Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
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ママ大好き
年末には、「また来るだろうと置いてきてしまった、パリで3日間歩き捜し求めた最愛のバスローブ」を取りに行くべく(まったく迷惑な話しである・汗)、スウェーデンにも行く。スウェーデンには、大大大好きなママがいます。ずばり、ムーちゃんのママ。名付けてムーちゃんママ(そのままやん!)。



ムーちゃんママは、初めてパリで会った夜中から、とぉぉぉっても優しい。私がムーちゃんに対して、『この人はいい人だ』と思えた要因も、その、ママやパパが大きい。涙を浮かべながら口にキスをする様を見て(ムーちゃんが)、誰がそう思わずにいられるか?いや、いられないであろう(反語)。その時は、ムーちゃんはフランスで一人暮らしを終えた、半年振りの再会だったのです(詳しくは真夜中のヴォジラーを・・・なーんて)。そしてその一ヶ月半後、私は日本からはるばる夏のスウェーデンに遊びに行ったわけだけど、最初パリで会った時から、ムーちゃんママ(フランス語はネイティブ、そしてとても知的な人ハート)が、「いつか絶対スウェーデンの家にも遊びに来るのよ!」と言ってくれていたので、喜んで、半ばママに会いたくて。。行ったわけです。



ムーちゃんから、「ママはものすごく料理が上手い」と聞いていたので、『ということはコイツ、あたしの作るものはそうそう食べてくれないだろう』と覚悟していた。やっぱり、おいしいママの手料理を食べて育った男の子はね、そうじゃない?と。結果、私の作るものでもおいしく食べたくれた彼だが(水炊き除く・・・・くれぐれも文化的な理由から!)、スウェーデンに行ってみると、ほんとうに、ママの料理はおいしかった。プロ並みだった。

何がすごいって、その作るスピード、手馴れたもんです。

タイ料理から、フレンチから、アルジェリア料理から(クスクス!)、スウェーデン料理まで(シナモンロールハート)、いとも簡単に作ってしまう。公務員のママ(激務注意)なのに、仕事から帰ってきて、さささと作ってしまう手際の良さよ。。





ムーちゃんは男三兄弟だ。いかにも同じ遺伝子を持ってるだろうというような、(ちょっとワルイ感じだけど猫好きでとても心優しい)おにぃちゃんと、思春期の弟がいる。二人とも大好き!私にはフランス語で喋ってくれた。弟なんて、家族は生い立ちから皆フランス語分かるけど、一人恥ずかしくって皆がいる場所では絶対に一言も口にしないのに、私だけがぽつんといると、そっと話しかけてくれるという優しいコ。



なーんだ、ほんとは喋れるんじゃん。だったら「高校の必修科目でスペイン語を履修する」とかいうわけのわからないことを言わず、ママを安心させてあげればいいのに(笑)。←これにやはり、ママは相当怒ったらしい(笑)。「どうして家族の言葉でもないスペイン語を選ぶの!怒」と。



ムーちゃんもよく、弟のフランス語の宿題を見てあげてた。←結局無事フランス語を選んだ(笑)。兄弟の中では、まぁ、率先してってのもあるけど、ムーちゃんが一番フランス語を愛していて、上手だ。ちょっと聞いただけでは軽くパリ人と見間違う。最も、彼なりには、今のわざと少ーしスウェーデン語なまりをやめて、もっともっと「それ」らしく話せば、パリ人そっくりの真似ができるのだけど(これは爆笑もの)。ついでに言えば、アラブなまりはもっともっと爆笑ものだ(たまにしかやってくれない、ぶー!)





それで、ママには女の子がいないので、私のことをそれはもう可愛がってくれた。家族全員がリビングのソファでくつろいでいる中、私もムーちゃんの隣にちょこんと座って、皆の話を聞いていると、パパとママは喜んでくれた。その後ムーちゃんは、「パパとママがほんとうに嬉しそう。マリは、うちに今まで来た女の子の中で一番違う、一番特別だ。今まで兄貴の彼女とか、みんな、挨拶だけしてすぐ部屋に行ってた。でもマリは違う。一緒に話を聞いて、そこにいて、笑ってくれる。マリは特別」って言ってくれた。私はこの言葉がほんとうに嬉しかった。なぜなら、私も、ムーちゃんのパパとママが大好きだったから。





ママは、私達が遅い朝ごはんを食べていたり、キッチンにいると、熱心に、料理のレシピを教えてくれたりした。野菜の切り方まで教えてくれた。私も熱心に聞いた。今思えば、どうしてメモを取らなかったんだろう。ママの料理、完璧に再現できるようになりたかったのに。



夕ごはんを食べていると、ママの料理がみんな大好きなのがひしひしと伝わってきた。みんながママの料理で笑顔になる。思春期の弟も、ちゃんと食卓に着いている。パパも嬉しそう。もちろんムーちゃんも。ママは私に、「この料理はね」とやっぱりレシピを教えてくれる。余談だけど、滞在中、3回も「日本では何を朝食に食べるの」と聞かれた(笑)。ムーちゃんのパパは、スウェーデンに移民してきた当初から、ストックホルムでは老舗の旅行代理店を経営している。私もオフィスを見に行った。素敵な地区にある。



旅行代理店のパパ(専門はオーストラリア)は、昔、旅行先のホテルで日本人が列をなして鮭と白米の朝食に並んでいる光景が、今でも忘れられないらしく、誇らしげに、「日本人の朝食はね・・」と何度も話してくれた。ついでに言うと、大の牛肉好きのムーちゃんに、神戸ビーフがいかに念入りに育てられ、美味かを語って聞かせたのもパパだ(笑)。このせいで、ムーちゃんの日本滞在中、私は何度も、あの高級な神戸牛を食べてみたい、いや食べさせろと迫られるハメになる。。日本式の朝食について、滞在中、計3回以上も聞いてくるパパとママに対して、ついにムーちゃんは笑い始めた。私は変わらず真面目に説明した。「伝統的なのは確かに鮭と白米だけど、私は軽くしか朝食を取らない、トーストとコーヒー、ヨーグルト」だと・・・。





日本に帰る日の前日、家の地下にあるムーちゃんの部屋の、パソコンの前で、ふたりで話していると、決まってママはやって来て、H&Mで買った服や、スウェーデンのおみやげなんかを私にくれる。「そんな・・・こんな気を遣ってくれなくてよかったのに!」と感謝の気持ちを込めて言うと、私が言い過ぎたのか(軽く二回。。)、この親子は口を揃えて、「あー三回目はないよ、三回目は気をつけなきゃいけないよ」と言うのだ。ムーちゃんが日本にやって来た時などは、ドルチェ・アンド・ガッバーナのきれいな石けんをプレゼントしてくれた。他にも、私の両親にとスウェーデンの工芸品である、クリスタルの置物を持たせてくれたりした。





ことあるごと、私があちらのお家でお世話になったりした後や季節ごとには、必ずカードを書いた。私は年々筆不精になりつつあるけど、ムーちゃんママだけは特別だ。こんな、アジアからやって来た、フランス語を話すだけの女の子に、あんなによくしてくれた。私はただただ、感謝するしかなかった。



私がDALFに受かった時も、元フランス語教師のママはとても喜んでくれた。初めてスウェーデンに遊び行った際、ソファで話していると(私は緊張していた)、「こんなに、よく癖もなく、どうしてきれいに話せるの!こんな子初めてよ」と、目を丸くしてお世辞を言ってくれた。その隣で、ムーちゃんは誇らしげだった。「だから選んだんだ」とも言ってくれた。









そんなムーちゃんと、「主に」距離が原因で別れてから、もう一年半以上経つ。





今でもムーちゃんママとはカードを交わす。こないだも、年末の旅行が決まってから、そのことを告げるためにカードを送った。



ママは、私とムーちゃんが別れてから、心配して、わざわざ私の携帯に電話をかけてきてくれた。ある朝寝ぼけ眼で電話に出ると、その声はママだった。いつもの明るい、ふくよかなママの声だった。「マリ、元気にしてるの、大丈夫なの」と、甲高い声で言った。特に、別れてどうのこうのなんて、言わず、私のことだけを察してくれていたのがそれだけで十分伝わって、私は心底嬉しかった。その気持ちだけで十分だった。



その後も、主に私がバスローブを置いてきてることもあり、カードをくれる。一度、達筆過ぎてどうしても解読できない箇所があり、大学の先生に尋ねると、先生はとっさに内容を読んで、「べた褒めだね」と言ってくれた。私はそのことが、人知れず嬉しかった。





そんなママから、先日、また電話をもらった。仕事をしていた、ある日の夕方のこと。



デスクの上に携帯を置いていたら、080から始まる番号で電話が鳴った。私はその日、地元の友達と会う約束をしていたので、彼の、仕事用の電話からだと思って、「少々お待ち下さい」と言って席を立ち、オフィスを出た。



その後、「もしもし?」と言うと、"Alors, bonjour! Bonjour Mari!"と聞こえるではないか。とっさに、フランスにいる、この年代のお友達の声を思い出そうとしたが、パリのフランソワーズ以外思い当たらない。でもなぜフランソワーズが?とはてなマークでいっぱいになっていると、"C'est ○○○(ママの名前)"と、なんとムーちゃんのママではないか!



私はびっくりして、思わずVousで話さず、Tuで答えた。"C'est vrai!? C'est vraiment toi!?"と。興奮して、頭の回転が追い付かなかった。いつもは丁寧に、丁寧に接する人のことを好きなママだから、いつもVousで喋っていた。パパのこともそうだった。なのに、その日は思わずTu。チュトワイエ。



気を悪くしたかもなんて思う余裕は当然なかった。オフィスに声が聞こえてはまずいと思い、思わず非常階段に逃げ込んだ。しかし、ここでも声は響く。仕方がないのでトイレ前へ。同僚の方に聞かれなかったのは幸いである。なぜなら、私はそれほどまでにも嬉しくて、幸せだったから。興奮して喋りまくった。



ママは、「もらったカードの、返事をまだしていないでしょう。だからね、電話したの。マリ、仕事はどう?とってもよかったじゃない!年末に会えるの楽しみにしてるわよ!妹も一緒に来るんでしょう!あぁもう本当に楽しみにしてるから!」と言った。私はいよいよ涙がこぼれそうになって、必死にこらえた。この声が、あの、大好きなママだと到底信じ難かったのだ。



私はとにかく、口から出てくるまま喋り立てた。「そう、とってもいい仕事。念願叶ってフランスの会社で、大変だけど、すっごく満足してる。○○日には会えると思う。会いに行きます、妹と一緒に」。ママは、「ご家族はどう?みんな元気?」「えぇ、とっても元気です、ちょうど先週末帰ったばっかり」「そう、よかったわ。そうじゃあいい、マリ、おーーーっきなキスをするわ、ではまたね!またね!」「みんなによろしく伝えて下さい!もうすぐ会いに行きます、強ーーーいキスを!」と言って電話を切った。





興奮冷めやらぬまま、オフィスに戻った。でも、浮かれたままでいるわけにはいかぬまい。何食わぬ顔をして、業務に戻った。







その日、待ち合わせの新宿駅に行くまで、会社の先輩と一緒に歩いて向かった。彼女もフランス人の婚約者がいて、彼のお母さんのことなど、話したことがあった。その際、何の気なしに(でも、嬉しかったのかもしれない)、実は今日、スウェーデンの彼のママから電話があって!と言った。すると彼女は、すごい、と言ってくれた。確かに自分でも不思議だ。



どうしてこんなに、私はママのことが好きで、ママも私のことを可愛がってくれるのだろう?私はちょっと、誇らしいような嬉しくて舞い上がってしまいそうな、そんな気持ちだった。





夜の新宿は人でごった返していたけど、そんなこと気にも留めなかった。ムーちゃんのママが、スウェーデンで私に会えるのを楽しみに待ってくれている。この事実だけで十分だ。また、ママの作ったクスクスが食べたい。そんな、ちょっとずる賢いことまで考えている私である。ママ、大好きだ。あの家へ養子に行きたい、なんて。



img20071209_1.jpg


いい写真があったので、ある日の庭でのランチ風景を。ほんとうに見事でしょ!?
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フランスのことは、いつも半分きらい
バカンスが近付いてきているぅ!2週間休みを取る、新入社員がここにいます(まぎれもなく私だぜ!)。しかし。恐縮していると、先輩数名は言った。「なぁに言ってるの、前倒し(年末休暇に有給プラス)で行くのが当たり前じゃなぁい、独身なんだもの!」だそうであるから、人はやはり、見合った場所に落ち着くものじゃのうと膝を打つ私である(大げさ)。うーん、素晴らしい。ありがとうございます。しっかり充電して(消耗することの方が多いかも?笑えない・・)帰ってくるぜ!



ところで、今回はもう、かの有名なあのオンボロ寮には住んでいませんので、後半、父と泊まるべくわたくしホテルを探しておりました。

やっぱり、住み慣れた15区が楽ですので、住んでいた辺りで安いけれど、感じのよさそうなホテルを検索すること何日。

すると、一件引っかかった。



値段もよし、二人分でこの値段はいいだろう。外観もきれいそうだ。部屋にシャワーもある!朝食はいらないよ、パン屋さんでパン買ってマックに持ち込んで、マックでコーヒー買うからさ。それか銀行前の広場で食べるからさ(ハト多いけど)。



てなわけで、ここのホテルに決めたです。日本語サイトがあったので(途中からフランス語に豹変したが)、そのまますいすいと予約申し出ました。



2日以内に返事が来るということでしたが、2日目に来たメールは



「No available room on (希望の日時)」←件名、というもの。あれっ、確かオンライン照会では、まだ一部屋あったはずだけど・・・。



困ったなぁ。電話して直接聞きたいとこだけど、さすがに電話代払えないし、ただでさえ先月高かったし(ぶつぶつ)。実家からファックスしてもらうかぁ?と考えていたところ、正規のフランス語サイトでいまいちどオンライン照会したならば。



やっぱりまだ、一部屋空きがあると出るのです。お、おかしくない?だからその部屋あたし達にちょーだいよ。



も、もしや・・・初めから日本人観光客用の部屋数には制限があるとか!?それに、よく見ると値段設定が違う!じゃっかん高い!ユーロ高のこの時期に、そんなこそくな真似をしおって・・・。前回、コメント欄に気を利かせたつもりで「日本から参ります、父と娘(私)ですドキドキ小」←ハートはもちろん付けてない。などと書いたのがマズかったか?まさか逆効果?



なので今回は、フランス人の振りして(?)予約取りました。・・で、取れました。一体どゆこと?



欺きよってからに・・・。これで当日、「ご予約はございません」などと言うものならば、わたしゃカウンター越しに喧嘩してやる気満々ですから既に。あっとんしおん!



だからフランスのことは、いつも半分きらいだ。



愛してる要素が半分、残りの半分はきらいきらい。こういう恋が一生続くんだろう。



さりとてバカンス。楽しみです。
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フランス人と働くのは分かっちゃいたけど大変だー
「ごめん、今いい?ちょっと話せる?邪魔じゃない(Je te derange)?」って問うた私に対して、





"OUI (うん邪魔、と訳そうか・・)!!!"





と思いっきり答えることは、ないんじゃないかなぁ・・・・落ち込み







と思っても、ぶつけられない。入社二ヶ月目が終わる、ある日の出来事でした。







*OUI ・・・英語のイエス(あ、わざわざ書く必要ないヨネ・・)


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