Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
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10年間と5年間
英語を勉強し始めて10年、フランス語を勉強し始めて5年になる。



英語を勉強し始めたきっかけは、小学校5年生の時、近所の塾に行くことになったこと。

仲良しの友達と4人で、週に1回通ってた。

塾と言っても、詰め込み式にただ勉強するのではなくって、その日学校で習った分からないことを、先生が丁寧に教えてくれるというもの。



英語はまだ勉強し始めて間もなかったし、中学にも入っていなかったので、とりあえず簡単なことから始めた。それこそ、"a desk(机)."、"His name is Mike(彼の名前はマイクです)."などなど、とっても簡単なことから。単語を覚えたり、疑問文を作る練習をしたり。

面白いことに、塾の先生はイギリス人の女の人と結婚していて、私が一番最初に習った英語はブリティッシュだった。

またその先生は、驚くべきことに数学や化学、と、何でも長けていて、中学生になった私達は、その日学校で習ったことをすぐ持ち込み、教えてもらっていました。



高校に入ってからもずっと通い続け、どれ程助けられたか・・!

その日習った数学の公式や化学。私はまったく理数がダメなので、本当に、あの先生がいなかったらもっとひどいことになってたはず・・。

『これは絶対に理解できないぃ』という問題も、あの先生だといとも簡単に分かりやすく説明し、教えてくれるのです。それはもう、魔法みたいに鮮やかだった。かなり頭のいい人なんだと思う。中学生の頃は塾つぶしだったって言うし(笑)。



フランス語を勉強し始めたのは、テレビで偶然、フランス語会話を見たから。NHKのやつね。

その時私は、シアトルでの短期留学を終え、日本に帰ってきたばかりだった。その時17歳。忘れもしない2000年の夏。

『英語もいいけど、何か別のこともやりたいなぁ』と漠然と思っていた私は、フランス語のその美しさ、音のきれいさ、番組のイメージの可愛さと、すべてに虜になる。好きになるのは簡単だった。まさかこれで、本当にフランスに留学しちゃうような日が来るとは、その時は思ってもなかったけど。



好きなことに一度はまり出すと、徹底して夢中になる私の性格が効して、毎週きちんとビデオに撮って、次の日の夕方必ず見る・・を繰り返して、1年半が経った(フランス語会話は夜遅くに放送されているのです)。

発音を聞き、真似て練習する。思うにあの頃から、語学に対する興味は変わっていないような気がする。それにフランス語の場合、所々英語と似ているので、それもまた面白かったのです。違う角度から英語を見るようで面白かった。



今に比べると、あの頃はまったくフランス語の文法や活用なんてものを理解していなかったけど、高校生なのに独学でフランス語を始めちゃったってことが、密かに自慢だった。

まわりは必死に受験英語やってる中、私はフランス語もやってる〜♪ってね。性格わる〜(笑)!



大学入試も受け、そんなこんなで高校を卒業した(そういえばその間、盲腸にもなりましたっけ)。

大学のある京都に引っ越すまでの一ヶ月間、偶然見つけたフランス語の個人レッスンに通うことに。

週に一回、街のオフィス・ビルの中で、女の先生が一人、教えている。

テレビを見るだけだった私のフランス語も、この時初めて、やっとまともに(?)勉強することに。動詞の活用の変化や簡単なあいさつなどを習う。私は高校がカトリックだったこともあって、高校の3年生の時に一年間だけ、スペイン語を習ってたんだけど(必修科目)、そのせいあって、わりと動詞の格による変化が頭に入るのは簡単だった。先生にも驚かれたぐらい。

今ではもうすっかりスペイン語は忘れてしまったけど、ちょっとでも勉強することが出来てラッキーだったと思う。機会があれば、またそのうちスペイン語も勉強したい。でももう、発音出来ないかも?



大学に入学すると、第二外国語は何を取るか迷った。スペイン語も好きだったし、フランス語も同じくらい好きだったから。

でも予想通り、フランス語を選択して、2年間第二外国語として学び、その後もフランス語の授業を取り続け・・今では専攻の英語を越えて、フランスに留学してしまった。

私は英語圏に、合計して2ヶ月半以上行ったことはなくって、今まで短期で留学したり、その後遊びに行ったりと間を空けて行ったので、これが初めての長期留学となる。自分でもまさか、フランスに留学することになるとは・・ 思ってもみなかった。てっきり英語圏だと思っていたの。人生って不思議ね。



今でもよく、驚かれることがある。「え、専攻フランス語じゃないの!?」ってね(笑)。

サークルにもまだ何人か、私がフランス語学科だと思ってるコがいるんだろうな〜(笑)。いや、英米ですよー。英語も好きだもの。





英語を勉強している10年と、フランス語を勉強している5年とでは、2倍にもなる長さの違いがあるし、いくらやっても、英語の10年にフランス語の5年は追いつかないであろう。でもまた、この一年で、それを埋めるくらい勉強していることも事実。あの頃はまったく知らなかったことを、分からなかったことを、予想もつかなかったことを今は毎日やっている。この変化がうれしい。



あの頃は、ただ発音を真似て練習してみたり、番組の可愛いグラフィックを見て喜んだりと、今とは全然違うスタンスで勉強していたけど、あの頃の私が今の私を見たら何て言うだろう。「えっ、英語圏じゃないのっ?」かな。

楽しいことだけじゃないし、前のようにうれしい気持ちだけで勉強してるわけじゃないけど、これは私が大人になったってことで・・



長期留学の地が、フランスでよかった。本当によかった。心からそう思う。

語学だけじゃない、人としての勉強もいっぱいした。世界はアメリカだけじゃない、そんな視野を与えてくれた。

この機会を与えてくれた両親に、心から感謝します。

10年間と5年間。これからも、この数字が増えるといい。
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最後の?フランス風邪
今週の月曜日、フランスはイースター、キリスト教降臨祭の祝日、つまりお休みで、先週末から続き、3連休でした。

アメリカはイースターの始まりが祝日になるらしいんだけど、フランスは逆で、終わりが祝日になるんだって。先生が言ってた。

日本はカトリックの国ではないので、いまいちこちらの祝日にぴんと来ない私・・。高校、カトリックだったんだけどね。

最も祝日って、それぞれの国に関係したお休みだから、日本の場合、ほとんどが天皇制と関係してる。気になる人は調べてみましょー。



せっかくの3連休。私が何をしていたかと言うと、遊びに出かけたのは金曜の夜、前にも書いた通り、バーに行っただけで、次の日土曜日から、風邪をひいてしまったのです!!



まず土曜日の朝、起きた時に、喉が痛い。息をするのが辛い。

バーに行った時や、一緒にいた友達はすごく煙草を吸うので、最初はそのせいだと思ってた。ちょっとなら煙は平気だけど、空気がもうすごくてxx

『困ったな〜、喉やられちゃったな〜』なんてのん気に思っていると、体がだるい。そして風邪だと気が付く、遅い(笑)。



次に襲われたのは鼻水の嵐(ごめんなさい、汚いね・・)。

しょうがないので土曜日は、家で大人しく安静。

本当はフランス人の友達に、「アラブの水煙草を吸いに行こうよ」って誘われていたけど(心配しないでお父さん、苺味とかあるらしいから)、『これ以上煙吸えません!こんな喉じゃ死んでしまいます!』と思い、泣く泣く断る。いや、泣いてはないけど。。



翌日日曜日は、午後からバレエを観に行くことになっていた。

もう既にチケットを取っていたので、キャンセルすることが出来ない。友達とも一緒に行く約束してたしね。

出かける寸前まで家で休み、なんとか出かける用意をして出かける。バレエなので、一応おしゃれもする。でも防寒忘れずに。

持って行ったのはポケット・ティッシュ2つ。

薬もばっちり飲んでたけど、もうこっちに来てから4回も風邪ひいてしまって、すっかり風邪薬がなくなっていた。。

あったのは痛み止めのみ。でも仕方がないので、それを飲んで耐えしのいでいた。。



出来るだけ拍手が起こるタイミングや、シンバルやティンパニーが鳴るタイミングを狙って鼻をかみ(笑)、なんとか2時間半の舞台を鑑賞する。

観たのは、「シルヴィア」というお話。

同じ寮に住んでいる、元東京バレエ団で踊っていたプロのバレエ・ダンサーの友達お勧めだったのです。現在彼女は、ヨーロッパで所属する団体を探しに、パリにやって来ています。



土曜日の夜、よく行く友達の家で飲むのに誘われていたけど、一緒に行った友達もその日は調子が悪く、二人してお断りすることに・・。

ごめんなさぃ。また今度、飲みましょう。ワイン持って行きます。



まっすぐ家に帰宅して安静。友達に風邪薬をもらう。今度こそ本当の風邪薬・・。その名もカコナール。速く効くと書いてある。そのキャッチを頼りにしてまた眠る。なんせ体がものすごくだるい。。



月曜日はまだお休み。今日は近くのスーパーが開いていることもあって、まだ街は動いている。

本当はこの日も、ドイツの友達(前にも話した、超美人のコね)と一緒に、郊外のとある場所へ散歩に行く予定だったけど、これもあえなくキャンセル。。ごめんよクリスティーナ・・。せっかくの遊びの約束も、断るのはどれだけ辛いか。。うぅ。。





まったく。。日本にいた頃はこんなに風邪ひかなかったのに、フランスに来てからはもう4回風邪ひいた。

どれも同じく、フランス風邪と呼んでいる(私が)。。

フランス風邪の主な諸症状としては、まず、絶対に喉が痛い。喉からやられる。なんででしょーかねー、空気が汚いからでしょうか。。

私はそんなに熱が出るってことはなくて、でもこれがやっかいだ。

どうせなら思いっきり熱が出て、治ってくれればいいのに、鼻水や喉の痛みばかりでらちがあかない。。

私のお母さんも同じ様に風邪をひくので、こういうとこは似てるのかもしれない。。それにしても、変な共通点。いや、もっともっと似てるとこはあるんですけどね、それはまた今度。。



誕生日パーティーが迫っていたので、何が何でも治さなくてはならない。ドレス着るし!

週明けの火曜日も、毎週恒例のテストがあるので、何が何でも行かなくてはならない。学校強し。



暖かくなってきた季節に風邪ひくなんて、まったくあほとしか言いようがありません・・。お母さんにも、「あほだわ」と言われました。。

あほは治らず。どこにいても治らず。もうここまで来ると、あほなのか風邪なのか。

これ教訓。


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世界で一番難しい言語
週に2回、木曜日と金曜日は文学をやる他に、一人ずつエクスポゼ、プレゼンをやらなくてはならない。

絶対に一人一回はやらなくちゃいけないんだけど、私はまだ何をやりたいかはっきり考えていなくて、ぼんやりと○○系のことをやろうかなぁ・・とは考えているんだけど、まだまとまらないので保留中。

フランスに関することなら何でもよくって、今までも、フランスの新聞についてやフランスにおける移民政策について、パリでの運転免許取得についてやバカンスで見に行ったロワールの古城について、カミュの哲学についてなどなど、皆様々。でもレベル高いです〜〜。



こないだの木曜日は、前にも話したプラチナ・ブロンドで超美人の、ロシア出身の女の子の番だった。ちなみにこのコもまだ19歳(なんかムキになる私)。

机の上にパリの地図を出していたので、何を話すんだろうと思っていたら、そのコが選んだトピックは、パリにある中華街についてだった。実際近くに住んでいるらしい。



そのコも言った通り、パリには二つの中華街があって、

ひとつは北アフリカなど移民街になっているベル・ヴィルという地区の辺り、

もうひとつの大きい方は、14区の南、その辺り全体が中華街になっています。

日本食も買える、安い大型スーパーがあるので、皆よく利用している。オペラなどの日本人街で買うよりも圧倒的に安いので、私もたまには行く。



パリに住み始めた中国人移民の話や、中華街と言うけれどもパリの場合、歴史的理由からして中国人よりもヴェトナムやラオス、カンボジア出身の人々の方が多いことなど、どれも興味深いものでした。

珍しい果物が買えるし、よく行くという中華街にあるスーパーで買ってきたというフルーツを持ってきていた彼女。

見た目は赤い皮でくるまれていて、割ってみると中の身はライチみたいに白くって、黒い点々(種?)があるドラゴン・フルーツっていう名前の果物や(一個8ユーロもする高級品らしい!)、ベイビー・バナナ(本当に小さくてかわいい!しかも普通のバナナよりもやっぱり小さいから甘いんだって)、

それからヴェトナムの果物だという緑色の小さな実(本人は名前を忘れたらしく、「誰か知らない?」と、クラスにいた全員が私達アジア人生徒を見つめた(笑)!でもヴェトナム出身のコはいなくて、中国・韓国・日本・・と知恵を出し合ったけど、誰も分からなかった、残念・・)を持ってきていて、一通り発表が終わると、なぜかフランス製の古いナイフを持っていたアメリカ人の男の子にナイフを借りて、授業の後皆で食べました!私もベイビー・バナナを一個もらったよん。甘くておいしかった♪



発表が終わると、質問コーナーになる。絶対に何個か質問を受け、答えなくてはならない。その後先生を筆頭に、議論に発展することも。その日真っ先に手を挙げたのは、中国人の生徒(男の子)。

「君は中国語話すの?何なら教えてあげるよ、無料で!」とそのコは聞いて、これには皆大爆笑〜(笑)。本当かぃ。。

次に、2年間中国語を勉強していて、このセメスターが終わったら北京に留学するというイギリス人の女の子(このコは前に、イギリス・フランスの仲の悪さ、ステレオ・タイプについてエクスポゼをやった(笑)。)が、

「パリの中華街で話されている言語は北京語なの?それとも広東語の方なの?」という質問をした。



「ロンドンは歴史的な理由から、香港出身の人の方が多くって、広東語の方がメジャーなのよ」と付け足し。

なるほど確かにそうだよな〜。前にロンドンのチャイナ・タウンにご飯を食べに行った時、前に話した、3つ国籍を持ってる男の子が北京語で何か聞いていたけど、「あんまり通じない・・」と言っていたのを思い出した。



「パリの場合は、さっきも言った通り中国人より他のアジア出身の人の方が多いの。だから正確なことは分からないわ」と一言。「それに中国語の場合、基本的に5つ共通語があるって聞きました。本当?」と逆にエクスポゼをしたコの方が、中国のコに質問xx

「もっとあるでしょ・・」と私は思わず言ってしまったんだけど、そこから中国語とはどんな言語なのか、いくら文字があるのか、という話題になりました。



「大体3000字くらいあって、これを知ってないと読めないし書けないし、生活出来ない」とそのコが言うと、皆『ひぇえ』という顔(笑)。

漢字は皆よく目にしているから、想像が付くよね。アルファベットはたった26文字しかないから、その何倍にもなる数で、しかもあんなに硬くて難しそうで、と、皆びっくりしたらしい。

先生はそのイギリス人のコが、中国語を勉強しているのを知っていたので、「サラ、君はいくつぐらい知っているの?」と質問。

すると、「たぶん、大体200個ぐらいは覚えたと思う」とそのコが答えると、先生は、「勉強し始めて2年で200個は早いんじゃないの」と感心した様子。



同じく漢字を使う日本人として、『ここは何か一言言わなくては!』と思い(私のクラスには私を含めてあと一人、日本人の女の子一人しかいなくって、これはすっごく少ない方なんだけど、この日彼女はお休みで、私しかいなかったのです)、

「私達のところだってそうよ。大体2000文字ぐらいを常用的に使うし、それを知らないと生活出来ないわ」、と私が言うと、フィリップが後ろの方から、

「日本特有の文字もあるでしょ」と一言。『お?どうして知っているんだろう?』と思い、後で聞くと、日本人の友達がいるらしい。しかもその人、作家なんだって。

先生も15年前に成田空港に乗り換えで降り立って、一日時間があったのでレンタカーを借りて、京都まで行ったと話し出して、

「あの頃はまだ英語表記の看板がなくて、全部日本語で、ずっと空港のまわりを2時間半まわっていたよ」と告白(笑)。でもまったく言葉の分からない異国の地で、レンタカー借りて京都に行こうと思った勇気がすごいわ。。



「今は大体、英語表記が何でもあるでしょう?」と聞かれたので、「うーん・・まぁ大体、普通はあります」と答えた私。

「基本的に日本語には3つの書き方があって、中国語から来てる文字と、日本独自の文字が2つあって、外国語だけに使うなどと使い分けています」と言うと、皆さらに驚いた顔。

「中国語と日本語はどちらが難しいの?」という質問も飛び交って、「私は中国語の方が難しいと思う」と答えると、中国のコはちょっとうれしそうだった(笑)。





次の日の午後、クラスの男の子二人と公園に行って、芝生の上に座って話してる時、日本語の話になった。

「なんだか日本語ってとっても難しそうな言語だ。3つ書く方法があって、文字も2000ぐらいあって・・はっ」みたいなことを言われたので、私は、

「いや・・私にとったらフランス語の方が遥かに大変だよー!活用もあるし、発音だって難しいし!」と言うと、そのコは「そう?」なんて言って、きょとんとしている。

「絶対そうだよー、発音だって、大体日本語には母音が5つしかないのよ、でもフランス語には16個あるんだよ><。!?」と私が言うと、隣にいたドイツ人の男の子はドイツ語の母音を数え出した。「ドイツ語も5個だ」と。スウェーデン語も5個らしい。フランス語って、一体・・。

「ドイツ語もよく難しい言語って言われてるけどどうなの?」と私が聞くと、フィリップは(ていうか大体ドイツ人なんだけど)、

「皆よくそう言うけど・・簡単だよ。それに英語よりきれいさ」と言った(私も最近、少なくともアメリカ英語よりはきれいだと思うようになった)。



ドイツ語はドイツ語で、格によって冠詞が変化したり、それが難しいってことしか知らないけど、思うに、たぶん、どの言語もその言語特有の難しさがある。

「アラビア語はどうなの?」と、両親がアルジェリア出身なのでアラビア語も話しますと言っていたスウェーデン出身の彼に聞くと、

「僕は話せるけどあんまり書けないんだ。アラビア語はたぶん、書くのが大変だよ。同じ文字でも、点が上に来るのか下に来るのかでまったく音が変わってくるんだ」と笑いながら言っていて、

大学の第二外国語でアラビア語を取っていた友達が何人かいたので、一人が、「だからインク飛んだらめっちゃ大変なことになんねん」と言っていたのを思い出し、ちょっと笑ってしまった。



私が思うに、フランス語は活用と発音。ドイツ語は格変化。

英語は時制と助動詞の変化。中国語は発音。

日本語は・・ 文法もとより細かいニュアンスの変化じゃないのかなぁと思うのです。



「日本語が世界で一番難しい言語じゃない」と言われたけど、私は絶対にそうは思わない。絶対にフランス語の方が大変!まぁそれが世界一かどうかは分からないけど。

日本語は格変化もないし、冠詞だってないし、名詞の性別だってないし変化しないし。発音も簡単だし。日本語ぺらぺらの友達いっぱいいるよ><。





世界で一番難しい言語は何だろう〜・・。もともと言語好きの私は、こういうことが気になって仕方ありません。
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スイスデザイン?
スイスで見つけた、かわいいものを紹介します。



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ゴミ箱に付いてた、ハリネズミくん。それともモグラかな?



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面白いことに、壁や窓のデザインが凝っていたの!これも、「開いてます」と「閉まっています」と書いてある。かわいい発想!



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壁一面に描かれた、なぜかコウモリ達・・。一番右上の辺りに、コウモリになっちゃったミッキーマウスがいるんだけど分かるかな?これも一体何故!?



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最後はちょっと、ブラック・ユーモアなものを・・。上の写真を撮ったすぐ近くで見つけた、スプレー缶での落書きなんだけど、星の王子様の有名なセリフ、「ねぇ、僕に羊を描いて(Dessine-moi un mouton)」にかけてあると思うんだけど、これ、「看守を殺して」って意味になるの!

これも分からない・・ 平和そうな街なのに・・一体どうして〜〜〜!?
文化視察 comments(2)
国籍当てクイズ
こないだクラスの子達(スウェーデン人3人、ドイツ人1人、アルバニア人1人)が、小論文を提出した学校の帰り、近くのカフェで集まっていて、その横を通りかかった私も参加して、皆で話していました。



まずその時の話題は、もちろんその日提出した、小論文。

皆、何書いた何書いた、どれ書いたとそわそわ。

聞いてみると、ひとつ目の、世界市民主義についてが一番多かった。皆同じこと思ったのかな。



「どうやって結論まとめた?」と聞いてみると、当たり前だけど皆それぞれ。

「自国でも、フランスでも、特定の国に属さずに、世界市民だと思うよ。そういうことはかまわないのさ」とスウェーデンの男の子。彼は両親がアルジェリア人で、アルジェリアの血を引いていて、自分はスウェーデンで育ったスウェーデン人で、その後話聞いてみると、おじいさん達はフランス人らしい。なるほど、だからそんなにフランス語も自然なわけね〜。

私は日本人だと思い、アジア人だと思う次に、他の国の文化と一緒に世界市民であると思うって書いたから、この意見はとても新鮮。

『ふむふむ、なるほどね〜。面白いなぁ』と思い、注意して聞く。



その日はそれから、残った私とスウェーデン人の男の子、ドイツ人の男の子と3人で近くの大きな公園へ行って、芝生の上に座ってずっと喋っていたんだけど、天気もよくって、近くのスーパーでお菓子も買ったし、ピクニックみたいでした。

たまたまその日、珍しくスカートを履いていた私は座ることが出来ず、『どうしようかな〜・・』と思っていると、「前日料理したから匂いがついちゃって、どっちにしろ洗濯しなくちゃいけないし着られないから」と言って、自分の持っていたセーターを出してくれたフィリップ(ドイツ人)。

感謝しながらもそのセーターをひき、座らせてもらいましたっ。でも一体、何を料理したんだろう・・ そして何故それを持っていたんだろう・・。そしてこのフィリップ、まだ20歳(ていうかあたしもそうなんだけど)。高校を卒業して、どこで大学に行くかを決める前に、フランスにやって来ている。

もう一人のスウェーデン人の男の子なんか19歳で(!)、大学入学資格のバカロレア(通称・バック)を取得したばっかりで、フランスで大学に行くかスウェーデンで大学に行くか、決めかねているらしい。

水曜日が誕生日で、21歳になる私は、この二人が「若さを楽しまなくちゃだめだよ」、「僕がクラスで一番若いかも」と言うと、なんか妙に反応してムキになってしまう(笑)。



夕方まで公園にいて、ずっと喋っていて・・ 別のスウェーデン人の男の子のいとこがバーでコンサートがあるからと誘ってくれていて、

その日の夜、また皆で集まることにして解散。

それにしても、気温が一気に上がったら皆芝生に座って太陽に当たっていて、冬の時期は閑散としていた公園だったのに、一気に夏の様子になり・・といった感じで、その差に笑ってしまいました。



その日バーに行くことになっていたのは全員男の子で、私一人女の子が参加するのはなんか心細かったので、寮の友達・ドイツ人の女の子(超美人)を誘い、一緒に行くことに。フィリップ(同じくドイツ人)もいるから、面白いかなぁと思ったのです。



予期せぬ出来事が友達にあり、2時間も遅刻して行ってしまった私達・・。

なんとか例のバーについて、やっていたのはロック・コンサートだった(バーだと言うからジャズかなぁと思っていたのです)!

U2やSex Machineなど、有名な曲ばかりをほとんど演奏していたので(途中しっとりした曲ではボーカルのお兄ちゃんが熱い涙を流した!)、ノリやすく、楽しかった!

バーだと聞いていたからゆっくりいろいろ話せるなぁと思っていたんだけど、大音量の中顔と顔を近づけて大声で話す。これも面白いよね。大音量の中、必死に(?)お互いのフランス語を聞き取ろうと努力するというか。。

そうそう、偉いなぁと思うのが、よく外国人同士でフランス語を勉強していると、授業の後は英語・・ってことがあるんだけど、彼らと一緒にいると、誰がいようとどこにいようとずっとフランス語なの!

これってすごくいいことだと思う。何より勉強になるしね。皆もうすっごくペラペラだから、発音とか気にせず私も気楽に話せるし、間違えたっていいし、すっごく楽しい、うれしい!そして皆、英語が話せるのは暗黙の常識。。



そのまま2時頃までバーにいて、音楽を聞きお喋りもして・・と楽しく過ごしていて、明らかにメトロがなくなっているのでナイト・バスで帰ろうということになった。近くに住んでるってコは歩いて帰っていったけどxxx

パリは1時以降、1時半、2時半、3時半・・と、毎時間30分に一本ナイト・バスが出ていて、それぞれ行き先ごとに走っている。

私達も2時半のを逃して3時半まで待ちたくないから、2時過ぎにすぐバーを出て、セーヌ川を越え、歩き・・バス停まで行きました。



無事バスに乗り・・着いたのは家のすぐ近くだけど、いつも乗るメトロとは反対側の所。

さぁ、すっかり話が遅くなりましたが、「国籍当てクイズ」というタイトルを付けたのはここからです(長くてごめん。。でも楽しいことがあったからこれまでの話も書きたかったの(笑)。。)。

私とそのドイツ人の友達、繰り返しますが超美人、が一緒にバスに乗っていると、そのうちどこかのバス停から、明らかに南の方出身の男の人二人が乗ってきた。

肌の色も明るいし、陽気だし、明らかにフランス人じゃないのが分かる。でもフランス語を喋っているから、おそらくフランス語も話す、北アフリカ地方出身なわけです。

『チュニジアかな、アルジェリアかなぁ』と思っていると、降りたバス停は一緒だった。

バスの中でもちょっと目が合うことはあったけど、深夜だったし、何か怖いことがあっては嫌だし、私も友達も気にせず二人で喋っていた。



しかし、バスを降りるとやっぱりと言うか、話しかけてきたその二人組。

まずは丁寧に「こんばんはー、今日はいい夜を過ごしましたかー?何したんですかー?」と尋ねてきて、私も、こういう時はむしろ丁寧に対応した方が怖い目に遭わないことを知っていたので、"Bonsoir(こんばんは)"とだけ答えていたんだけど、友達は明らかに警戒顔。

『まぁこれ以上は話す必要がないし・・』と思って答えずにいると、その二人は英語に切り替えてきた。『あ、この子達フランス語分からないんだ』と思ったらしい。まぁ私、明らかに日本人だしね。



「どこから来たの?何してたの?どこに住んでるの、この辺り?近所じゃない」などなど。

英語でも分かるから、答えずにいたんだけど、「英語分かる?」という彼らの質問に、英語だって話すはずの友達はとっさに観光客を装うことにして、その友達はわざと下手に"A little(少し)"と答えた。

私もついうっかり、いつもの調子で英語で答えては余計ややこしいことになるので、話さないようにして無視していた。

しかし彼らはあきらめない。せっかく出会えたチャンスを無駄にしてはいけないという勢いだ。しつこく、「どこに住んでいるの?」と聞いてくる。



そのうち、フランス語でも分からない、英語も分からない振りをしていると、私達がどこから来たのか、二人は当て始めた。

まずは友達に、「君、ポーランド人でしょ」と一言話し、友達は明らかに「は?」とむっとした顔に。

"No(違うわ)."と友達は答え、その後も二人は国名を言っていく。

「分かった、ウクライナだ、え、違う?イタリア、スペイン?でもそういう顔じゃないしな。スイス?ロシア?南アメリカ?トルコ?」と、二人はどんどん外していく(笑)。フランスのお隣であるドイツは全然出てこない。見事に忘れているのだ。



「違うわ」と言い続ける友達。国名を言うけど一向に当たらない二人。かすりもしてしない・・。

「世界にはもっともっと、たくさんの国があるのよ」とたどたどしく(振りをして)言う友達。すっごく優しくて穏やかなコなのに、この時ばかりは顔が怒っていた!

私も、「一番大きな国を忘れているわ」と一言。

すると、「え、あぁだからロシアだ!」とまたも外れ〜(笑)。だから地理的に大きな国じゃないってば。



もう一人は「アメリカ!?いや違うな」なんて言っているし、一向にドイツという国名は出てこない。。

一向に当たらないので、国籍当てクイズは今度は私に向けられた。

「君は日本人だよね、すっごく日本人に見えるもの」と私には一発で正解、『やっぱり私は日本人ぽい顔してるのか〜・・いいなぁ、つまんないなぁ』などとのん気に思っていたんだけど、ここで教えてもしょうがないので私も「違うわ」と一言。

それでもこの二人はあきらめない。次々とアジアの国名を挙げていく。「韓国?中国?ヴェトナム?タイランド?」。

もうとっくに正解は出てるけど、「違うわ」と答え続けた。密かに感心したのがこの二人が韓国という国の存在を知っていたこと。普段「韓国?」とは絶対に聞かれないので、『おぉ、けっこうやるじゃん』と感心(笑)。



「まさか僕らみたいにモロッコ人?チュニジア?アルジェリア?そんなわけないよなぁ」と二人は陽気だ(『モロッコ人だったのか』と私)。明らかに私達が北アフリカ出身なわけがないのに、あのー、だから、見事にかすってますよー、ドイツ忘れてますよー、とどれだけ言ってやりたかったか。。。



「教えてくれ!気になるじゃないか!」と最後まで聞き続けた二人だったけど、寮がある方とは反対方向の信号でわざと止まり、

「私達あっちに行くから」とたどたどしい英語で言い、友達が「オーストリアよ!」と叫ぶと、彼らは「あぁ、そうかー!すっかり忘れていたよー!」と、あぁすっきりしたという顔をして、そこでやっとゲームは終わった。



「ふぅ、しつこかったね、大丈夫?」と私が言うと、友達はまだ不快な顔。

「こういうことよくあるの?あの人達ドイツのこと完璧に忘れてたね」と聞くと、"Ca m'enerve(こういうのすっごい腹が立つの)."と友達。

よりによって、どうしてすぐお隣のドイツのことを忘れているのか・・呆気に取られました。見事なまでにドイツという国名は出てこなかったx



でも、その友達はす・・っごく美人なので、真っ先にポーランドとかウクライナ、ロシア系の国が思い浮かんだのかもね。

いいなぁ、ヨーロッパの人って、どこの国の人なのか分からないから外見でばれることがなくって、面白いなぁと、日本人である私はそう思うんだけど・・ のん気かしら。ちゃんちゃん。


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7時間以上の時差
こないだ久しぶりに、京都にいる友達とチャットした。

って言っても、京都にいる友達とはよくチャットしているんだけど、そのコとは久しぶりだった。

聞くと、皆就職活動に忙しいらしい。お茶に集まっても、話すのは就職のことだけ・・といった感じだった。



驚き。やっぱり時間は進んでいるのね。フランスでのんびり・・と言っても活用を頭に叩き込み、19世紀の文学を読み、と、何もせずただ毎日を過ごしているわけじゃありませんが、日本ではそうは進んでいないのね。まったく休学中の大学3回生なんていい気なもんよね〜・・、と私。



また、別の友達は、「焦って就職活動だけしても、本当に自分のしたいこととは違うって気づいた。だからまりちゃんも、残りのパリ生活をしっかり楽しんで、自分が何をしたいのかしっかり見極めてね。そうすれば自然に出てくるから」って言ってくれて、胸打たれた。

どこにいても、忙しい毎日だけど・・ やりたいこと、つまり、この留学生活を過ごしていると、いろいろ考えることがあるよ。それに、そんな素敵なこと言ってくれて、どうもありがとう。迷いながら、考えながら生活している毎日なので、急にすっと道が開けたような気分になりました。



こういう時、7時間以上の時差を感じる(ちなみに今日からフランスは夏時間っ♪)。

私がいなくても、時間は進んで、皆の毎日は変わっていって・・

私はまだ、将来何がしたいのかはっきりとは分からない。卒論に書きたいことも、最近やっと分かってきたぐらいだ(それも写真美術館で展示を見ている最中にはっとひらめいた)。

生意気だけど、なんだか勉強すればする程、もっとやりたくなるよ。

世界には、まだまだ私の知らないことが溢れていて、イスラム、アフリカ、北欧・・と、行ったことのない国には独特の魅了される文化がきっと溢れていて・・

時間と自分が足りないなといつも思う。悔しい。でもその前に、やらなくてはいけないことをやらなくては。



パリ。この街には、フランス語を勉強したい、話せるようになりたい、パリで生活してみたいと夢見てやって来た子達が溢れていて・・ 今日も皆は夢のパリ生活を送る。

でも、現実は甘くない。



タイムリミットも近づいてきた。そろそろ本格的に、結論を出さなければ・・



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世界の市民と世界警察
先週、4ページに渡る小論文を書きなさい、という、書く宿題が(ついに)出た。

題材が3つ用意してあって、選べるようになっている。

ひとつ目は、「エラスムス(オランダの人文学者)が言ったように、あなたも世界市民感覚がありますか?」、ふたつ目は、「過去と未来、どちらを見つめて生きていきますか?」、そして3つ目は、「今までで一番恐ろしかった不安について書きなさい」、というもの。

ぱっと見、感情的なことを書く方が調べる必要ないし、楽だなぁと思ったんだけど、不安について4ページも書けない!書けてももたない!と思い、ひとつ目の、世界市民主義について書くことに。せっかくだし、一番自分の専門分野に近いような気がしたし、ちゃんと中味の、意見のあることを書こうと思ったのです。



しかし、フランス語での文章構成もままならないまま(多少は英語で書く時の知識を役立てるとして・・)、相変わらず性数一致のミスはするは、活用ミスやスペリング・ミスはするわで、書けるかっって感じだったんだけど、とにかく書かなくてはならない。何が何でも書かなくてはならない。「書けませんでした」で許してくれるような甘い先生ではない。



始めにどういう風に話を進めていくか、箇条書きをしてみた。

私が思ったのは、世界市民だと感じる前に、私は自分が日本人であると感じること、それからアジア人だと感じるということ。

世界市民だと感じでも、それは世界一国市民ではなくて、異なる文化、国とともに、共存する世界市民でありたいということ。

このふたつの意見をもとに話を進めていこうと思い、重い手を持ち上げ、ペンを握り・・ なんとか書き始めたのでした。



とりあえず2日間かけて、元になる文章を書き終わった。

話を進めることは出来ても、絶対にちょっとしたミスがある・・。これだけでも誰かフランス人の友達に直してもらわなくては、と思い、その後wordに打ち込んだ文章を、寮のロビーに持って降りた。誰かいるだろうと思い。



『恥ずかしい〜〜!』と叫びながらも、その友達は「大丈夫、大丈夫よ」と言って、優しく直してくれました。本当に感謝。

とりあえず、性数一致のミスとスペリング・ミスを直してもらうとして、フランス語として意味の分からないところは逐一説明し、上手く訳してもらう(おい)。

「あんまり直すとマリの文章じゃなくなっちゃうし・・」とそのコも言う通り、基本的なミスを直すだけでとりあえず作業は終了。



さすがに私が書いた、フランス語のまま載せる勇気はないので、日本語での下書きを、せっかくなので公表したいと思います(これでもどきどき)。



                               * * *



世界市民であると感じる前に、私は自分が日本人だと感じる。そして、アジア人だと感じる。実際、私は日本で生まれ、日本の文化の中で育った。私達が当たり前だと思っていたやり方は独特のもので、他と比べることによって初めて明らかになる。文化はしばしば我々の意識の中に隠れていて、これによってめったに認識することがない。しかしながら、一度外国へ行くと、違いを述べるのは簡単だ。アメリカやフランスに何ヶ月か滞在した時、私はよく、彼らのやり方がとても独特なものだと驚いた。しかし、それらは彼らにとってごく普通のことであり、これが文化の定義である。つまり、私は、国同士の違いに現実に出会うまで、まったく気付かなかったのだ。私が日本人であると感じるのはいつもアメリカやフランスであったし、私だけが他人と違った。顔や目や、言葉・・。



この様な外国での経験によって、私は後々世界市民であるという感覚を得た。外国の事柄に関心を持ち、テレビでニュースを見る。戦争や紛争の原因を理解しようと試み、結果として、国際機関で働きたいと思うようになった。

この様に、共通の意識を持つことは大切である。世界はとてもグローバル化したので、それぞれの問題が、他人事ではなくなった。他国の政治に、例えば経済市場などを通して関わってくるし、そしてそういった情報は、すべての国がすぐに知る程速く、知れ渡るのだ。



グローバライゼーションには二つの要素がある。ひとつに、他国に対して経済的、文化的に必要なまでに活発であること。しかし二つ目に、それはいつもよいことではない。他国の文化を壊す恐れが常にあるからだ。ごちゃ混ぜになってしまうかもしれない。現代の日本では、西洋風の生活に憧れるという大きな傾向がある。日本風の洋服や家を見つけるのはむしろ難しいことであり、これはグローバライゼーションによって、アメリカを始めとした西洋の文化が持ち込まれたからである。 私達は無垢なまでにヨーロッパの方が優れていると思い、この現象によって我々はおそらく、とても日本的な、自分達の流儀を捨ててしまった。私達は失ったのだ。着物を着る人はとても減り、不幸なことに我々はもう、床の生活をしない。我々はテーブルで食事をするようになり、ベッドで眠る。この変化は、日本人の体型にも現れている。昔に比べて 我々が大きくなったのは確かであるし、ずっとすらりとしている。



世界の市民である一方で、私はアメリカの世界主義の考えに、ひどく反対だ。彼らは世界の民主警察ではない。他国の問題に必ずしも関心を持つ必要はないのだ。一方が悪であるからといって、もう一方が正義であるわけではない。戦争や報復行為に正義があるとは思えないし、人は自国の正義を振りかざして、平和のためと他国に対して残虐行為を行ってきた。世界には、アメリカが存在する前から立派な文化を誇る国が存在していて、アメリカは自国の愛国心を育むと同時に、このことを学ばなくてはならない。唯一神主義は意味がない。世界は多くの異なる国で構成されていて、その違いが面白さを作り出している。他国の文化を尊重しなくてはならないのだ。そこに世界一国主義は通用しないだろう。



つまり私は、それぞれの文化を尊重する上で、一人の世界市民だと感じる。他国の領土にずかずかと入り込んで、自国のやり方だけを振りかざし、世界を統一しようとすることが世界一国主義ではない。それよりも、むしろ、お互いの文化を理解し合い、そして初めて、平和について考えることが大事だと思う。話し合いの場を持つこと、お互いを理解しようと試みること。そこに武力があってはならない。なぜなら武力とは、話し合い、考えあうことさえあきらめてしまったやり方だから。



                              * * *



・・とまぁざっと、こんなことを書いたわけですが、こういうことは日頃からよく考えていることだったので、まぁ出てきやすかった。

しかし。これがちゃんと、意味を成しているかは分からないわけです。

日本語で始めると、フランス語に直した時に日本語特有の癖、つまり問題が現れてきた。

例えば、簡単なことを言うにも日本語ではいちいち主語を書き表す必要がない。

このため、「これは誰が思ってるの?」ということになるし、主語意外にも、日本語では必ずしも直接目的語を書く必要がないので、そのままをフランス語に置き換えて書いていた私は、「これは何を信じているってこと?」と、聞かれたのでした。確かに・・ 

まったく日本語って、全然論理的じゃない言葉だと思うわっ。叙情的に書くなら一番かもしれないけど、西洋の言語で書く際の叙情的と、日本語のものはまったく違う気がする。あいまいにあいまいに、何となく趣旨を伝えて〜・・では伝わらないであろう。



その他にも、例えば、「床の生活」というフレーズ。

日本人なら、「床の生活」というフレーズを見るだけで、おそらく床に座って物を食べ、布団で眠るということ、という意味が分かると思うんだけど、「床の生活」というフレーズだけでは、日本人以外には何も分からない。伝わらないのだ。それが、異文化、ということ。外国語で物を書くということ。

なのでその一言も、実際には「家の中の作りも西洋風になり、テーブルで食事をし、ベッドで眠ります」という一言を付け足した。説明が要るのだ。



緊張して金曜日は学校に行き、まず文法をやってから、提出するのは授業が終わってからだった。

その日は皆朝からそわそわ顔。「何書いた?どれにした?」という話が飛び交っている。校舎に入る前に出会ったクラスメイトとも、その話ばかり。

スウェーデンの友達(ちなみに元ジャーナリスト)も、「まず最初にスウェーデン語で書いたよ。そうじゃないと・・」と言っていて、

『あーやっぱり皆同じかぁ』と、なんだかうれしくなった。皆、そうやって始めないと書けないよねぇ・・?私達、皆外国人で、頑張って書いたよねぇ、と、心の中でひとり感動する私。



私もどきどきしながら無事提出したんだけど、普段だったらwordのままプリントアウトして提出するのに、寮のプリンターが使えないので手書きで出すことに・・。4ページもあるので清書するだけで時間がかかり、いつもはブロック体で書く私も、この時ばかりは筆記体で書きました。それでも、『丁寧に書かなければあの先生は読んでくれないかもしれない!』と思い、焦り・・ 筆記体ながらも読みやすく書くことを心がけ・・ まぁでも、所詮日本人の書く文字だから、こっちの人よりは全然きれいだけどね・・(何より先生の方が超字が汚い!)。



あー・・いつ返却されるのか、私の書いた小論文(それにしても小論文って、高校生の頃以来、久しぶりに書いたぜ!大学入試を思い出しました)。

どきどきです・・・。


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the changing same
私よく、実年齢よりもかなり年上に見られるし、なので悲しいことに、自分でもフケ顔だってことは分かってるの。。うぅ。

こんな顔のせいだからか、たまに、本当の自分の年齢と外見のギャップに、悩むことがある。。



心の中はとても幼い。。どんなにたくさん考えても答えが出ないことだってあるし、自分の気持ちを上手に処理できないなって思う。

そういう苦しい時って、本当に自分はまだまだだなぁって思う。若いなぁって思う。どんなに大人びた物の考え方をしても、内側は全然子供。年相応だと思う。

時々たまに、す・・っごく変わってないんじゃないかなぁって思うの。中学生ぐらいの時から変わってないんじゃないかなって(相変わらず男の子と話す時、恥ずかしい時あるし(笑)。)。

私あの頃のままだなって。変わったような気がしてたけど、実は全然変わってないんじゃないかなぁって。



・・って思うんだけど、まわりの人(年上の友達)に聞いてみると、そんなことはないらしい。えぇぇ。

「一見23か24なのかなぁて思うし、考え方もしっかりしてるけど、やっぱり年相応だ」って(笑)。



これを聞いてすごく安心。まわりの人にはまた別なように見えているのね。

どんなに自分の中で苦しくても、ちゃんと追いついているんだって。そう見えているんだって。



今までで、いつが一番刺激を受けたかって言うと、

高校の頃の人生三年間がとっても濃くって、海外にも行ったし、いろんな経験をして、

その頃私の考え方は変わったように思う。それまでとはね。

でもそれ以外はおんなじまんま。中学生のまま。変わらないとこは変わらないものなのかな。



大好きな人の歌で、the changing sameって歌詞があるんだけど(これがタイトルにもなっている。さぁ誰でしょー♪)、「変わりいく変わらないもの」って訳されてて、もしかしたらそうなのかもって思った。



変わっているようで変わっていない。でも考え方を変えれば、変わるところは変わってて、変わらないところは変わらないのかなって。そのまま残るのかなって。



この方が前向きな解釈だよね。ちょっとでも成長したんだって信じていたいし。



いろいろ悩んで、考えてても、まだたった二十歳。来週でやっと21歳になります・・。

21になったら何か変わるかな。どう変わるんだろう。楽しみ。
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詩を解する
文法の授業と発音矯正の授業の他に、大教室で2時間びっちりフランス語の講義を聞く、という授業がある。

今学期私が登録したのは、詩・シャンソンの授業と、言語としてのフランス語史についての2つ。



始めの頃は2時間がとってもきつくって、大学の授業でも1時間半だし、間に発言する授業ではないし、ただ黙ってじ・・っと座って講義を聞く、という授業だったので、とても疲れた。ぐたぐたになってメトロに乗って帰っていた覚えがある。

それが今は、『2時間ぐらいの講義なんて』と、へっちゃらになってしまった。あぁ慣れって恐い。。



「詩を解する」なんておおそれたタイトルを付けてみましたが、私がここでフランス語の詩について云々言ってもしょうがないので、

何が言いたいかって言うと、詩の授業の先生について。

もうすっごく面白い人なの!授業を聞きつつ「ふふふ・・」とにやけらずにはいられない。。



どう面白いかっていうと、もう本当に、『あぁこの人、本当に詩が好きで、ここまでやって来たんだろうなぁ・・』といった感じなのです(笑)。

詩が好きで好きで、ずっと勉強していたら詩を教える先生になっちゃった、って感じ。本当に、純朴そうな誠実そうな先生なのです。

暖かい部屋で、シャンソンをかけながら詩を読む・・ そんな情景まで想像してしまった。でもぴったりなのよ。



また、この先生が講義の中で紹介する詩を読む声が、鼻にかかっていて普通のフランス語よりももっと柔らかく聞こえる!

どこかの訛りなのかも・・とかそういった詳しいことは分からないけど、その声がもうぴったりなの。詩が好きで好きで・・丁寧に読んでます、って感じ(笑)。もうすっごく可愛いのだ。



何世紀も前に書かれた詩も、こんなに愛情を持って読んでもらったら幸せだろうなぁと思ってしまう。

そんな詩を書いた文豪が眠ってるパンテオンがすぐ近くにあることですし、きっと喜んでいることであろう。





文学でも、どんな文章でももちろんだけど、愛情を持って読むことって大事だよね。つい忘れがちだけど、それが一番大切なことのような気がする。好きなものをずっと勉強し、研究し・・ そしてそれを教える先生になれちゃったら、研究者にとっては幸せなことであろう。だってずっと詩読んでればいいんだから。



詩の他に、シャンソン(この言葉は日本語になると特定のジャンルのフランス語での歌、というニュアンスがありますが、フランス語ではただ歌を指すだけなので)を流す時も、扱う手先が繊細〜(笑)。

けっこうな大音量で流してくれるし、別の部屋でやってる授業の邪魔にならないのかなって、こっちが心配してしまうぐらい。

シャンソンを聞いた後も、

「どうでしょう、すごくきれいな曲でしょう」とコメントにも愛情がこもってる。歌詞もばっちり音読してくれるしね。

ただもうちょっと、詩について理解できれば・・ くぅ。これは私の力不足。。
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国際都市?ジュネーヴ
先週の週末、一泊二日でスイスのジュネーヴへ行ってきました。あっちで日本からヨーロッパに旅行に来ていた、大学の後輩と合流して、一緒にパリに帰ってきたの。



ジュネーヴと言えば、ヨーロッパ国連本部のオフィスがあり、世界難民機構、通称、UNHCRのオフィスもある。緒方貞子さんが働いていたところです。

その他にも、ドイツ語とフランス語、イタリア語やロマンシュ語といった4つの言語が混在するスイス。ジュネーヴは地理的にもフランス寄りなこともあってフランス語圏なので、フランス語なのにフランスではない、不思議な国・・という感覚が抜けませんでした。街を見ても、いつものパリではない。フランスともちょっと違う。なのに人々が話す言葉はフランス語。改めて言語は、文化を形作っているけれども文化を形付けているのは必ずしも言語だけではないと実感。



後輩との予定の関係上、一泊二日しか滞在することが出来なかったんだけど、国際都市ジュネーヴなんて言うのでもっと大きな街かと思ったら、小さな小さな、山あいにちょうど湖があったんで、開いて作っちゃいました、って感じの、それはそれは小さな、かわいらしい街でございました。市内も、歩いてまわれる。旧市街へも、レマン湖を挟んだ橋を歩いて渡るだけで、すぐ着いてしまう。旧市街という名前なのに、旧市街の方が駅前よりも栄えていた・・。そういうもんなの?



このため、交通機関はもっぱら足(私達の場合)。バスやトラムも走っていたんだけど、国連本部のある場所へも歩いていったし(空港までも歩いて行けるんじゃ・・という勢いだった)、すべてが湖のまわりをぐるりと取り囲んで出来ている、とってもコンパクトな街だったのだ。

高層ビルが立ち並び、様々な人種が暮らし、ビジネスの場・・といったジュネーヴへの私の想像は見事に崩され、

目にしたのは、のんびりと歩く人達、湖沿いのカフェで太陽の下お茶をする人々・・ 高層ビル群とは程遠かったのでした。小ニューヨークでも想像していたのかな?



スイス人、という民族はいない、と前に聞いたんだけど、それはどこの国も一緒、純粋な民族主義なんかを唱えることは出来ないよね。

顔つきで、北アフリカ系なんだろうなという人もいっぱい見かけたし(フランス語をもともと話すし)、イタリア系の人もいっぱい見た。

お昼を食べに入ったイタリアン・レストランのおっちゃんは、最初微妙にイタリア語訛り?って感じのフランス語を話していたのに、奥の席にいるイタリア人のお客さんとは、ばりばりイタリア語で接客、最後には私達にもイタリア語で陽気に接客・・たまに英語・・と、ひとりで少なくとも3ヶ国語を陽気に扱い、働いていたのでした。もしかしたらドイツ語も理解出来るのかも?

ホテルのフロントの人やレストランの人も、イタリア人観光客にはイタリア語で接客、ドイツ語観光客にはドイツ語で、フランス語ももちろん話し・・と、言語を使い分け、接客していました。面白い!



お店に入った時や、空港から駅に行くまでのバスの中で、隣に座っていたおばぁちゃんに、「すみません、コルナヴァン駅はどこですか?まだですよねぇ」と聞いたり、レストランでも「食事出来ます?」とフランス語で話しかけると、

おばぁちゃんも「あなたフランス語上手ねぇ、ここで勉強しているの?」、

ウェイターの人も、「本当に日本人?」と、まぁ後者は絶対お世辞だろうけど、

英語じゃなくて、『あ〜フランス語分かってよかったー うれしいー!』と思った。英語じゃなくてだよ?マイナーなフランス語でのこの経験は、非常に新鮮!フランス以外のフランス語圏だからなんだろうけど、英語の方がフランス人も認めちゃうくらいメジャーな言語だし、世界でも理解されてるのが多いから、不思議な気分だった。



ジュネーヴはフランス語圏だし、街もとってもきれいだし、湖があるし(私は湖のある街で育ったのです)・・ ヨーロッパ国連本部もあるし・・ 『働けたらいいなぁ』と、ぼんやり。



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『さすがスイス!』と思ったのが、気温22℃と夏並みにとっても暑かったんだけど、遠くにはまだ雪を被った山々が見える〜!

このギャップがとっても新鮮だった。機会があれば山にも登ってみたかったし、スキーもやりたい!いいなぁ。



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なんか、これ、ものすごくよく分からない・・。おみあげ物屋さんで見つけた、変なカップ。これってスイスとどう関係あるの〜?スイス人のユーモアなのか。。謎。



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レマン湖の大噴水。400mにもなるらしい。夕焼け空にも映えて、素敵でした。



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こちらもおみあげ物屋さんで発見。うーん、惜しい!
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