていたし、何より語学が好きだった。事実、大学生活はものすごく楽しく、それについては何の後悔もしていないけれど、あの時もっと、17歳の頃、自分のやりたいことはこれなんだ、私はこのために生きていく、私の道はこれだって、なんでもっと分からなかったんだろう。考えなかったんだろう。31歳になった今でも、自分の道がどれなのか、分からないなんて。。もしかしたら、大学以外にも私に合った、ふさわしい道があったのかもしれない。進路が決まった後に、商業フランス語やファッションを学ぶ学校が東京にあることを知ったし、中学生の頃は美大に憧れていた。あの時、もしその学校や、美大に入学出来ていたら、今頃私の人生はきっと違った風になっていただろうし、『やっぱり大学っていうものに行ってみたかったな』と後悔しただろうか。



自分には何の特性も、秀でたこともないような気がして、一体何を仕事にしたらいいのか分からない。働くからにはやはり好きな、ファッションの世界にいたいなと思うけど、私には到底デザイナーになれる感性も器用さも、時間もないし、スタイリストやアートディレクターの勉強をしてみたい、するべきかと、今になってそういった学校に行って、資格を取るべきかと考えてみたり…...。まったく恥ずかしいくらい定まらないし、迷っている。



せっかく生まれたからには、好きなことをして生きたいと思うものの、シンプルな聞こえとは正反対で、その考えを実行するのは至極難しい。世の中に、好きなことを仕事にして生きている人は、一体何パーセントくらいいるだろうか。私の場合、どんな仕事をしていても、ほんとうに私のやりたいことはこれじゃない、という感覚が付いてまわる。じゃあ一体何がやりたいのと聞かれれば、それはてんでお金にならないことばかりで。(習字の先生になりたい、アーティストの友達数人と共同のアトリエを持ちたい、ものを書きたい…….)もう18の自分とは違うのに、未だに自分がどうしたいか分からないなんて。。



私は何の職業に向いている?何になるべき?




今になって、解雇された重みを感じてる。それは戦っていた時ではない、終息した今だ。特に、この年になって。。。励ましてくれる人々のおかげで、愛情も思い入れもあった会社だったけど、もうすっかり憎しみも、悲しくもなくなって、立ち直さなくっちゃ、立ち上がらなくっちゃと、毎日求人サイトを見て、興味がある・もしくは私の学歴・経験でも応募できるものには、必ず応募して、結果、面接にも呼ばれないのを繰り返して… ヘコんでる暇もない。



というようなことを、せっかくの夏なのに出かけもせず、空っぽのパリの中で、家に籠ってぐるぐると考えていたら、すっかり煮詰まってしまって、気分はすっかり廃人の勢い。木曜の夜は久しぶりに出かけて、久しぶりに友達と会った。先月の、南仏での結婚式以来に会う友達カップルと、ロシアの友達二人。遅れて舞台をやっている男の子もやって来た。



運ばれてきたバーガーと共に、やはり、私の就職活動がどうかという話になる。「そもそもバカンス中だから、なかなか返事もないし、進まなくて。」とそれはそれで本当のことを言うと、みんな苦笑いした顔で、頷いてくれた。本当はもっと、心の内にある、不安なこと、どろどろとした、不安の塊を一切合切、言ってみて、ぶつけてみたい気に駆られたのだけれど、久しぶりの場ではひどく不都合な気がして、言い出せなかった。泣き出しそうで怖かったし。私が失業者だからと、一軒目のカフェで気前よく自然にビールを奢ってくれた女友達の気遣いが嬉しい。思わず肩を抱き寄せて、キスしたくなる。うっすらと泣いているのがバレただろうか。どうしてこんなに良い友達ばかりなんだろう。



やっぱりもうちょっと出かけて、明るい気分をキープしないとダメだな。フランスの素晴らしく寛大な点は、2年間も失業手当をくれる期間があって、その間どの美術館に行っても無料で鑑賞できることだ。せっかくだから、これから週に一回はどこか出かけよう。それから本当に、自分が何をしたいのかよく考えて、時間をかけて。ここは後から見た時に、きっと大事な岐路になるような気がしている。こうしてまた新しい仕事を選べる立場になって、ピンチだけど、チャンスとも言える。ここフランスで、また新たな道を見つけるしかないのだ….. 良くも悪くも、フランスで生きていく選択肢をしたのは私だし、何をしてでも、生きていくしかない。






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