Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
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議論しようぜ!
 昨日、フランス人友(東京で一番仲良し、通称ナポレオン)の誕生日パーティーに行ってきた。一個下の、25歳になった憎いヤツ。場所は、神田で。青森料理の店だった。なぜかって?それは彼が津軽弁ペラペラ、一番初めに辿り着いた地は青森だったからだよ・・・・・・・・・(笑)。とにかく青森ラブ、渋谷もラブの彼である。ってあんま書くと、彼はちょっと有名人なので、「あぁ○○のことでしょう!」と言われそうでこわい。からこの辺にしておくw


で、ですね。このナポレオンくんの新ルームメイト、ずっと名前は知ってたけど初めて会った、ついでに言うなら元上司にそっくりでちょっとビビる、にですね、初めて会ったわけですよ、昨日。


自己紹介に、なんで日本に住んでいるのいつから住んでいるの、どうやって日本語勉強したのだのお決まりの会話をしていると、なんの流れだが、ふと、議論になった。彼と。




わたくし・・・・・・ 今まで様々なフランス人、ひいてはフランス語話せる人と、それはそれは真剣に、いつも向かい合い、熱く議論するのを疎まず、楽しんで生きてきたのだけど、この日のテーマは違う。なぜなら、お題は、


札幌でみそラーメンを食べることに意義があるかどうか


だったから XD XD XD




・・コホン。長いフランス語人生だが(もう10年になる・・・昨日めちゃかわいい日仏ハーフの子に自分で言った時、改めて時の流れる速さに愕然としたことよ・・・)、わたくし、みそラーメンについて議論したのは初めて。生まれて初めて。もっとも、日本語でも英語でも、みそラーメンについて議論することなどなかったが・・・・・・・・・・




それでですねー。なんでそんなことになったかと言うと、何かの拍子に彼(友達の新ルームメイト)が、


「北海道に旅行に行ったんだけど、いわゆるご当地とか、そこの土地の食べ物食べることってほんと意味ないね。例えば札幌でみそラーメンとかさ。そんなの目黒でだって食べれるし、どっちもおんなじ味だし」

と言い放ったもんだがらわたくし激然(こんな言葉ある?w)、


はーーーーーその土地の食べ物食べることって立派な旅行の一部でしょーが!その土地でスペシャリテを食べることに意義があるんじゃんっ 本場じゃんっ!まだまだ若いな・・分かってない!」

と、やめとけばいいのにうっかり(でもないけど)拾ってしまったものだがら、議論白熱、


「いやいやほんと意味ないよ。目黒にだっておいしいみそラーメンの店はあるし、ほんと味変わんないし、なんならそっちの方がおいしいし」


私「いやいやそれも分かんないよ?もしかしたらその目黒の人、札幌で修行した人か札幌出身のお師匠さんに習ってラーメン作ってるかもしれないじゃん!」(書いてきたらラーメン食べたくなってきたw)

彼、笑って 「いやいやほんと・・意味ないね。例えばほらっ、ここだってどう?青森料理の店だっていうけど全然・・食べてるもの見てごらん」と、テーブルにあった焼きそばを指す・・・・・・・ ぐぅ (降参しそうな音)


私、負けじと 「いやいや。これは確かに私も『青森なのに焼きそば・・・・どの辺が特別なんだろう』って思ったけどさ!」ここからは私の心の声として読んで欲しいのだが、ほら、さっきのおでんだって、県民ショーでも紹介されました生味噌おでんって壁に書いてあったし(け、県民ショー!XD)、きっと何か特別なのだろう・・・ 「味噌なんて名古屋みたいね☆」と感想を漏らしたのは伏せておく(数分前のわたくし。もぐもぐ)。


彼「ほらね、ほんと意味ないよ・・・北海道に行ったらおいしいトマトモッツァレラが食べたいのさ!それこそが欲しいものなのさ、求めてるものなのさ!北海道ではマクドナルドに行く。知ってるものを食べる。広島でもお好み焼きは食べない(留学していたらしい)。東京で食べる

だったらイタリア行けーーーー!!! うごー!そんなもん北海道で食べるなー!! チェーンの店こそ一番行っちゃいけないとこだろうっ!マックなんか行くなっ!しかも、北海道でっ!おいしいものパラダイスなのにっ!バカかっ!若い!分かってない!分かってない!!! お前何歳だっ!!

「27歳(さらりと)」 ・・・・うぅ、一個年上だったか・・・・・・・(大差ない)。



「大体さー(と切り替えて)、さっきから札幌でみそラーメン食べることに意義ある意義あるって散々主張してるけど、マリは札幌行ったことあるわけ?」

・・・・・ないっ!」(鮮やかに。北海道はおろか、沖縄にさえ行ったことないという、可哀想なわたくし・・・・・・)


「ほーらね! (意気を取り返して) キヒヒヒヒヒ 行ったことないんじゃんっ(ムカつく奴!) 札幌でみそラーメンなんて、見たら最高に気力なくすよ。超普通だよ

「いやいや私札幌行ったことないからこそ、札幌で食べるみそラーメンには夢を抱いてるし、行ったら現地でおいしいものいっぱい食べたい!間違ってもマックになんか絶対行かない!」

「いや、札幌ではトマトモッツァレラだ」

「だからなんでトマトモッツァレラwww だったらイタリア行けっ!」という、私の主張は正しいと思う・・・w



という感じで(注:お互い酔ってます)、近くの人面白くて観戦するくらい、くだらない議論を繰り広げてしまった・・・・・・・。ふぅ。我ながら、なかなか熱かったと思う。


んでですね、彼も、ここまで食いつく、噛み付いてくる日本人も珍しかったのだろう、


「ふぅ・・・・・平行線だな。これはまだ話し合う余地ありだな。明日の夜続けて話そう、いやっ(予定を思い出したように)、明日の夜は駄目だ。火曜の夜、暇?

と聞いてきたので、ふっ・・・・・・こいつ、興味持ってる!!誘ってきたということは私の勝ちにしてこれにて失礼しよう、ふふんっ。という感じで議論は幕を閉じた・・・・・・・・・・・ くっ、くだらない XD


でもでもっ、私の隣にいためちゃんこかわいい日仏ハーフの子も、

「私札幌行ったけど、みそスープおいしかったよ〜〜〜さすがの本場の味」とかわいく言ってたので、勝負はやはり、私の勝ちということになろう・・・・・・・・


ふふん! 私、正しいですよね???
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優しさは溢れる
前回、妹の彼についてちらっと触れた(いきなり始まる)。今回はその彼について書いてみたい。個人情報が許す範囲で。

彼は、ほんとうの名はアントワーヌというのだが、ここではぽむくんということにしよう。なぜポムかって?それはノルマンディー出身だからだよ(ポム、りんごが名産)。そう、ぽむくんは文字通り、名を体で表すの如く、リンゴジュースが大好きだ。日本に来る飛行機の中で、数ヶ月前から日本語を練習していたのにも関わらず、うっかり「リンゴジュースください」と言うところを、間違えて「コーヒージュースください」と言い、CAさんをクスリと笑わせてしまう程、いい奴なんである。

このぽむくんが、絵に描いたようないい人でね・・・。妹よ、よくやった!!よく捕まえた!!という感じなのだが、まず大らか、日本人顔負けのA型っぷり(事実A型、のはず)、真面目、いつもテキパキ動いている、だらだらとTVを観ながらビール飲んでるなんて、一度もなかった。そんなこと、たぶん普段からしないと思う。料理もし、料理の後には進んで皿を洗い(もちろん妹も料理はする。めちゃ上手い)、加え、『ん?なんか静かだなー』と思って台所へ目をやると、一心不乱にプシューーーっと、スプレー片手にシンクの掃除。黙々と拭いている始末。

テレビのアンテナがなければ、持ち合わせの何か(ハリガネかコードみたいな何か、私にはよく分からないもの)をつなぎ合わせてパパパーーと作ってしまう。そしてテレビ映る。妹喜ぶ。喜びのキス。ブチューーー。

汚い言葉なんて使わなくて、いつも優しく丁寧。お父さんに、「人に優しくしなさい」と教えられて生きてきたそうだ。彼の心の純真さが、目にも現れていて、いつも瞳はきらきら、まるで小動物である。

妹とのラブラブぷりはすさまじく、5分に一回見詰め合えばキスをするという、冗談でなく5分に一回で、これを私は連日、会う友達会う友達に熱弁を振るい、見せ付けられる側の苦労とやらを吐露しておったのだが、二人を紹介し、会わせた友達は皆口々にこう言った。「マリ、ほんとだったのね・・・・・・」と・・・・・。だから言っただろう・・・・・・。


「もうね、無茶苦茶ラブラブなの。ラブラブ過ぎ。おーけー、過ぎる、ってことはないわね、でもそれくらいラブラブなの。もう、もんのすごいっの!」と何度も言っておいたのがよかった。決して私は言い過ぎではない、ということが、友にも伝わったようである。そして、「ノルマンディー出身なの」と言った後、友人(パリジェンヌだったりストラスブールの子だったり様々)は、皆、口を揃えて、「あ、パリジャンじゃないのならね・・そりゃ納得だわ」という始末。・・頑張れパリ人!!(注:もちろんパリの人にだっていい人はいます)


妹は、幼い頃から薬局のくじで巨大なライオンのぬいぐるみ当てる、りぼん(漫画)の懸賞でテレビ当てる、など、そのくじ運の良さを有り余るとこなく果敢に発揮してきたのだが、その中でもぽむくんとの出会いは、特賞中の特賞であろう。まったく。

人目も気にしない、例えば、ぽむくんが毎晩欠かすことなく食べるカマンベールチーズ(ノルマンディー特産)を真剣に選ぶ様は、妹の琴線にいたく触れたようで、とある時など「もうっ!真剣にチーズを選ぶ様が100年前から超フランス人って感じで 大好きっ」と豪語、頬をにににと掴んでブチューーーとしていたのだが、これを見た私の友達は、無言で私の、この夏の苦労を理解してくれた・・・・。ありがとう・・・・・。


ちなみに、ぽむくん姉(職業、なんと中国語の通訳っ←中国ゆえにパンダ)も、二人のラブラブっぷりを目にして、

ちょっと・・いい加減にしてよねっ!! ・・・最初だけでしょ?!」と、まるでどこかの姉(わたくし)と同じ反応であったらしい・・・・ ウケる。ちなみにぽむくんには、10歳近く年の離れた弟もいる。弟二十歳、弟の彼女(舞台女優)も二十歳。二人はとても仲良くむつまじい、パンキッシュなかわいいカップルである。


話が反れた。彼の実家のあるノルマンディーへ、三人でパリから、ぽむくんの運転する車で出かけた時のこと。あれは、帰路であっただろうか。そう、時はちょうど、ワールドカップの最終日、王者決定戦の日であった。車内のラジオで聞いたので。思い出した。

ノルマンディー・・。それは、絵画好きなら誰しも思い描く、モネなどに代表される、印象派の世界・・・。私が抱いた印象もまた間違いなく、また、ぽむくんに輪をかけて優しいぽむくんの家族、兄弟にお会いし、自然と優しさに包まれ、大きな気持ちになり、しかし疲れたなぁ、でも、いい疲れだなぁ・・などと、遠ざかっていくノルマンディーの景色を、世界の車窓からよろしく、ルノー日産の車窓から眺め、一人、そっと物思いに耽っていた頃であった・・・。


ぽむくんは、運転中にも関わらず、ぎょろりとこちらを振り返ると、得意げな眼差しをして、言ったのである。

「ねー、僕らって、恋人同士に見える?カップルの雰囲気出てる???」 ・・・私、絶句。

すぐさま、「そうにしか見えないからっ!!!!!」と言っておいた。華麗に。


それでですねー、何が言いたいかっていうと、妹の姉である私(しかも日本から突然転がり込んできた、しかも一ヵ月半←延長)を、あしげにすることなく、煙たがることもなく(たたたたぶんっ汗)、この私にも非常ーーによくしてくれましてねぇ・・・・・(涙)。レストランでは「いいよいいよ、働いてないんでしょ?」と私の分までお勘定を払ってくれること度々、「一人でごはん食べるのはさみしいからさっ、これからも夜来ていいんだよ?来るんだよ?一緒に食べよう」、「僕達家族になるんだから」等々、

『なっ、泣かせてくれるなーーーー』 うおーんうおーーんのオンパレード、そんな発言を次々に放つ・・・。うぅ、なんて優しい人なのっ。

ぽむくんには、ちゃんと、最後の日、近所で見つけたおいしいタイレストランでご馳走した。じゃないと、私としても気が済みませんもの。

ちなみにこのぽむくん、妹よりも年上なりゃこの私よりも年上、29歳である。全然どうでもいいけど。

始め、妹から年を聞いた際には、『もしやけっこう落ち着いた感じの、こうるさい、気取ったフランス人なんじゃ・・・!』と悪夢が横切ったのだが、会ってみるとなんのその、一緒に楽しく遊べる、冗談ばっか言い合ってるような、なんとも我々姉妹と気の合う、つまり、ほんとうにいい人なんです(涙)。。。柔道を習っていたぽむくんに(フランスは柔道盛ん)、足をくいっとまわすと体ごとひっくり返ってしまう技をかけてもらったこともあったっけ。あれも楽しかった。


東京、会社で散々ストレスフル、もっと心に余裕を持っていたいのに、なかなか上手く振舞えなかったり、人に優しく出来なかったり。そういう「ストレス」っていうのは、結局自分に帰ってきて、余計、自分を苦しませてしまう、私の場合、が積み重なって、私だってもっとああ振舞いたかった!こうしたかった!こう出来たらよかった!と、連なる後悔の嵐、そんな、何のポジティブ要素もない日々を過ごしていて、いろいろあってこの度フランスへ長居してきたわけであるから、この、どこを切ってもいい人しか出てこないぽむくんは、やさぐれた私の心を、いとも癒してくれたのであった・・・。


そして、私が帰国して10日後、妹+ぽむくんのラブラブカップルが成田に舞い降りた。そう、我々の両親に会いに行くためである。


ぽむくんは、基本家ではパンツ(寝る時も朝出かけるまで準備する時も)で、Tシャツなんかは走りに行く時くらいしか着ない、ではこの暑かった日本の夏に、連日何を着ていたかというと、半袖シャツ+(場合によってはベルト)+ジーンズ+靴下+革靴、なのであった・・・・・・・。あっつーーーー!!!

弟の彼女にも、「このクソ暑いのにジーンズ!ベルト!」と激しく叱責されていたことよ・・・・(笑)。


そんなぽむくんはですね、スーツに着替えるとそれはそれはぴしーーーっと、違いは歴然、これはこれは素敵なフレンチビジネスマンになるものですから、私がパリに着いて始めの日、まだ時差ぼけ・疲れで起きれないわ、まだベッドでごそごそしていると、パンツだったぽむくんは、わたくしの頭がようやくぼんやりと整う頃にはぴしーーーーと素敵な身のこなしをしており、わたくし愕然、そして、寝る頃にはまたパンツ一丁に戻っているという・・・・そういうエクストリームな、差の激しいぽむくんの生態を合計二ヶ月強に渡って見ていたため、ばっちりスーツで決めた際のぽむくんを見る度、「このパンツ野郎・・・!」と心の中で、その変化に付いていけない私はそうつぶやくしかなかった・・・・。

そして、今年、特に暑かった日本。実家でも、さすがに気を遣ってパンツ一丁ではなく何かまとって寝ようか、パジャマ的なもの、とうちの母に妹が通訳と化し伝えていると、母は言ったのである。「あーいいのよいいのよ、この暑いのにパジャマなんて!そんな、パンツで寝なさい、パンツで!」と、我が母(陽気、熊本のお方)は言い放ったものであるから、ぽむくんは「パンツ」という言葉を覚えてしまって、滞在中、「パンツ、パンツー」と口にしていた。って書くと、なんだかぽむくんがちょっとアホな子みたいに聞こえるがそうではない、決して。これは、ただ彼が、こうして「パンツ」って単語を覚えたよ!!って話だ。

という感じで、我々ちょっとぶっとんだおかしな家族とも、すこぶる気の合うぽむくんなのであった。

今までも付き合いはあったが、妹の彼氏とここまで仲良く、気が合うのも珍しいことで、って大体、不思議なことになぜか私は歴代の妹の彼全員に気に入られ、今では妹そっちのけで私に連絡が来る、今でも仲良し、が有難いことに多いのですが、このぽむくんは、珍しく「あたしもアントワーヌに会いたーーーい!!!一緒にバカなことやってふざけたーーい!じゃれあいたーーい!」とまるで子どものように足をバタバタさせ、バカやりたいくらい、会いたいのだ。

そして、今までも、私の類まれなるネーミングセンスを果敢に発揮し、歴代妹の彼に、好き勝手ひどいアダ名を付けてきた姉の私であったが、今回このぽむくんに私が付けたアダ名と言えば、読んで字の如く、その名も


天然記念物。


私がまだ起き抜け、ベッドの上でもさーーっとした頭のままぼやーーっとしていると(ってなんだかしょっちゅう私が寝てるみたいだけどそうではない!ただ単に、あっち(二人)は朝7時半にはもう出勤、こっち(夏休み)はせめて8時くらい起床・・・と少しずれたモードで生活していると、必然的にそうなる!)、ぴしーーーとスーツに身を包んだ奴は言ったのである。「クス、まりちゃんも早く起きてね〜〜〜」 ・・・・・・起きるわい!そこでわたくし、傍にいた、もうじき出かける妹に一言、「くそう・・・・天然記念物め」と言ったものであるから、そこから定着してしまった。しかしながら、我ながら今までで一番のネーミングセンスだったと思う。まさに、あやつはもうフランスに生息していないと思われた、絶滅危惧種、もしくは天然記念物の如く、いい人なのである。あっぱれ。

そしてこの「天然記念物」を、妹がなんと本人に翻訳し、伝えてしまったものだから、私としては『どひゃー!さすがのぽむくんでも怒ったらどーしよーー!』と内心冷や汗かいていると、天然記念物、フランス語でEspece rare(えすぺすはーは、とでも読んで下さい)と自分のアダ名が付けられているよと耳にして、ぽむくん、

いいねぇ・・!!!

と、・・・・ってそこはキレるところだろう!!!!ってとこにもキレず、むしろ気に入っちゃった、悦に入っちゃったもんだから、どんだけいい人だよ!とつっこむと共に、我ながらよいアダ名だったなぁと、負けじと私も悦に入っておる。

そんなぽむくん、妹はもうじき、ビザの更新で一時帰国せねばならないのだが、恋愛期間始まって初の遠距離恋愛スタート、それもフランスの遅い行政のせいで、いつビザが交付されるか分からない、最低一ヵ月半の離ればなれ期間であるから、あの絶頂ラブラブっぷりを散々見せ付けられたわたくし、母の二人は、このままではぽむくんが、一人、小雨の多い、暗い、秋のパリで、妹のいないさみしさに死んでしまうのではないか、大いに心配している・・。妹は、数週間後の木曜日にパリを発つのだが、ぽむくんは早速「意地悪な木曜日」と名付けて、今からカウントダウン開始、迫り来る木曜日をのろっているようだ・・・・・・。挙句の果てに、とうとう自分でも「僕はうさぎだからね・・・さみしくて死んじゃうかも」と、かわいさアピールならぬ発言をし出したそうで、『あいつぅ〜〜・・・・』と日本から私は、かわいさ余って憎さ100倍、そんな感じでますますぽむくんに会いたくなっているのだ。


ぽむくんに会って、初めて知ったことだけど、人って、優しさって、あまりにたくさんもらうと溢れるんだね。ぽむくんに会ってしばらく経って、私のやさぐれた心の中では、ある、立派な変化が起こっていた。トゲトゲだった、疲れ切った心が、つやつやと、また輝き、丸みを帯びたのに加え、私の中のバロメーター、優しさバロメーターみたいなものがぽむくんのおかげで一杯になり、擦り切れ、溢れ出しそうなんである。

なので、今私に会う人は何かいいことあるかもよ そんな、打算的になっているのはいけない。それは冗談だが、優しさってのは、誰かに与え続けると、その人の中では受け取り過ぎで溢れる、すると、今度はそれを誰かに与えてあげたい、無償で捧げたいという、対象の変化が起こってくるのだなぁと・・・・身をもって学んだ。生きている間、ずーーっと優しくしてきたぽむくんは、始めから限界のない優しさバロメーターを心に持っていて、その長さは、遥か高ーーいところにあるのだろうなぁと、私は想像するのです。(皆さん、理科の実験で使うような、四角くなった、横にメモリの付いた長い筒状のもの、実験道具を思い浮かべて下さい。私はそれを思い浮かべています。)


そんな感じで、私なりにとてーも、ぽむくんという人に知り合って感謝している。妹の彼だけれど、ぽむくんという人に出会ったことは、私の人生にもとても意味のある出会いだと思う。ありがとう、ぽむくん。








上に書き記しただけでは書き足りないくらい、妹との愛溢れるエピソードには事欠かないのだが、印象的だったことを厳選してご紹介。クイズ形式でどうぞ!


第一問: 私の地元は夕日が綺麗で有名なのだけど、ある日、夕日を観に行こうという話になった。ちなみに、車内。私は運転していた。助手席には母。すると、ぽむくん、妹の手をがしりと握って、さて、彼は何と言ったでしょう・・・・・・?



正解:「じゃあ、愛の言葉を言うよ!!」 ・・・ちなみに今思い出したけど、ぽむは(呼び捨て)、「一番綺麗な夕日は何か分かる?それは○○(妹の名前)の目の中にある夕日だよ」とも彼は言っていた・・・・・・・・。



余韻も華麗にスルーして続いて第二問: ある時、夕食の際、妹はしきりに何かフランスに対し、怒り、雄弁をふるっていました。うんうん、そうだよなと私も心で相槌を打って、真剣に聞く。ぽむくん、持ち前のうるうるした瞳で熱心に妹を聞いています。そこで、急に妹を静止、ぽむくんが取った行動、発言とは・・・・・・・?!


正解:熱く喋る妹をいきなりキスで静止、「んーーシェリ(ハニーのこと)、フランス語とっても上手、説明する時とっても可愛いね」ブチューー




あ、大丈夫ですか?まだ付いてきて下さいね。引かないで、そこ。こっちこっち(誘導)。





第三問: 八月、パリに戻った二人。ぽむくんはまだバカンスですが、妹はもう仕事です。自分はバカンスなのに、それでも仕事の妹に合わせ、一緒に6時に起き、ベッドから出るぽむくん(何なら妹より早い)。そこで、まだベッドの中、半分寝ている妹に、ぽむくんが聞いたこととは何でしょう?





・・・よーーーく考えて下さい。



いいですか?正解は・・・・








答え: 「シェリ・・・、パンに塗るの、バターがいい?ジャムがいい・・?」
感動ーーー!!!!!



ちなみに妹は、寝ぼけまなこで訳が分からず、とりあえず、「ジャ、ジャム・・・・・」と答えたそうだw



どうです、日本男児の皆さん。引いてませんか?え?それくらい出来るって?反吐が出そうって?何が言いたいかってだね、ぽむくんのせいで、私までフランス人の彼が欲しくなってきたのだよ。嗚呼。
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もう秋
 前回「失業者でいる間、いっぱいものを読み、書く作業をしたい。」と声高らかに宣言したくせに、気がつくとゆうに二ヶ月以上も経っていることよ・・・・・。ごめんなさい。

皆さん元気ですか?私は8/3に日本に帰国し、それから猛烈に忙しくしておりました。・・遊びに♥(ごめんなさいごめんなさい) 8月は、帰国するとすぐにパリから友達カップル来日、連日あちこちに連れ添って行ったよ。東京に住んでもう3年になるというのに、初めて鎌倉に行ったという有様。鎌倉はとてもよかった。また行きたい。それから父登場、なんでも北の方で出張があったらしく、東京を基点にして行きと帰り、泊まっていった。そして大阪から親友T子登場。大阪に転勤になり間もない彼女は、まだまだ東京出張が入るので、大体うちに泊まってゆく。そうこうしているうちに、今度は妹ちびたん、その彼Aくんがやって来たものだから、友達カップルとの比にならないくらい濃密な割合で、連日一緒に過ごした。これも、あちこちに出かけた。まぁ歌舞伎なんかは二人で行ってましたけど・・・京都も。Aくんは素晴らしい人で、妹の彼にしては初めて私も大好き、こんないい人よくぞ残っていた・・・・フランスに。涙。独身で。という感じなのであります。ふはははは。

話は戻りますが、わたくしはまだふらふらとしており、やっと上のようなフランス関連の人達との触れ合いからは解放され、秋になりやっと・・・落ち着いてきた感じであります。ちびたん達が帰っていた頃は、私も一緒に実家に帰っていたりね、先月も『もー無理!東京イヤ!』というクライシスが私を襲い、またも実家に帰っておった・・・・・えへ。どんだけ実家好きなんだよ自分。でも好きなんだもん!!と言うしかない。

9月はほんとうに、精神的になかなかツライ時期で、あんまりこういうこと自分で言うのはイヤなんだけど、一時はあまりに東京がイヤ過ぎてイヤ過ぎて、電車に乗ればあれ、なぜだか、自然と、涙が、出てくるよ・・・(いっこく堂風)なくらいであったの、わたくし。その後、とある人、また友達のおかげで華麗に復活したが・・・いやーびびったね。もう泣くことはない。

依然、ほんとに人生どーしよー・・という感じではありますが、いろいろ職探しをしてみると、いろいろあるわけで、私の場合、つくづく感じるのが、私はやってみないと分からないタイプ=やってみて初めて知るタイプ、ほんとに実践型だなぁと思うわけであります。Practice makes perfect. 調べてみて、あぁこんな仕事にも興味あるなぁとか、そこからあぁこうやって生きていけたら素敵だなぁとぼんやり気付く有様。もっと、こう、大学生の頃から、首尾一貫とした「私はこういう生き方をしたい!」的な熱いものがあればよかった。あるにはあるけど、それはまだまだ準備中。レストランに例えるなら。なんでレストラン?という質問は置いておいて、そんなこんなで絶賛転職活動中です☆ えへ☆ てか絶賛転職活動中ですと言う度に、転職活動中というのは、今すでに、何らかの別の仕事に就いていて、何らかの理由で、そこを辞めたい人が言う場合にのみ限られる言葉なのかしらという疑問が、ちらり頭の中でよぎるのだけど、どうでしょう。私の場合、何も就いていない!ガーン!普通に就職活動中って言えよコラ、って感じがする。あれ、語尾にコラなんて野蛮な言葉付けるのはどこの誰でしょー。脳内に問いかけてみる。うーん、なんか、日本の四季の中で(話飛んだな)秋が一番好きな季節なので、昨日からハッピー過ぎて、ちょっとおかしな感じ☆

そして、あちこちいろんな会社に呼んでもらって面接を受けさせていただくと、まぁ当たり前のことですが、各企業によって実に様々なカラーがあるわけであって、その違いは実に面白いです。

あと、実は9月に落ち込んでいた理由の一つに、なんていうか「燃え尽き症候群」みたいなことがありまして、どーゆーことかって言うと、わたくし、小説を書きまして、それをとある新人賞の賞に応募しておったんですねー。そしたらそれが、なんと今年該当作なしというオチ。それはないんでないかい・・・・・。全国から4000作くらい集めておいてよぉ、おーいおーいと泣きたい気持ちではありましたが、まさか自分の作品が最終選考まで残されただろうとはなかなか考えられないネガティブタイプのわたくしでありますから、そこはそっと、「まぁそんな、一回目から上手く行くわけないよな」と自分を慰めたのでありました。友よ、ありがとう。

話としては、完全な恋愛小説で、『これほぼ実話なんじゃ・・・・!キャー!!』となる類のものですが、よく考えると、あれが人様の目に、世間に明るみに出なくてよかった。ほんとに。ほんとにしょーもない、どーしようもない話なので、読み返す度そのどうしようもなさに赤面してしまうけど、私にとっては書いてよかった、少なくともこのことを記録しておいてよかった、と思うようにしてる。そして、私としては日頃感じている、恋愛に対して、相手に対して、全て、思いの丈をぶつけた!書きまくった、言葉を連ねたわけでありますので、それはもう、「書けない・・・!だってもう全部詰めちゃったんだもん!ぶつけちゃったんだもん!二回使っていいわけ?わーーーん」という感じで、一人地味に、燃え尽きていたのであった・・。

応募の際、信頼している友達二人(男女それぞれ一人ずつ)のみに読んでもらったのだが、ありがとうございました・・・深々。まー、そのうち気が向いて、今のワードファイルじゃなくてpdfにでもしたら、読みたい方には送らせていただきます、なんて☆ でも、このおかげでふむふむ小説とはこうやって書くものぞと分かったので、非常にいい経験になったと言える。読書は好きだが、読み手でいる時と書く時では180度違うもので、かつ、読み手をぐっとさせるような言葉ばかり連ねるのはほんとうに頭の下がる、難しいことだと思う。よく分かった。次も、またトライしてみたい。ちなみにすこぶる長く、ブログでのそれともさらに違う、だらだらと続くような、これでもかと話の渦に巻き込むような、まるで腰の強いうどんのような話ではありますが、ってこれいい比喩だな、自分。

なので、また働いてない分、時間だけは腐る程あるので、本を読み、自分の文章も切磋琢磨するようでありたい。燃え尽き症候群を過ぎてから、また、書き始めた。自分としてもすごくいいサインだと思う。一作目は180枚近く書けたのに、今回は25ページもやっと・・という有様ではありますが(それは根底で、怒りが突き動かしておったからじゃ・・・!)、この先どうなるか、見てみたい。

食べてもなぜだかすぐにお腹が減る食欲の秋プラス読書の秋。ふらふらしている・させてもらえるってことは、これはもしや、神様が「書きなさい・・・!!!」と言っておるのかもしれぬ、と勘違いして、精進することにしよう。さらば!

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