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父のフランス語
2011.12.16 Friday
妹が結婚したことが大きいのか、それとも妹が、かねてより半分本気、くらいの意気で学んでいた両親に、「そんなことじゃかわいい孫と話せんよ!!」と言って喝を入れようとしたのが功を奏したのか、ここのところ、以前よりもまして、いや、異様に、両親はフランス語の勉強に熱心である..。
いや、前からね、父などは特に、もともと勉強するのが好きという変わった人であることもあって、中国語なんかもここ10年くらい延々と同じこと(のように見える、私には・・)を学んでいるのだが、この勉強好き、語学好きが高じて、やっとフランス語を本気で学び出した。
今私は実家にこもって、家で仕事しているんだけど、おかげで日中、ただでさえ仕事で分からないフランス語、複雑な案件のメールが次から次に飛び込んできて、『もうフランス語いや〜〜っ!』と、自分でもノイローゼになるんじゃないかってくらい、ハードな日々が続いていたのだけれど、私がPCの前で苦労していようとしていまいと、そんなことは父におかまいなし。
最近はまっている、お気に入りのNHKのテキスト(テレビとラジオ版、両方愛用している)を片手に、ペンを持ち、一生懸命何やら発音し、おまけに予習までしているというのだから、その姿はやっぱり微笑ましく、私もノイローゼになりつつも、教えてあげたりするのだ。
すると、隣で母まで、父が「こっちのテキストの方が易しいよ」と言ったことが発端で、それまで読んでいた、初心者用と書いてあるのにどうやら難しいらしいテキストを置いて、父おすすめのに乗り換えたならば、確かにそちらの方が易しいらしく、母まで熱心に学び始めた様子。
昨日は一日中、ずっと母音の発音や簡単な挨拶などを練習していた。ソファで私が働いている横で、「うー」、「ゆうー」、「うぅー」と口をすぼめて練習しているものだから、つい、笑ってしまう。(どうやらuを練習していたらしい)
まだ勉強を始めたばかりの、初心者の方の方が、ネイティブや上級者がすっかり気づかない、考えもしないような独特で新鮮な視点を持っていると思うのだけど、そうこうしていたら、先日、夕食の席で父が、
「マリさん(父は昔から私のことをなぜかさん付けで呼ぶw)、納豆ごはんはエかね、アベックかね」と真面目な顔で問うてくるではないか!!XD
「はっ(笑)?」と笑い死にするのを必死で(すでにおかしい)、彼は一体私に何を聞きたいのだろうと、その声に耳を澄ましてみると、どうやら言いたいのはこういうことらしい。
「納豆をごはんにかけて食べる場合は、Gohan et natto(ごはんと納豆)なのか、それともGohan avec natto(ごはんに納豆)なのか」という質問であるらしかった。
そこでしばし、確かにそうだよなぁと私も箸を止めて考えてみる。待てよ、レストランなんかで頼む時は、私よく、(例えば)「ん〜ガトーショコラにコーヒーで」ってなんか言いたい場合、"Hmm, moi un gateau chocolat avec un cafe"って言うなぁと思い、それはなんとなく、私の感覚では、ガトーショコラというメインのデザートに、コーヒーという飲み物はあくまでも単独ではなく、付随物なのだという観点からなのだけど、この感覚で、納豆はごはんへの付属物だろうと思い、
「ん〜。私だったらGohan avec natto(ごはんに納豆)かな」と答える。
「まぁNatto sur le gohan(ごはんの上に納豆。ごはんはなんとなく男性名詞w)とも言えると思うけどね、それはちょっと違うかな」と答えると、父は負けじと、
「でも、ごはんと納豆別々に食べる場合はどうなる、別々に食べる場合と、載せて一緒に食べる場合とではやっぱり違うでしょう」と、真面目な顔して質問してくるもんだから、この人一体私をどうしたいのかと不思議に思うと同時に、おかしくてたまらなくなる。
まぁ確かになぁ・・。あらかた、週2回(?)通っているフランス語教室(ちゃんと市内在住のフランス人が教えてくれるらしい)で、ちょうどetとavecの使い方でも習ったんだろう。それで目の前につい納豆があったもんだから、考えたんだろうけど・・・
しかし。やはりどんな小さいことでも、言葉につっかかりがあるのが私であって、気になって誰かに聞きたくなってたまらなくなるのだ。
結局、納豆ごはんはetか、avecか、という我々の動議は(くっ、くだらない・・・!XD)、フランス人に確認する、というところで一致した。あとは、どのフランス人に聞くかである。フランス語教室の講師、リュック(会ったこともないのに呼び捨て)に呆れられるのを覚悟で父質問するか、もしくは、ナポレオン、もしくは・・・あ、ぽむくん(妹の旦那)!
ということで、その週の日曜日、なんとなく恒例になっているSkypeで、この疑問をふと思い出した父は、「アントワーヌに聞いてみよう!」ということになった。
アントワーヌなら、日本のごはん事情も知ってるし、納豆ごはんだって食べたことあったかも
「ねーねー、ちょっと質問なんだけどさぁ」まず私が妹に聞く。
「お父さんが最近習ったらしいんだけど、それで疑問に思ってるらしいんだけど、納豆ごはんってフランス語で言いたい場合って、etかなぁ、avecかなぁ?ちょっとぽむくんに聞いてみてくれる?」真面目な顔で私。
すると画面の中にいた妹が、何やらちょっと離れたキッチンで作業しているぽむくんに、「しぇりーーー。納豆ごはんって言いたい場合は」と叫んで、説明してくれた XD
ぽむくんからしたら、『なんで急にそんなこと知りたいの』っていう感じだったと思うが、こちらは真面目にそれが知りたいんであーる。
するとぽむくん、キッチンの方からこれまた叫んで・・・
とここで、正解は何だったでしょう??!?!?!?(ワクワク) フランス語のできる方、何だったと思いますか?私の脳ではせいぜいavecが限界だったのだけれど、これしか思いつかなかったので、ぽむくんが正解を言った際には膝を打つ思いだったのです・・・XD
答えは・・・
"Gohan au natto" だったのでーーーす!!!XD
・・く、くっだらない・・・・X'D (ことを真剣に追う人々。それが私。と父。)
なるほどね。なーるほどね。私はこのau(オ、英語のいわゆるtoに当たる、実際はオと短く発音するよりも気持ちちょっと長い、と思う)をすっかり忘れておったよ・・。目からウロコが取れた。間違った日本語。
そうである。確かに。料理名なんかではau(オ)である。またまた例が甘いもので恐縮だが(甘党なわけではない)、確かに苺のタルトなんかでも、日本でも言いますがTarte aux fraises(タルトオフレーズ、この場合は複数形)だもんね〜。すっかり忘れておったよ、この、陰の立役者、オの存在を・・・。
あああ。
というわけで、これまた一本ぽむくんにやられた、ってな感じで、我々の最高にくだらないかつ高尚な疑問は、無事、解決したのである・・。
目からウロコの体験もできたし、膝も打てたし。めでたしめでたし この地方は今日も平和だ。
父のフランス語については、まだまだ面白いことがあるのでそれは是非次回、今度!
mari
Discover the beauty.....
2011.12.08 Thursday
Please go and discover beautiful things...... what is beautiful....
what's the beauty this weekend in Paris.......
Her bijoux de tete is a true jewelry for all women.
ドロテが今週末、パリで展示会を開くようです。そのご案内の招待状?が昨日アップされてて、すっかり忘れてたからびっくりしたよ!XD
お近くの皆様、パリ在住の皆様、この週末はちょっと出かけてもらえると、とっても美しい彼女が作る、美しい美しいヘアアクセサリーに出会えると思います。ので、おすすめ。
Samedi 10 decembre 13h - 19h /
Dimanche 11 decembre 12h - 18h
La Cour du Marais
81, rue des Archives 75003 Paris
(これはファニー様の。ちょっと前にやった展示会のみたい。力強い美しさがとっても素敵な写真・・!ドロテは写真も巧いよ。。ファッション誌のフォトグラファーも出来ると思う!ファニーもそう言っていた。)
ドロテのヘアアクセサリーは、付ける人をも美しい気持ちにさせる・・まるで女性を変化(へんげ)するような・・・絶対に、そんなパワーを秘めていると思うの。それは、作り手のドロテもいつも夢見てるような、ふわふわとした、素敵な空気をまとっている人だからだろうか :) なんて想像してみたりするんだ。
9月のとある、曇った肌寒い日に、女子四人でワーワーと楽しく行った撮影の様子が。ちょっとお見せします
この方がよく見えるから、これも載せちゃう!(招待状も人物メインの写真じゃなくて、ヘッドドレスメインの写真でよかったのにな〜〜〜!)
これは、前に話した私がもう一役、ミューズの写真。クッションをやぶいて羽を飛ばしたんだよ!XD
三人で。あーーー楽しかったー I love those creative days!
All the photos by Dorothee Flores.
mari
(それにしても、こういう写真を見ると余計に、もう2ヶ月近く日本にいるもんだから、パリが恋しいし、『私ほんとにフランスに住んでたのかしら?!』って感じの、わけの分からない、混乱した感覚に陥る。戻るのはいつになることやら・・・遠い目。)
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