Previously, mari's paris life


"La France traverse une phase de vulgarite. Paris, centre et rayonnement de betise universelle" - C. Baudelaire :p
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#pfw again
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パリはまたもファッション・ウィーク真っ盛りです。#pfw. 街に、ぶっ飛んだ格好の人が増えると、『あぁ、またファッション・ウィークか』、と思う。ドロテもそう言っていた(笑)。やっぱりみんなそう思うよね?


ファッション・ウィークと言うと、私にとって北の方からピーター再来!毎回、この時期もしくは3月になると、やって来る。モデルちゃん達を追っかけて…。本当にどうやっているのか謎だけれど、あちこちのブランドから招待状をもらっては、ショーを観に行っている。(さすがに大きいメゾンからは、ない)そして招待状の受け取りにはフランス国内の住所が必要なため、毎回私は住所を提供しているという…。挙げ句、今回は泊まるホテルまでまとめて届けに行ってあげたんだよーう!まったく彼の、アシスタントと化している。(だけどそんなピーターは、もうすぐオーストラリアに引っ越しちゃうのだ。さみしいよー!


この写真は、「このショー行かないから、マリ、行ったらいいわよ」とくれたものw
インドのデザイナーで、マニシュ・アロナというおっちゃんのブランドらしい。かなりクレイジーで、dreamyな洋服ばかりだった。あんな格好はしないなぁと思うものの、鞄などのアクセサリーで一部いいなと思うものがありました。パリに第一号店が出来たそうだよ。


プレス席で、二列目だったけれど、角っこだったので視界良好、よく見えた。私はピーターとは違って、モデルちゃん達でなく、ファッションが好き、アートが好き。こうして目の前でショーが見れると嬉しい。コレクション、モデル、音楽、場所…。ショー全体としての、まさに芸術だと思うから。毎回感動する。嬉しかった!


予定通り30分遅れでショーは始まって、ショー自体はものの15分もかからず、終わってしまう。儚い…。そんなところも、余韻が残っていいと思うけどさ。たくさんのFashion people (victimか?)を目撃して、楽しんだ後は、私も一応おめかししていたものの、オペラにラーメン食べに行きました(笑)。さっさとね。実はそっちの方が目的だったりして…。



ちなみにピーターですが、長年のナオミ・キャンベル好きが幸いしてというか、常々、自分は世界一のファンに違いない(少なくともオランダでは一番!)と自負しているだけあって、なんとこの度、タッシェンから発売されるナオミ・キャンベル初のフォトブックに、撮影年数や雑誌名のチェック、いわば監修役に抜擢されて、本にも最後、謝辞の欄、監修者として名前が載るらしい!X’D
あまりにもたくさん撮影してきたから、本人は何が何の雑誌だったのか、広告だったのか、覚えていられないらしいよ…。そういうことって、あるかもね。


もうびっくりしたぜい…。それで思ったのが、何であれ、ずーっと続けていれば、いつか花咲くもんなんだなぁということ。素晴らしい!私も細々とだけど続けているこのブログ、それから今夢中になってお稽古している、書道…。いつか日の目を浴びたらいいな。






Fashion comments(0)
For no reason

こないだの日曜日、マルシェに行って鯛を買って、その日の夜は、何の理由もないけどリビングをキャンドルでいっぱいにして、ちゃんとしたディナーをしてみた。こういう風に、何の理由もないけど突然ドレスアップしたり、きちんと食事するのって大好き。Happy nothing special !






最後の写真はパノラマで撮ってみたもの。リビングの感じが伝わるでしょうか。前にも書いたけど、古いアパートだから、天井には梁が見えたままになっていて、そこが気に入った。パリなんだけど、勝手にちょっとNY風と思っているよ。笑




この日オーブンで焼いた、鯛。なぜか焼く前の写真(笑)。フヌイユの強烈な匂いと格闘しつつ、ちょっと茹でた付け合わせの野菜を添えて。二匹で12ユーロだった。これを言ったらお父さんに、「ちょっと高いんじゃない?」って言われたんだけど、いまいち相場が分からず…。今度しっかり者の妹に聞いてみようと思いつつ、うっかり者の姉は忘れている


ちなみに私たちが行ったマルシェは、レ・アールの裏にある、モンマルトル通りのマルシェ。木曜日と日曜日にやっているそうです。家から歩いて5分ちょっとだったぜい。200メートルもない、小さめのマルシェで、彼的には大声の呼び込みがあるわけでもなく(おい)、ちょっと物足りなかったそうだけど、私は十分満喫しました。必要なものは何でもあったし、バゲットも買えたし。土地柄なのか、さすが…と思ったのが、ビオの野菜のスタンドあって、そこには、行列が出来ていたこと!Bobo XD






えーと、昨日の夜、大事件が起きまして。おとといくらいから、バスタブが詰まって、水の流れが悪かったんだけど、薬品を買ってきて、流してみても、あんまりよくならなくって、昨日の夜、23時頃、私がシャワーを浴びると、階下で何かバタバタとした音が聞こえたかと思ったら、突然誰かが玄関のドアをノック!

開けると管理人のマダムでした。なんと、二階下まで、水漏れが発生しているとのこと。それもうちのバスタブから漏れてるらしい!!


なんでバスタブが詰まっていたのに、その水がどうなって一体二階下まで漏れていったのか、さっぱり分かりませんが、考えられるのは、薬剤を使った時に、どうやらその薬剤が、配管に穴を空けちゃった…?!Sans dangerって書いてあるのにー!なぜー!


ちょうど下の階は、工事中で誰も住んでいないものの、その下の階の人は、天井からパソコンにいきなり水がつたってきて、びっくりしたらしい。そりゃそうだよね…。原因はどうやら私たちのアパートにありそうなものの、こっちとしてもまさか水漏れを故意に起こそうとしたわけでは毛頭ないし、もうびっくりしているであります。どきどき。古いまま使ってた配管のせいだけどさ。心臓に悪い!


そして翌日の今日、月曜日の朝、管理人さん&お世話になった不動産屋経由で大家さんに連絡してもらい。さっき電話があって、今日中に来てくれる水道屋さんがなかなか見つからず、明日の朝には確実だけど…とのことだった。というわけで、今日の夜はシャワー浴びれそうにありません。まぁ、いいけどさ。何とかするさ。彼なんて、最初は「会社でシャワー浴びる」とか言っていたのに、一体どうしたのか、起きてみればキッチンのシンクで体洗って行ったらしい(笑)!あなた身長180センチあるけど、一体どうやったの…??? 知りたいような知りたくないようなw


というわけで、昨夜より一切バスルーム使ってません。しゅん。バスルームも白のタイル張りで、実はパリのメトロと同じタイルなんだけど(笑)、バスルームも勝手にNY風でかわいいと思ってるんだよー。お気に入りなので、使えないとさみしいな。けれど、これも数日の辛抱ということで、乗り越えたいと思います。


エールフランスも依然ストしてるし、そのおかげでスペインに出張の予定だった妹は乗るはずだった便がキャンセルになったそうだし。しょっちゅう水漏れはあるし、まったく(少なくとも)パリでアパート買おう、持とうなんて人の気が知れない


しかしフランス人的には、どうやら一生で一度、持ち家を持つのはマストというか、絶対的な夢であるらしく、すごーく大事なことらしい。フランス的とも言っていた。私は買値だけでなく、リスクと、その後の修繕費の方が高過ぎて、怖くて到底手が出ません。



mari

フランスで働くの巻 comments(2)
あきらめたくない、料理
さて。無事パックスもしたことだし、山程ある課題の中から、次に取りかかりたいことは共同の銀行口座開くこと…!だけど、それよりももっと料理が上手くなりたい、と思っている…。


いや、別にさぁ、すっごい下手なわけじゃないけど(自分で言うな!)、さすがにこれとこれを入れたら合わないからまずい、とか、そういったことは直感的に分かるし… けれど、なんでも例えば「今日は冷蔵庫にあったありあわせのもので数品作ってみました」、みたいなさ、人は、一体どうしてるわけ?!え、いきなり要求するレベルが高過ぎる??w そして私はと言えば、小さい頃から、大人になれば皆、自動的に料理が出来るようになるものだと思い込んでいた。何事も努力せずにはありえないのに!


ちなみに、これは持論だけれども、世の中の女の人には、料理が得意な人と、掃除が好きな人に分かれると思うんだよね。それでもって、掃除が好きな人は料理がキライ(笑)。

私はどちらかと言って掃除の方が好きだが、料理も上手くなりたいので、したい。好きだ。ファニー様は典型的な後者タイプで、潔癖性かつ掃除好き。よく潔癖トークで盛り上がるし、「料理キライ!」と前に言っておった。ドロテも掃除好きだな〜。アトリエなんかすごく綺麗に整理整頓していて、感動したくらいだし。ドロテはかわいく、「料理ニガテだもん」と言ってたことがあって、可愛かった…。





ところで、最近時間が出来たこともあって、オーブンで何か焼くのにハマってる。(ってまた、ざっくばらんな…汗)

もうちょっとして落ち着いたら、いい機会だから、料理教室にも通いたい。通う予定。せっかくフランスにいるんだしさ。それに、いまいちフランス人が家庭で普段食べている料理が謎というか、常々疑問だったのよね〜。私も和食を作ることもありますが、もっぱら週末。平日に和食を作ることはほとんどない。そもそも、「和食」と名乗れる程のレベルなのか、という話ではありますが…。


そう言えば7月の後半の週末に、連続して二回程、ちらし寿司と手巻き寿司で家族をもてなしたことがあった。さすがに疲れたぜい。二週連続ですもの。ちらし寿司は妹夫婦に。豚しゃぶのサラダも作ってさ。妹が歓喜してくれたのを見た時は、嬉しかったなぁ。手巻き寿司は彼のパパ・ママに振る舞って。(デザートに、抹茶ティラミスも作ったんだよ、ママはイタリア人なのに。笑)

日本式に、自分たちで巻いて食べさせようかとも思ったのだけど、事前に準備していて正解であった。この不器用なフランス人がくっつく寿司を巻いて、自分たちで食べるだろうとは、よく思ったものだわ、私もw




とにかく、オーブン料理である。こないだの日曜日は、二年半付き合っていて初めて(!)日曜の朝、マルシェに行くというデートをしてみた。初めて…。それで鯛を買って、オーブンで焼いて、キャンドルをつけて食べる、ワインと共に、ロマンチックに。というディナーをした。特に理由はない!というのも、最近、朝ごはん用に、バターと卵と小麦粉、砂糖をありったけ詰めて作る、キャトル・キャールという、いわばバターケーキにハマってて。(4つの要素が4分の1ずつ入るから、そういう名前らしい。ちなみにキャッ・キャールと発音するのが近いぜ)


作り方を教えてくれたのはアントワーヌ。アントワーヌはこれを、毎週日曜の午後作って、次の週の一週間、毎朝食べて、出かけている。やっぱりたくさん入ってるだけあって、エネルギーになるそう。けれど、一度その作る様子を傍らで見た父は、

『あんな量のバターを日本人が食べたら死んでしまう…!』と、狂気じみた反応をしたらしいので、私もさすがにバターの量は減らしている。レシピはというと(超簡単!)、


バター125グラムをお椀に入れて、電子レンジで少し柔らかくなるくらいにチンします。(本当は250グラムだけど、減らしている)

それを、小麦粉250グラム、卵5個、砂糖250グラムを入れたボールに入れ、溶かし、混ぜます。

あとは好みで切ったバナナを入れたり、チョコチップを入れたり。私は今んところ、そうしてる。次はブルーベリーとかラズベリーを入れたみようかな、と思っているよ。

それを長方形のケーキ型に入れたら、余熱しておいたオーブンで、160℃で一時間ほど焼く。表面が盛り上がって、金色になってきたら、焦げるといけないので、アルミホイルをかける。


すると、なんとも高カロリーいや、エネルギーになるケーキの出来上がり


そもそもアントワーヌが自分で作り始めた理由は、「だって市販の買ったら、イヤなものいっぱい入ってるでしょ、自分で作ればいいでしょ」であった。確かに。けれど、問題は起こったのである。




私は「最近料理を頑張る健気な女の子」を演出しようと、初めてのキャッ・キャールに挑戦していた時のことだった。複雑なケーキではないし、まぁ間違えることはないであろう、しかし、焼く温度、210℃…?!何度、アントワーヌに言われたレシピを見返しても、書いてあるのは「210℃」。『それって、高過ぎやしないかい?』と思ったものの、レシピを聞いた当時も「いーや、絶対に210℃」と彼は言い張ったので、そのままの温度で型をオーブンに入れ、あとは出来上がるのを待つのみ!


時々様子を伺いつつ、余裕もかまして途中、シャワーまで浴びた私は、出来上がったケーキを見て唖然としたのである。だって焦げてるから!!それも、かなり。


切ってみても、外側ばかり焼けて、中は生焼けである。おかしい、簡単なものしか入れてないから間違えるはずない、原因は絶対に温度のはず…。そう思い、ショックでうなだれる私。すると彼が近寄ってきて、味見して、放った一言が… 


「料理、やめたら?」だったのである!!半笑い、かつ、真剣な顔で…。これに私、カチーン!!怒


こっちは少しでも毎日を楽しくしようと、(せっかく時間が出来たから)こうして健気に主婦業しているというのに、その態度?!やめたら、って、やめないよ!だって、上手く出来るようになりたいもん!それにしても、たった一回バターケーキ失敗したからって、「料理、やめたら… 」って何なの!

と、怒って私が問いつめると、「だって、何も本とか見なくても、さささーって勘だけで上手く作れる人とかっているでしょ、ああいう人は料理の才能があるじゃん。けどマリはさ、習字の才能はあると思うけど、料理は…」と言うではないか!はー?! 習字と料理を一緒にするなっ



「そんな人はプロか、よっぽどの熟練した主婦!みんなレシピ見るの!ていうかそんなこと言うなんて、今まで私が用意してきた食事、全部ぜんぶマズかったって言うわけ?!昨日も?今日の夜も?!」と反撃すると、「そ、そんなことないよ…」と目を逸らしたが… 怪しい。


その後、私はショックで、不機嫌のままベッドへ。彼も「冗談だよ、僕なりのいつもマリには伝わらない、いつものユーモアのジョーク、高等ジョーク」とか言っていたが、そのうち自分の言ったことの重大さが分かってきたようで、しゅんとしてやって来た。



私も怒り心頭だったものの、ここはなぜ傷ついたか、説明しなくては、と妙に冷静になってきて、

「いい、私は外国で暮らしてる(ちょっと大げさだが…w)未だにスーパーに行くと、見たことない野菜、どう調理していいか分からないものがいっぱいあるの。けど、出来るようになりたい。料理出来るようになりたい。しかも、恋人はフランス人だし、一緒に住み始めて、おいしいって思われるようなごはん、作りたいじゃない。それなのに、たった一回だけケーキ、しかも超簡単なケーキ失敗したからって、「料理、やめなよ…」って… 言う?!なんでやめなきゃいけないのよ、やめない!絶対上手くなる! そして今日失敗した原因は、絶対に温度だ!私じゃない!」

と、そこまで言った後、彼も私の言いたいことがよく分かってくれたようで、「ほんとにごめん」と、抱きしめてくれたので、許した。まぁ私も、怒ってたけどそれよりショックで、笑ってもいた。だって頑張りたいのにやめたら、って… そんなこと言うかー?!普通。(しかし普通じゃないのがこの人である)ちなみに「あまりにもひどいこと言ったから、振られるんじゃないかと思った」とも言っていた。そんなアナタ、、パックスが数日後に迫った、この時に?w そんなことじゃ別れませんで〜。



というわけで、翌日すかさずアントワーヌにメール。早速質問してみる。「ねぇ!例のケーキ、華麗に失敗したけど、焦げたけど、ほんとに210℃なわけ?!110℃の間違いじゃない?」

すぐに返信が。「ほんとに210℃だよ〜!頑張ってねぇ」って、頑張ったわ!w


すると、その日の夜、またもメールが…。

「まりちゃーん、ごめん! 今レシピ見直したら、確かに160℃だった、ごめん!うちのオーブンの暖まりが悪いから、最大限にしてるんだった!160℃で合ってます。もしよければ失敗した一回目のキャッ・キャール、弁償するよ」って… やっぱりー!!



というわけで、私悪くなかった、悪かったのはアントワーヌ、アントワーヌめ! もう、おかげで無駄なケンカしちゃったじゃん。と二人で言い合って、二回目は無事、綺麗なキャッ・キャールが焼けたのであります〜〜 めでたし、めでたし。その様子が、コレ↓



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我が家の食器は大抵黒!ごはんが綺麗に見えるから



これがその、一回目に失敗したやつ….
はっきり見せたくないから、遠目で…. 

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ほんとにヒドい



とっても簡単ですので、カロリー過多に気を付けつつ、皆さん是非お試しを〜。焼く温度はもちろん、160℃でね! 

次に気になってるのは、ごはんで食べる、ケーク・サレ。オリーブ入れたり、ベーコンとトマト入れたり。組み合わせは自由自在。来月ようやく引っ越しパーティーを開くので、その時作ろう〜っと。

それから今気になっている野菜はフヌイユ、フェンネルである。これも、ようやくチャンスが巡ってきて、先週の日曜日、マルシェで買った鯛と、オーブンで焼いてみたのだが、匂いに絶句… ! 私、食べられなかった。ううう。でも気になるのです、フヌイユ。グルメで料理も上手な上司は、お味噌汁に入れても合う、と言っていたよ。いつかやってみようー。



フランスで働くの巻 comments(0)
パックスしました。




9月23日、忘れられない日となりました。彼と無事、パックス!



パックスなのに、よく言う「じゃあここにサインして。はい、終了〜。」と、ものの5分で終わるような、事務的な感じでは一切なく、ゆっくりゆっくり時間を取って進めてくれ、

「では今日以降、○○は○○のことをパートナーと認めることを誓いますか」

と、なんとまるで結婚式のような宣誓もし!(びっくりした)


極めつけは、息子さんが昔日本語を勉強しており、日本にも一度行ったことがあると言って、日本に興味津々、手続きよりもおしゃべりが止まらなかった、執行人のマダム…(笑)。

私の戸籍謄本の紙見ては、

「は〜なんて綺麗なの、日本語は!
こんな細かい字どうやって書くのかしら、まるで絵よね!芸術の域だわ」と、絶賛!
(「私、習字やってるんです」と言いたかった….)


という感じでそれはそれはたくさんおしゃべりし、和やかであたたかい雰囲気の中、無事パックスすることが出来ました。感謝!


こんな私だけど、これからもよろしくねん、パートナーよ♩
頭の中で流れるBGMは、"Partenaire particulier〜〜"
(古い歌なのに知ってるのは、以前同僚が歌ってたから。笑)







余談

この日はちょうど、3年前に妹が市役所で結婚した日と同じという…. 偶然(笑)!
覚えやすくて両親は助かっている….





フランスで働くの巻 comments(2)
時々ベビーシッター
週に二回程、習字のお稽古がない時にだけ、夕方5時に、姪っ子を迎えに行くという、ベビーシッターをしている。なんでも契約、紙社会のフランス、それはベビシッターさんとも然りで、しっかり夕方5時以降は超過料金が発生するそうだ。


電車、RER、バス… すべての交通機関を乗り継いで、彼の地ヴェルサイユのまだ先まで毎朝一時間かけて通勤している妹夫婦。ちょっとでも会議が延びたりすると、5時なんて無理!それはよく分かる。ということで、姪っ子大好き、期間限定でちょっと暇なおねえちゃん(私である)の、出番登場〜 バイト代こそもらわないものの、妹の帰宅後には、ちゃっかりビールに預かって、報酬としている…。そしてまた、健気に今度は自宅へと帰るのだ。偉いでしょ?ね?ね?



9月に入り、なぜかとても快晴の日が続いているパリ。けれど、こんな天気の方が稀なのであって、全体的にはいつも天気が悪い。それがフランス(きっと南は除く、行ったことないからw)。なので、天気がいい時こそ人生を謳歌しなくては!大人はカフェのテラスに、子どもは公園に。少しでも日光を浴びて、肌を灼こう!お日様に当たろう!そんなスローガンが見えてくる程、天気のいい時は貴重なのだ。


というわけで、天気のいい日の午後、姪っ子はベビシッターさん宅でなく、決まって近くの公園にいることが多い。この日も夕方5時に迎えに行くと、いたいた、いつもの、真ん中の砂場で。遊んでいる。この日、運悪く、妹の家の鍵を忘れてきてしまったことに、メトロの中で気付き、引き返すに引き返せない距離までもう来ていた私は、発想を変えて、『まぁー、いっかー!6時にはアントワーヌ帰ってくるし』と、いつもより一時間延長して、そのまま公園で遊ばせることにした。その方が、本人も嬉しいだろうし、疲れるからぐっすり眠って大人(両親)もハッピーである。


ここのところ、迎えに行く度に砂場で遊んでいるが、よほどお砂場遊びが楽しいのか、砂場から引き離すと、泣く、泣く…!私が迎えに来ると、『あっ… これはもう、お迎えの時間ね、家に帰る時間なのね。イヤよ、帰りたくないわ、エミ、まだここで遊んでいたい!』と、小さい頭の中で計算が走るらしく、この日は姪っ子、私の顔を見るもいきなり、反対方向へと走り去る! 私も慌てて追いかけ、なんとか一件落着。ほら、今日はまだ遊んでていいからね、そんな風に話しかける。






この公園に来るのも、もう数回目だが、初めてきた時はもとより、何度来ても、入る度にその多国籍度にびっくりだ。というのも、まぁマレなんかのこじゃれた地区の公園だったら、同じような公園でも、『両親共に管理職、おっきな会社のマーケティングディレクターです!』みたいな、言わば裕福層の子ども達でわんさか…。先週の土曜日、たまたま散歩の途中、まさにこんな感じの公園に立ち寄ったら、今時珍しいくらい、そこは混じりっけないフランスだったので、彼と二人、しばし呆然、絶句。驚いたのだ。



確かに、マレなんて地区の地価から、家族全員、揃って住めるようなアパートが買える両親というのは、限られている。それにしても、一体いつ頃から、よっぽど恵まれた人、もしくは、両親からアパートを譲り受けた人、リッチな両親の子… という具合に、決まった人しか住めないようになってきているのだ、パリ市内は。前は、こんなことなかった、と、とある人が言っていた。

同僚も、ある時耳をすましたら、聞こえてきた会話は「両親共働きで、月6000ユーロの収入があっても、市内に家族全員でアパート暮らしするのは無理よね」、であった。それが、現実。差別ではないけど、ちゃんとした区別、線引きがある。こんな時、なくなったはずの階級社会を思う。階級社会はなくなってなんかいない。ちゃんと区別として、存在している。



この15区の公園が悪いなどと言う気は毛頭ない。妹夫婦だって、二人とも管理職だし、私の尊敬する人は、最近、「妹」なぐらいだw 公園の、芝生の上には寝転がって、宿題をしているのだろうか、高校生のグループ。あっちのベンチには、陽気におしゃべりしている、モロッコからのお姉ちゃん達。垣根から突如飛び出してきた子ども軍団に、幼い中国人兄妹の姿が。話しているのはてっきりフランス語だと思って、思わず耳をすませると、聞こえてきたのは中国語。学校に入ってから、フランス語を喋り出すのだろうか?てっきりこちらで生まれた子の場合、兄妹同士なら特にフランス語かと思ったが…。家では親が中国語で話しかけるのだろうか。想像を張り巡らす。



公園の中央付近にある、滑り台と、その下にある砂場。大体、姪っ子はそこにいる。周辺のベンチは、同じように子どもあやす、母親と、ベビシッターでいっぱいだ。姪っ子のシッターさんもそうだけど、チュニジアの人で、彼女のように、ヴェールを被ったシッターさんもいっぱい見る。アフリカ系のタフなおばちゃんが、白人の子を抱いているのも見た。この公園にだけでも、フランスの縮図が詰まっている、来る度、そう思うのだ。そして私たちも、こうして少しずつ、根を下ろして、多国籍度に色を添える一部…。



姪っ子のベビーシッターさんは、いかにも子どもが大好きと言わんばかり、溢れんばかりの笑顔で、毎回姉である私のことも暖かく迎えてくれる。この日、鍵を忘れてきてしまったので、事情を説明して、「このまま一時間、まだここで遊ばせておきます」と言った私に、『じゃあここからはもう私の管轄じゃないから、責任じゃないから』と暗黙の了解を迫るような、鋭いまなざしで、彼女は言う。「じゃあバトンタッチ、交代ね!よく見張っててちょうだい」。その通り、歩けるようになってから、そのことが嬉しいのか、ここ最近の姪っ子はさらにすばしっこく、終始見張っていないと不安になる程、あっという間にどこかへ行ってしまうから。




私も近くの岩場に座り、終始観察、スタート。時折、砂場に落ちていた枯れ葉を取って、私のところへ持ってきてくれる。「ありがとう」、そう言ってもらうのが決まり。栗だって落ちていた。すかさず見つけて持ってきては、声になるかならないかの小さな声で、聞こえてきたのは"Regarde…(見て)"、フランス語だった。仕方がない。でも、「おねんね」は「ねんねー」と言っているし、"Dodo"ではないんだよなー。不思議。


ちなみに赤ちゃん言葉で、私のような伯母のことを、"Tata"または "Tati"と呼ぶが、姪っ子も例に漏れなく私の顔を見れば、「たたー!」と叫んでいる。かわいい。(姪馬鹿)ドロテも姪っ子に、"Tati Doti"と呼ばれていると言っていた。たまにストラスブールに帰ると、遊んで遊んでーと激しいらしい。かわいい。




私と妹は、同じ日本人で、幼い頃から幾度となく双子に間違えられ、相当似てるといっていいと思う。それなのに、赤ん坊からしたら、私という存在は、どのように捉えているのだろうか?赤ん坊には、血縁関係なんかを理解する前に、『この人は私にとって優しい、安全だ』、という、言わば本能的な何か勘で感じているのではないか…。ある程度大きくなれば、母親に「この人は親戚のおじさんよ」と言われれば、血縁関係を理解し、礼儀正しく振る舞うことが出来るものの、赤ん坊の場合、そんな理屈は抜きにして、『この人は絶対的に私に優しい』と理解しているような気がする。まぁそれは、ひとえに私が、「忘れられたら大変だっ!」と、忙しい合間を縫って、毎週せっせと会いに行っていた努力によるんですけど フフフ



砂場で姪っ子は、他の子が遊んでるおもちゃを奪っては、我が物顔で遊んでいるので、伯母(しかも日本人の伯母)としては放っておけず、おもちゃを奪われた子に「ごめんねー」と謝る始末。一人の男の子(分厚い眼鏡をかけていた)なんかは泣き出しちゃって、私もうろたえる。すると、近くでスマフォを見ていたこの子のパパらしき男性が駆けつけて、「○○!おもちゃいっぱい持ってるんだから、一つぐらい貸してあげたっていいだろう!相手は赤ちゃんだぞ」って諭している。その後姪っ子は、髪が短いせいか、ズボンだったせいなのか、このパパに「なっ、坊主。いや、女の子かな」と男の子に間違えられる事件があって、笑った。


自分よりもっと大きな子が相手でも、臆せず、先の丸くなったスコップを握りしめて、立ち向かって行く姪っ子…。『ダメ、その水を入れた奥の砂場に入っていかないで!(後が大変だから!)』と思う人の気も知れず、すると姪っ子を制してくれたのは、姪よりも少し大きな男の子だった。「ダメ!これ以上入るな、行っちゃだめ」。つたないフランス語で制す。この子よりもっと大きな女の子たちは、あちこち砂場の上を走り回って、こんな子たちに比べれば、姪っ子はまだほんの赤ちゃん、足下もおぼつかず、なのに、大きな女の子たちは、まるで『赤ちゃんには気をつけて』と言わんばかりに、ひらりと姪っ子を避けて、走り回る。暗黙のルールがあるみたいに。



何っていうのだろう、足下がバネになって、乗ると、前後左右にぶんぶん振れる乗り物のおもちゃ。私も小さい頃、これに乗った人の近くにいて、揺れた胴体がこっちにぶつかってこないか、心配だった。もしくは、やっと誰かに載せてもらった頃、今度は下りれなくなくって、仕方なく空いてる前から出ようとするも、高くて足がつかない。怖い。出られない。すると、誰か大人、もしくは自分より大きい子に助けてもらう。妹だったりもした。そんな光景を覚えている。


あんな狭そうな滑り台の下の隠れルートだって、少し前まではひらりと入り、通り抜けていたのに、地面に突いていた自分の腕だって、細かった。そんな時は、もうとっくに随分昔のことになったみたいだ。遠い記憶に思いを馳せる。あの時だって、公園には子ども同士、暗黙のルールがあった。こういう風にして、一見全然関係がなさそうなことからでも、子どもは自然とルール、社会のルールを学ぶような気がする。



それから私が子どもの頃、砂場って、なんか苦手だった。砂が手にまとわりつく感じ、靴の中にひっきりなしに入ってくるあの感じ…。出したと思っても、その日お風呂では、まだ靴下に張り付いているような、よく覚えている。大人になった今、私はまた、砂場にいる。今日もまた、バレエシューズの中に際限なく砂が入り込む。私は出来るだけ出したい。でも、そんなのも悪くないかな、と思う。辺りを見ると、みんな仕事帰りに子ども迎えに来たわよーって、かっこいい働くママでいっぱいだ。サングラスもして、同じママ友達とのおしゃべりに夢中なママだっている。そんなママの子どもは、もう終始見張ってなくても大きいの?と思ったり。その隣には、綺麗な中国人のママ。さっき、女の子二人と、少しだけ高くなった岩場から、砂場へとジャンプして遊んでいた男の子のママだった。私ぐらいの若い子でも、ベビーシッターをしているのだろうか。子ども連れで来ている子が多い。



さぁ、そろそろ帰ろう。そろそろアントワーヌが帰ってくるはず。だっこ紐を掛け、そう言うと、姪っ子はやはりぐずる。帰りたくないらしい。真っ赤な顔をして、一生懸命に泣きはらす様子を見ると、なんだかすごく悪いことをしたような気になるが、まだ別の子をあやしていたベビシッターさんに、「そんな時はきつく言って!泣かなくてもいいって。今日はいつもより一時間も多く遊べたでしょ、って」ときりりと言われたので、私も同じようにする。赤い、額を撫でながら、落ち着かせるように。



こんな公園、ひいてはフランスで育つ姪っ子が、近い将来どんな言葉をしゃべり、どんな視野の持ち主になるのか、今から楽しみである。日本とフランスの血を引き、今のところフランスで生きる。ゆっくりでいいから、大きくなって。そして伯母ちゃんのことを、忘れないで。まわりには「そろそろ従兄弟が必要ね… (キラーン)」と釘を刺されたりもするが、そんな日もいつか来よう!うむ。暖かく見守って下さい。



mari

















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すべて、自然淘汰
 
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Japan, August 2014

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