Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- -
colors & contrast
スウェーデンが第二次世界大戦やその後の地域紛争によって、多くの移民を引き受けた国だということは前々から知っていた。

しかし、実際に見てみないことには何も分からない。高負担・高福祉国家であること、兵役制があることも知っていた。その他にも、国民全員が英語ぺらぺらなこと、超背が高っくて、金髪で目が青くって、女の子なんてブロンドで超〜美人で(おいおい)・・ってことぐらい。



移民が多いとは聞いていたけど、純粋スウェーデン人(と言っていいのか)との人類的な違いがあまりに明らかで、すぐに分かる。シリア出身の人、イスラム世界出身の人、と様々。ここまで違いが明らかな国も、そうそうないという気がしてくる。

また、お世話になっていた彼のお家が郊外にあるため、毎日の移動であるメトロを降りると、辺りには移民の姿が多く目に付く。



外国に行くと、郊外という特別な定義があって、一般的に日本には郊外という概念はない。

広くて、大きなお家に住んでいて・・という、外国における郊外のイメージが強いけれど、と同時に、おそらく特にヨーロッパでは、土地が比較的安いため、移民の人々が多く住んでいる。



彼の駅の辺りも例外ではなくて、多くの移民の人々が住んでいた。

前々から移民問題にも興味があって、いつも考えていたのだけれど、ここまでコントラストが明らかな国も珍しい。フランスだってその歴史的な背景から、特に北アフリカ出身の移民が溢れているのだけれど、フランスの場合、たぶん言葉が手伝って、馴染んでいるのだ。

しかしスウェーデンの場合、スウェーデン出身の人と移民の人では、雰囲気が明らかに違う。



メトロの駅から家までの帰り道、ある日彼が言った。「ねぇマリも、こういう人達を見ると、恐いって思うの?」。



「ううん、何も思わない」。

私は素直に答えた。だって、本当に何も思わないから。

確かに移民が多く住んでいる地域だな、やっぱり郊外だなって思うのは確かだけれど、それで恐いかなんてことは思わない。

その様な偏見を私が持ち合わせていないのは、おそらく、私もパリで外国人だったからだと思う。と言っても、私は本当の差別を知らない。だから本当は、こんなこと言える立場にいないかもしれない。強いて言うなら、一番傷ついたのはそう、紛れもない、住宅手当てセンターでの一言。あれは一生忘れないだろうな(詳しくは過去blogを参照して下さい)。



日頃よく聞かれるけれど、アルジェリアの血を引くスウェーデン生まれの彼と付き合っていて、私は彼のことを、特に外国人だとは思っていない。

そう言うと変なのは分かっているんだけど、パリで、私も彼もフランス人ではなく、お互い外国人であったことが、現在の価値観に大きく貢献しているような気がする。まぁ、そんな大それた話でもないんですけど。



要するに、だから、そんな偏見て物なんてなくって、ましてや恐いな、なんてことは思わない。

それに世の中には、悲しいことに、スウェーデンの郊外よりもっともっと治安の悪い郊外がたくさん存在していると思うから。そっちの方が問題は深刻だろう。



少なくともそこに暮らしている人達はとても平和そうに見えた。まぁ短期間の言わば旅行者である私から見て、幸せそうに見えたと言うのはとても簡単で、薄っぺらなことではあるけれども、政治的に引き取られた移民の人達であっても、まずまずのお家やアパートに暮らしているということは、国の補償がしっかりしているということである。



「時々、こういう移民の人達には関わりたくない、恐いって言うスウェーデン人がけっこういて、そういう人には本当にうんざりなんだ」と続いて彼が言った。

彼の場合はアルジェリアの血を引いているものの、スウェーデンで生まれている限りスウェーデン人である。だけど、外見的なものは変わらない。他のスウェーデン人に比べて、明らかに真っ黒な髪や茶色い目は、スウェーデンのものではない。だからきっと彼も、小さい頃から他とは違うってことを自動的に理解して生きてきている。最も、そんなに深刻なものではないようだけど。



それから、気が付くと、紹介してもらった彼の友達のほとんどが、実に様々なルーツを引いているのだ。「スウェーデン人のお母さんとアルジェリア人のお父さんがパリで知り合って・・」と話してくれたのは幼なじみの女の子(超面白い、マシンガン・トーク!また会いたいな)。

お父さんはギリシャ出身で、メトロの車掌さんだから駅には顔写真が貼られているのはとある男友達。

お母さんはスウェーデン人でお父さんはカメルーン出身なのは、超セクシーなジミー(彼は実際に、高校時代モテモテで、一番のプレイボーイだったらしい(笑)!)。

でたらめな日本語を覚えていたのはシリア出身の男の子達。

両親がポーランド出身で、自分はスウェーデンで生まれたけど、医者になるためポーランドの大学へと旅立って行ったのはフィリップ。

それからボスニア・ヘルツェゴビナの紛争によって、親戚と一緒に家族揃って移民した、ボスニア出身の女の子(このコとは超仲良しなのだ。また会えて嬉しかった♪)。



「6歳の時移民したの。姉は9歳だったわ。戦争が起こって、逃げてきたの。言葉もまだ話せるわ、スウェーデン語の様にね」、と話す彼女は、一月から大学で福祉の勉強を始める予定。とっても心の優しいコ。

もう少し時間があれば、決して興味本位だけからじゃないけれど、もう少し紛争の時の様子が聞きたかった。世界には、いるのだ。戦争というものを目の前で経験して、逃げてきた人達が。そして、新しい国で新しい人生を始めている人達が。



ある夜、ダウンタウンのバーにいた。土曜日の夜はいっぱいで、辺りには踊りたい、飲みたい!って人で溢れてる。

誰かが言った。「有色人種が誰もいないわね」。

本当にその通りで、バーの入り口に立っているバウンサー以外、いないのだ。

続けてそのコが、またうんざりした様に言った。「本当にスウェーデンの人って、混じっていないんだから」。



遊園地に行った日はもっとすごかった。ジェットコースターを乗る列で待っているのは皆、金髪・碧眼の子供ばかりで、彼はその後、うんざりした様に言った。

「こういうのは、郊外に住んでいる、中級クラスの裕福な家庭の子供で、そういう田舎に住んでいる人達は、全然混ざっていないのさ」。



それから街を歩いている際に、よく感じた、すれ違う人々の視線・・。どうやらここでは、日本人が珍しいらしい。『やっぱり気のせいじゃないなぁ』と思い聞いてみると、

「スウェーデン人が普段見慣れているアジア人と言えば、中国人や台湾人など、比較的色の黒いアジア人なんだ。でも日本人は色が白いから、物珍しいのさ」、とのこと。

『そうなのか・・』と納得するにも、その後も視線はずっと止まない。中にはこれに書いてある言葉を訳して欲しいんです、と話しかけてきたイスラム人女性もいた。見ると中国語だった。分からない・・。ごめんなさい、中国語は分からないんですと彼に訳してもらう。



スウェーデンの人はシャイだと思う。フランス人なら、すぐに話しかけてくるけど、スウェーデンの人はそうは来ない。ちょっと、じっと見つめるだけ。不思議に思う顔を投げかけてくるだけ。きっと、慣れていないのだ。私に投げられるこの手の視線もそう、郊外に多く住む移民の人達に対する「恐い」という感情もそう。出所は、無知。

もちろんスウェーデンの人すべてがそういう感情を持ち合わせているとは言わないけれど、きっと、いるのだ。純粋スウェーデン人との差が明らかで、国の移民受け入れ制度についていけていない人達が。とても、悲しいことだけれど。



スウェーデンの消費税が高いのもまた有名な話で、25%にもなるらしい。日本の5%なんて何でもないね、と言われてしまう。

実際に、二十歳までの歯の治療費は無料らしい(歯の治療費がですよ、歯の!)。

だから、皆二十歳までに、矯正を受けるらしい。矯正だって無料なんて、素晴らしくないですか。この話に一番驚きました。



そんなスウェーデンの医療を受けて、後日レポートを書きなさい!せっかくスウェーデンに行くんだから、なんて私のお母さんは出発前よく言っていたけど、旅行者である私は、高い消費税だけ払って、無事帰国したのでした。
スウェーデン紀行 comments(2)
ストックホルム お遊び編
さて。ちょっと間が開いてしまいましたが、皆さん元気でしょうか。

私は今日、無事に復学して参りました。早速午後から二つ程、授業を受けて参りました。

しかし・・3講時目の、「フランス語音声学」は期待外れもいいとこ!

取り消す・・。しばらくは大人しく聞いてたんだけど、実際に発音してみたりラボ的なことをやると思ったら、先生がひたすら、それも超〜スローなペースで超常識的なことを説明x100。

しかも他の生徒の態度が悪いったら悪いったら。

静かに聴けないのかぁ(怒)。外でバッタリ会った仲良しの先生、これまたフランス人の先生に、早速愚痴ってしまった。



あんなにうるさい授業も久しぶりで、なんでかっていうと、フランスでは、授業中のおしゃべりはもちろん、トイレに行くのさえも厳しく禁じられているからです。なので、授業中生徒があんなに喋ってるなんてありえなかった。変なとこで日本って実感してしまった〜・・。





と、出だしはまぁこんな感じだったわけですが・・明日は大好きな先生とのフランス語会話の授業もあるし、なんだかすっかり、専攻を越えてるなぁ(笑)。(注・私の所属は英米語学科)



今回はスウェーデン旅行、ストックホルムでのお遊び編です。

昨日で帰国してからちょうど一週間。

まだたった一週間しか経ってないなんて・・ 変な感じ。



現地人の知り合いがいると、頼もしいガイドに(笑)。遊びもばっちり楽しむことが出来、ほんと感謝感謝です(Merci mille fois a mon cheri Mounir, Annalena et Daniel! Vous me manquez trop!)。



img20050920.jpg
ストックホルムは、たくさんの島から成り立っている都市で、湖がたくさん。

この日は100年前(だったかな・汗)の船を大修復して、この度また航海へと繰り出した、記念すべき日だったようです。私達はアイスクリームを食べるため丘の上にあるカフェへと行く途中だったのですが、皆人目見ようと、辺りは観客でいっぱいでした。さすがバイキングの国、って感じだよね!



img20050920_1.jpg
なんか、実は世界的にけっこう有名なイベントだったらしい、ストックホルム国際映画フェスティバルに行ってきました。

と言っても、だだっぴろい野原で、映画を観る。これまたスウェーデンらしい光景。何しろ、空港が森の中に作られている国だ(笑)。

一回目に行った時は映画「カサ・ブランカ」。二回目に行った時は日本の「スチーム・ボーイ」(!)でした。面白かったよ。

皆ごはんや毛布を持ってきて、野原に座って映画を観る。さすがに夜は冷えて寒かったぁ!

映画が終わってから寝転がって見た一面の星空を、私は一生忘れません。



img20050920_2.jpg
この日はこういう↑、森の中に突如現れる・・と言うか、人工的らしい湖兼プール、みたいなとこに友達カップルと車で出かけていきました。

とってもきれいだったよ〜〜〜!自然のスケールが半端じゃない。

水がとっても冷たくて、さすがにずっと泳いでいられなかった。ていうかいきなり足が届かなくなって(こういうとこまでスウェーデンサイズなんだからもう!)、溺れかけました。本当に怖かったです。もうちょっとでコンタクト(しかも片目だけ)なくしかけました。



img20050920_3.jpg
街を歩いている時に偶然見つけたフライヤーで、とあるクラブでフレンチ・ポップス(シャンソンのことです)60's and 70'sをやっていることを知り、夜行く(その前に道で3500円相当の札束を拾う、ラッキー(笑)。)。

誰もが聞いたことのある曲ばかりで、踊った!楽しかった!

60年代ファッションに身をつつんだコ達ばかりで、洋服を見てるのも楽しかったです。Thank you Mousieur DJ♪



ドイツから合流!した、パリで同じクラスだった仲間の一人、フィリップ〜〜♪でもちょっとしかいられなかったんだよ、もう!

超マイペースな彼は、ベルリンで大学に行くことが決まったそうです。地理学専攻なんだって。そんなフィリップの夢は世界一周旅行。日本にも来るらしい。その時はどうか空港からでなく、前もって連絡してください(笑)。ここで言ってもしょうがないか。





とまぁこんな感じで、毎日とっても楽しく過ごしていました。本当に感謝です。

最高の夏休みをどうもありがとう!今度は私が、日本を案内するよ。


-----
スウェーデン紀行 comments(0)
スウェーデン旅行 -こんな物食べちゃった編-
フランスではカタツムリを食べ(させられ)ましたが、スウェーデンではこんなもの食べてしまいました。



何かって言うと、スウェーデンの伝統料理であるらしい、ザリガニ。そう、ザリガニ。

小さい頃よく男の子達が捕まえてたあれです。きれいな川の中によくいた、ザリガニ。



なんでまたザリガニを食べるのが伝統なのか・・ 他に採れるものはないのかと疑いたくなりますが、何でも試してみるもの。

ブルジョワ階級的な発言はやめにして、食べてみました。



友達は皆、小さなエビの様と言う。

確かにその通り。しかし、エビに比べて肉は少ない!

頭の中の味噌、カニでいうカニ味噌を食べる人以外、手であるハサミの中をつつくか、胴体のほんのちょっとの部分しか、お肉はない。

なのでかなりの量を食べなければ、お腹はふくれない。



この日は友達が住んでいるアパートの共用部分であるお庭でザリガニパーティー。

2キロものザリガニが用意されていました。暗くなってきた中、ろうそくの火を灯しながら、皆一斉にテーブルに座り、真ん中に勢いよく盛られたザリガニを食べる食べる・・。思わず無言になるのも何のその。



しかしエビ同様、胴体の部分を食べる際、腸である部分、またその透けて見える部分も手で抜き取らなくてはならない。目をつぶりたくなる瞬間。



これは・・ もしかして・・ 同類であるエビやカニより質が悪いのでは・・ 食べようとする労力に、容量が負けている・・!



img20050917.jpg
あぁ可哀相なザリガニくん。。この様にして、『解体』しなくてはなりません。



img20050917_1.jpg
こう言っては失礼だが、おいしい物編。

彼の両親はアルジェリア出身なので、お家のごはんは時々こんな感じ♪中でもクスクスは大好物(私の)!パリでもよく食べていました。日本ではなかなか機会がないので、また食べることが出来てうれしかった〜〜♪これがまた、ママが超お料理上手なのだ。一度教えていただきたいものです。




スウェーデン紀行 comments(10)
ただいま!
おととい、スウェーデンから帰ってきました。お待たせいたしました。このしばらくの間にも、毎日私のこのblogをチェックしてくださった人がけっこうおられたようで、感謝感謝です。これからスウェーデンで出会ったかわいい物を、いっぱいupしていこうと思うので、期待してください!



私はまだ、疲れが残っている様な気がする以外、元気元気です。

でもこうやって深夜にupしている限り、また昼夜反転しそうで恐ろしい限りです(汗)。

読みたい本もいっぱいあって、しなくちゃいけない課題、主にフランス語翻訳なんかもいっぱいあったりして、時間が足りませ〜〜ん!



皆の夏休みはどうだったのかな。きっといい夏だったことを祈ります!

では、まずはかわいい物特集から始まり始まり〜。



img20050915.jpg
スウェーデンの道路標識は、こんなにかわいかった!



img20050915_1.jpg
見つける度に燃えた・・!そしてその度に彼氏に呆れられた、ダーラナ馬。これはポストの様です。



img20050915_2.jpg
ちょっとかっこいい、看板。



img20050915_3.jpg




img20050915_4.jpg
上のこの二枚は、スーパーマーケットにて。これが撮らずにいられますか!なんだこのデザインの洒落っ気は!!普通にこんな素敵なデザインの牛乳が、毎日普通に食卓に並んでおりました。マックでも売っていました(ミニサイズですが)。


スウェーデン紀行 comments(2)
1/1PAGES